表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/9

 小学生のころ。みんなで星を見にいったことがあった。その日に見上げた星空は本当に美しい星空だった。

 広い空が星で満たされているような、宝石箱をひっくり返したような夜だった。みんな感動して星を見ていた。そんなみんなの中にひまわりはいた。ひまわりもみんなと同じようにその大きな黒い瞳をきらきらと輝かせながらじっと星たちを見ていた。でもみずあめはそんな美しい星空を見ていなかった。みずあめが見ていたのは、ひまわりだった。みずあめは星を見るひまわりを見ていた。だってひまわりが世界で一番輝いて見えたからだ。みずあめがそうやってひまわりを見ているとふとひまわりが自分を見ているみずあめに気がついてみずあめを見て、その白い指先で空に輝く星を指差しながら満面の笑顔で星、綺麗だね、と口だけを動かしてそう言った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ