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第一話(6)・ドラゴンのいるところへ
ビルに到着すると、私達は慌ててエレベーターから降りてきたメンバーの早苗と瑠璃に鉢合わせした。
「家族と電話繋がらなくないし、メーッセージでも、様子がおかしいし、皆が心配に成って!」
いつも、おっとりしてる早苗が、恐怖を滲ませて慌てて言った。
もしかして、AIが人々の記憶も、書き換えてるとか?
それか、別の理由??何らかのゲームの影響??
「落ち着いて聞いて!今、日本はエゼキエルって、ゲームの中にあるの!」
「どういう事?何を言ってるの??」
困惑する早苗の隣で珍しく深刻そうに真剣な表情の瑠璃が私達に言った。
「信じられないけど真面目な、美優がふざけてそんな事を言うとも思えない。けど、そのゲームの中という証拠を見ないと、さすがに信じられないよ。」
「屋上に白い子供のドラゴンが落ちてきたの!一緒に行こう!」
「ドラゴン??本当にいるの?」
困惑し過ぎで、頭痛がしてるのか頭を抑えて早苗が言った。
「行けば、分かるよ。行こう!」
力強い眼差しで、瑠璃は言うと私達は、屋上に向かった。