1.うち、どうやら転生したようです
「遅刻かぁ...。」
皆さんこんにちは。
現在遅刻寸前で家の建物の上を走ってる女子高生です!!
ん、忍者かって?
違う違う。
朝からジャージ来て爆走してる女子高生だよ☆
「おーい!今日も元気だねー!!」
「はーい!元気でーっす!あっ、おじさん社会の窓開いてるから気をつけてね☆」
「へー...はっ!?」
このおじさん、昨日も窓開いてたよな...?
忘れん坊すぎて草。
「...っ!?」
うちはこの時見てしまった。
ボールを追いかけて子供が飛び出したのを!!
うち、視力良すぎるから見えたの☆
「危ない!!」
うちは屋根から大ジャンプをし、その子を掴み、少し乱暴に人の方に投げた。
その人は子供抱えて、焦った顔をした。
そりゃあそうだ。
「今度はうちの番かぁ...。」
トラックは止まってくれなかった。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
目が覚めるとそこは知らない場所だった。
転生したんだろうな。
「かわいい女の子ですよ!!」
「名前はそうだな...リアンとかどうだ?」
「良いわね!今日から貴方はリアン・ファンクデットよ。」
あぁ...異世界だ。
だって、海外だったらファーストネーム(名)・ミドルネーム(名)・ラストネーム(姓)って構成のはずだもん。
けど、名前・名字だけの構成だったら、そこは大体異世界。
となると...魔法ある!?
うっしゃぁぁあああ!!!
神様、ファンタジー好きのうちをこの世界に送ってくれてありがとうございます!!
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
そして転生して数年が経ち、幼稚園生になった。
ちなみに年長ね。
で、話せるようにもなってるため、親に色々な事を教えてもらった。
この世界は魔法がある。
そして、魔法には2種類ある。
1つ目は誰でも使える魔法。
もう1つは特殊魔法。
これは普通じゃ使えない魔法らしく、特殊条件で使えるようになる。
それも、これが使える人は決められていて、神に認められた人だけらしい。
そして、それにも種類があるらしい。
今分かってるのは4つ。
攻撃型、守護型、回復型。
そして、腐食型。
この腐食型は一様攻撃型の1つらしいんだけど、使った人は身体が腐って死ぬんだって。
だから、これをまともに使える人はいないという事を、教えてもらった。
あと、モンスターの事も教えてもらった。
1番強いのはやっぱり魔王。
けど、次元を超えた別の場所にいるから、戦う事は無いらしい。
モンスター送ってくるだけの奴。
ただ、たまに八つ当たりで魔法を放ってくる。
基本雷だから、3次元で雷が来たのと一緒だと考えて良さそう。
あと、魔王の見た目が真っ黒だから...黒髪黒目は嫌われる。
はい、転生前は黒髪黒目だったので、嫌われる運命確定でーっす☆
あ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”!!!!!
やだよおぉぉぉ!!
嫌われたくないよぉぉ!!
...まぁそれはさておき、うちに兄がいました。
黄色の髪に薄い青の目。
名前はノア・ファンクデット。
年の差は1歳のため、現在少額1年生。
ちなみに可愛い。
めちゃくちゃショタの小学生だよ!!
「リアン!」
「兄しゃん...!」
小さい子ってさ行が上手に言えないって言うけど、まさか本当に言えないとは思わなかったよ。
滑舌終わってて草。
てかその前に...。
「ぐっ...!!」
兄さん、苦しみ始めたんだが。
えっ、なんで?
「だいじょーぶ?」
「大丈夫だよ...。」
本当か?
いやてか...なんで?
「そういえば、リアン。魔法とかって使いたい?」
「うん!!」
めちゃくちゃ使いたいよ!!
「本当は駄目だけど...森で教えてあげる。」
「やったぁ!!」
この世界に来てやっと魔法が使えるっ!!
やっとだぁぁぁぁ!!!!