すぐに行きたいのにこの
音を消して歩く。意識を消して歩く。夜の時間。殆どの人は寝てる。起こさないように慎重に、静かに、誰にもさとられず、歩みを進める。
残っってる魔力の跡を頼りに目的の場所へ赴く。さとられず、静かに。
〜〜〜
王城の中の部屋の扉の前に立つ。夜も更けて遅いこの時間でも扉の中から光が多少漏れでて、話し声も聞こえる。
中に人が複数人いることもを確認する。それが目的の奴らなのも確認できた。
そして、静かにドアを開ける。
中の構造は中心にソファが4つ固まっており、奥に国王、右側に神官、左側に魔術師、手前側に騎士団長、他には誰もいない。
国王が位置的に最初に俺が入ってきたことにきづき、動揺している。その隙にすぐに国王の後ろにまわり、首元に刀を突きつける。
「おい、お前ら。国王を人質に取った。妙な動きをしたらこいつから全員殺す。俺が許可する前に喋ったらそいつを殺す。」
その言葉でようやく俺がいることに気づいた三人はだが、何をすることもできずこちらを睨みつける。
「俺はすぐにここを発って魔王軍とやらを殺しに行く。その間俺はここにいないが、あいつらになにかしたらお前ら全員を晒し首にする。いいな?」
コクコクと全員がうなずく。
【呪刻印】
「今お前らに呪いを施した。俺が言ったことを破ったら呪いは進行していく。呪いの目印は紫の痣だ。これがある場所は動かなくなる。解除しようとしたらその周囲の存在にも撒き散らされる。ああ、もちろんあいつらは大丈夫だ。だが彼奴等の近くで解除しようとした時点でお前らの心臓を止める」
「次だ。魔王軍とやらはどこにいる?わかっている奴らだけでも潰しに行く。詳細な地図かなんかをもらう。どこにある?国王?」
「奴らの居場所を書いてある地図は、我が国では全ての武装組織で厳重に管理されている。だが、この大陸の地図を見せてもらえばどこにいるか目印をつけよう。地図は、そこの棚の上から二段目にある」
魔力を使ってすぐに取り出し、国王の前に置く
「一旦刀は離す。お前らは魔王軍幹部について知ってることを全て話せ」
〜〜〜
「ふむ、一番近いのでこの国のすぐそこなのか。まぁまずはそこを片付けてやる」
「ほ、ほんとか!?」
「ああ。じゃあ最後に、俺は明日にはここを発つが、彼奴等になにかしたらこの大陸を沈める。いいな?」
「あ、ああ。わかった。」
その言を聞き俺は再度気配を消しこの部屋を出る。
〜翌日〜
大部屋に全員集まってるのを確認する。各々自分と仲のいいグループで会話してる感じだ。ここで話すか。
「あー、ちゅうもーく。全員こっち向けー」
そう言うと一旦全員が話を止め、こちらに顔を向ける
「あー、俺はもう今日このあとにはこの城から出てって魔王軍とやらと戦いに行く。だからしばらくはここには戻らない。なにか言いたいことあるなら先に言ってくれ」
一人、優偉陽が手を挙げる
「なんだ?」
「お前1人に行かせる気はない。俺たちは仲間だ。なら全員で行くべきだ」
「嫌だね。足手まといはいらない」
俺の言葉に大体のやつが引いてるのがわかる。でも実際いたら邪魔だし
「なら俺と勝負しろ。俺が勝ったら俺たちも一緒に行く。いいな?」
「はぁ、まぁそれでいいけどよ。んじゃ勝負はこの塔の前。ルールは何でもあり。武器防具魔法もありで、誰かと仲間になるのもあり事前に罠を張るのもあり。時間は30分後に。俺は部屋で着替えてくる」
「ああ、逃げるなよ」
「へいへい」
〜〜〜
「30分経ったな。にしてもこの短時間でそんなに人数集めるお前のその人望はやっぱ気持ち悪いわ」
「お前も一人でこの人数と戦う気か?クラスメイトのほとんど、こっちの世界の騎士のラクスアさんとその部下20人で計約50人。勝てると思ってる?」
「ああ、むしろその程度の人数で止められると思われるほど甘く見られていたことに驚きだ。それと一応立会人として騎士団長を呼んどいた」
「あー、二人とも。そろそろ始めさせてもらう。ルールとしては、何でもありらしいが、一応ある程度の縛り入れさせてもらう。まぁ単純に建造物の破壊、まぁ軍の宿舎や君等の住んでる塔、あとは王城になにかあると困るからな。そして殺人の禁止だ。その時点でこの戦いは終了とさせてもらう。双方準備はいいか」
「ああ」「大丈夫です」
「では、はじめ!!」
ーーー
開始の合図が聞こえたと同時に魔法が飛んでくる。まぁそりゃそうだよな。まずは、
「分割」
魔力でクラスメイト側とラクスア+部下の間に壁を作る。
魔力の壁ができた事に驚いてる隙に近づき、頭上に立つ
「お前らは一応戦いというものを分かってるだろうからな。先に沈んでもらう」
そう言い、下にいる奴らに魔力の圧をかける。
「まぁ流石に抜けるやつはいるか」
「昨日と同じようにはいかん!はァァァ!!」
瞬時にその場から離れたラクスアが突進してくる。
「まぁ昨日と同じようなのは良くないよな。じゃあ、破!」
魔力でラクスアの左右に壁を作り、前後にしか動けなくする。そして、全身の力を抜き全体重を右手に流し、ラクスアの腹を、押す。
「カ、ハッ」
それだけでラクスアは吹っ飛び、気絶する。
「さて、次は誰だ?」
5時半くらいに書き終わったので明日出るかはわかりません。やる気があれば書いて投稿します。ぶっちゃけ最近やる気でなさすぎて怖い。
あ、ラクスアは主人公くんは嫌いですに出た女騎士です。これでも一応強い方のキャラに入れよっかなと一瞬考えました。多分優偉陽たちとのパートを書いてけば強い方のキャラに入るんじゃないかなってレベルではありますが、そっち側を書く気はないので知らんうちに強くなってるか完全放置になると思います。ぶっちゃけクラス転移の要素はなくても対して問題ないんですよ。ただなかったら一人で初っ端から暴走させて国占領からスタートになったと思います。