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アニマル詩集・アニマル作品シリーズ

ころがりすは転がりたくない

作者: リィズ・ブランディシュカ



 その動物の名前は、ころがりす。


 まるまるとした体が特徴で、またの下をくぐらせたしっぽを体の前にもってくるのがよくある行動だ。


 そんなころがりすは、まるまるとしているから、よく転がってしまう。


 あっちへ、こっちへ。


 ころころりん。


 急いでいる時も、そうでないときも。


 ころころりん。


 よく転がって移動しているのだ。


 しかし、ころがりすはその行動を良く思っていなかった。


「だって目が回るし、なんだか見た目がまぬけだし」


 人間達はかわいいと言うが、ころがりすには不満いっぱいの行動だった。


 だから、ころがりす達はころがらないように体を鍛える。


 むきむきまっちょになれば、まるまるとした体格とおさらばできて、転がらないようになるかもしれないと。


「もうころがりすだなんて言わせないぞ。っていうか誰だよ、最初にそんな名前つけたやつ」


 がんばって走り、歩き、動き回り。


 ころがりすは、精いっぱいむきむきまっちょを目指していたが。


 ころがりす達は、痩せにくい体質だったらしい。


 ころころりん。


「がびーん! 成果がぜんぜん出ない!!」


 むきむきまっちょになれなかったころがりす達はしょんぼり。


 けれど、彼等は諦めない。


「なんかよく転がる可愛い生き物ころがりす」という汚名を返上するべく、それからも肉体をいじめる激しいトレーニングに励み続けた。



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