表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/25

第一章・異変の予兆

2030年8月3日

「そうかぁ。この扉を通るには悪魔の力も必要なんだぁ」


美優(ゆう)また、課金すんの?MCでその事言うよ!」


車の走行音と暖かい日差しが差し込む。

私達の乗るハイエースは、ジャパンアイドルフェスティバルに出演する為お台場に向かっている。


話しかけてきたのは、隣に座るリーダーの安城雪菜(あんじょうゆきな)さん。


「しないよ!課金は毎月天井までって決めてるし・・。」


「もう、天井行ったのかよ!今月入ってまだ3日だよ!」


「まさかエゼキエルは天使のゲームなのに悪魔の力も使えないと進めないと思わなかったんだもん。」


「今いるので、最適なキャラいないの?」


「グリセス・・。」


「天使でそんな名前のいたっけ?ゲームオリジナル?」


「一応主人公なんだけど、玄人向けというか・・。悪魔が天使に転生した事が物語の始まりで、転生したのが元グリードで現天使のグリセスなんだよ」


「なんか、聞いても良くわかんないや・・。」


私は、スマホに目をやり一応1日1回の無料ガチャを引く為に天召(てんしょう)と書かれた所を押す。


『我々は日本という異世界に対してどの様に対処するべきか』


映像が切り替わると外国のニュース番組が数秒映りガチャの画面に切り替わった。


同時通訳なのか、スーツを着てる金髪の男性は日本語で話している。


「今のもゲームの画面?」


顔をあげると雪菜が不思議そうに私の目を見てる。


「いや、実写が映るわけないよ。」


後ろに座る齋藤早苗(さいとうさなえ)は、大声で窓の外を指さす。


「何あれ??」


窓の外には大量の鳥たちが太陽に向けて飛び上がっている。


あるか分からない第六感で何か想像出来ないような事が起きる、そんな恐怖を無意識に感じていた。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ