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第一話(3)フェスの大会に向け今出来る事

「私達は、配信で頑張るね!」


私が、そう言い早速会議を始めた。

配信で宣伝する事やピクチャっとでの特典会の事とか話してるうちに、フェスの会場についた。


フェスは、テレビ局が主催してるので、私達はスタジオも入ってるビルの楽屋に通された。


「3位かぁ」


早苗は、楽屋の真ん中にあるテーブルを囲ってる椅子に座るとスマホを取り出し、小声でつぶやくと雪夏の方を見た。


「まずい状況なのは分かってる。鍵になるのは配信と、グラビア。とにかく注目集めて、フェスの配信を買った皆の票とライブ見てくれる会場の票集めないとね。」


「まぁ、全力でやるだけだよ!私達らしくね!」


瑠璃は、満面の笑みで言うとスマホから取り出し緊張してドレッサーに座る唯隣に行くと、唯の写真を取った。


「瑠璃・・」


「そんな、顔してるとまたくすぐるよ!!」


「でも・・。グラビアで、注目集めないと!私がどうにかしなきゃ!!」


「だから、一人で背負わないでね!」


少し、ムスッとしながら雪夏は唯に近付くとバックからヘアアイロンを取り出した。


「ポニーテールにするの?」


唯が自分でまとめたポニーテールを見て雪夏が優しく言った。


「うん・・。今日は、これで行きたい。」


「分かった。ウェーブかけてもっと可愛くしよ!」


「やってくれるの?」


「大丈夫!唯が自信持って撮影会を笑顔で楽しめるように!めちゃくちゃ可愛いくするから!」


ヘアメイクが完成に近付くに連れて不安そうにしていた唯の顔は、自信に溢れた力強い眼差しの真剣な表情へと変わっていく。


「皆のため、それに自分の為、ブレイブアンヘルの為!私が出来る事、頑張ってくるね!!」


唯が、ぎこち無い笑顔を見せると、雪夏は、唯の背中を叩いて唯の気合いを入れた。


「まだ、硬いよ!!難しい事考えなくて良いから!!とにかく撮影会楽しんでくれば大丈夫だよ!」


「背中痛い・・。」


小声で唯は、言うと瑠璃が唯をくすぐった。


耐えきれず一頻り唯は笑い、瑠璃は満足するまでくすぐると、唯はいつも通りの柔らかい優しい笑顔になった。


「頑張るね!とにかく、私なりに楽しんでくるよ!」


優しい笑顔のなかに、まるで戦いに行くような気迫がある。


唯が、水着を入れたバックを持って撮影会に向かうのを私達は見送ると、それぞれ配信を始めた。


とにかく私達も出来ること頑張らなきゃ!!






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