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加護確認、だと思いたかった...

ひとまず殆どのやつは加護とやらの確認は終わったらしい。まぁ予想通り雄偉陽(主人公)主人公(雄偉陽)らしく相応しい力を貰ったな。英雄の加護に勇王の加護、闘神の加護、魔導神の加護、太陽神の加護etc...。主人公してんなぁ。他にもハーレムメンバーの人たちも確認するたびに声が上がってたしスゲェの貰ったんだろ。ペッ


「ゆっきー、で、いいんだよね?」


俺の数少ない友達、川崎康介と石渡和也が話しかけてくる


「そうだよ。正真正銘上代侑梨よ。女になってるけどな」


「あーやっぱそうなのかぁ」


「めっちゃ落ち着いてるやん」


「これでも結構驚いてんのよ、でもそれ以上にこの状況のほうが驚いてる」


「まぁだよね、俺らも驚いてるもん」


「で、夢だった異世界転移の感想は?」


「別に俺は魔法を使いたかっただけで異世界に来たかったわけじゃないんよね」


「あれ、そだっけ?」


「そうそう。こういう状況は面倒くさいしね」


「まぁそだよね」


「うんうん」


「で、ゆっきー。ほんとはどうなの?」


「どうって、なにが?」


「わかるでしょ」


和やかだった雰囲気が徐々に変わっていく。この感じはほんとに嫌いだ。嫌な記憶しかない


「敵戦力のレベルが良くわかんないからね。ただほんとに圧倒的な実力差がない限り数=力だからね。で、ままぁ敵さんの幹部以上は最低でもそれを覆せる実力を持ってるからね。まぁでも、この世界の兵士の最高水準の実力がさっきの女騎士レベルだったとしても無理でしょ」


「そっちじゃなくて、ゆっきーの目的。帰るだけじゃないでしょ?前言ってたし」


「はぁ、あったねそんなこと。別に、俺は俺の大切な奴らが傷つかず帰れればそれでいいんよ。それだけ」


顔が赤くなってるのを感じる。やべぇ、超恥ずい


「かわいい」


「うん。かわいい」


「うるせー、他のやつには言うなよ。恥ずいし」


「わかってるって」


「そういやさっきはほんとに珍しく前出てたね。あんな事するなんて以外過ぎて驚いた」


「正直今日一驚いたのはアレ」


「しゃあねーだろ。馬鹿が巫山戯たこと吐かそうとしてたんだし」


「まぁあれはなー」


「流石にないと思う」


「そういや二人はなんの能力貰ったん?」


「俺は鬼神様から鬼神の加護を賜って常に身体能力が上がるのと、一時的に身体能力が爆増する2つの効果がある加護」


鬼神様?


「俺は獣神様から獣神の加護を賜って獣神化って言う能力で、虎になる効果がある加護らしい」


様?こいつらが?


「どしたゆっきー?」


「大丈夫?」


「なぁお前ら、お前らって様なんてつけるようなやつだったか?」


「何いってんのゆっきー、そんなわけ無いじゃん」


じゃあなんで


「なんでお前らはさっきから様なんてつけてんだ?」


「あれ、ほんとだ。でも別によくない?俺らに力を与えてくれた神様だよ」


「ッ!」


やっぱりか。クソが。やりやがったなあいつら


「ほんとに大丈夫?」


「あ、ああ、ちょっと他のやつと話してくる」


「「いってらー」」


〜〜〜

クソが、まじかよ。他のやつも全員か。あークソ、めんどくせえ。俺が今考えられる範囲で考えよう。全員が共通でやったことはなんだ?鑑定と、王が二言三言言う、それだけ。あとはすごいやつだったりで盛り上がりが変わる程度。王の話す言葉には毎回似たようなものだけど少し違うし、変なことを言ってるわけでもない。魔力と思われる謎パワーもあの杖以外からはどこからも感じなかった。となると、あの杖か?


「上代さーん、後はあなただけですよー」


「すぐ行きます」


とりあえず、この場で聞くか


「国王、あんたかもしくは神官が持ってる杖に細工かなんかしてんのか?」


「ふむ?なんのことだ?」


「なんのことだじゃねえよボケ。お前ら催眠かなんかしたんか?あいつらが神のことを様付けで呼ぶわけねえだろ。さっさと戻せ」


「そなたの言うことは理解に及ばんな。神に敬意もしくは畏怖を払い、呼び捨てではなく様と呼ぶ、これの何がおかしい?」


国王は意味深に口角を上げる。怪しさエグい


「今まで俺ら世界から呼んだことあんなら知ってんだろ?俺らの国じゃ神は信じられてねえって」


「いいや、今までのものも全員神に敬意を評してたらしいぞ」


「はぁ、話にならねえな。んなことありえねえっつってんだよ。つうかそもそも、こんなすぐに盲目的な感じにはならねえんだよ。最初は多少ぎこちないものだ。少なくともすぐに変えれるほど器用なやつはそんないねえ」


「それはそなたが見てなかったという可能性はないのか?」


はぁ、それを言われると弱い。俺には、人との関わりってのが、面倒くさい


「なぁ、ほんとに、そう思ってんのか?」


「無論だ」


はぁ、ほんとにだるい


「なぁ、俺ってさ」


「なんだ?」


ああほんとに


「お前らみたいな奴らってめんどくさいから嫌いなんだよ!」


「ッ!?総員、かかれ!」


邪魔だ


‘ガキィン!’


「あ?」


「陛下、危険な真似はおやめください。結界が間に合わなければどうしてたのですか」


結界?


「あ、あぁ、まさか召喚されたばかりの異世界人がここまでやれるとは想定外でな」


「まぁそうですね。『結界・球』」


「おい!んだこれは!?」


「結界ですよ。私が操作してあなたの周りに円球状に張り巡らせました」


「あ?ならとっととはずせ!」


「お断りさせていただきます。陛下に危害を加えようとするものをそのまま野ざらしにするわけ無いでしょう?しばらく幽閉させてもらいます」


「チッ。まぁそうだよな」


「では陛下、後はお願いします」


あぁ、こっちだったか。あーもう、本当に


「うむ」


「だるすぎる」


「ああ、そうだな。余も魔導士団長がいなければ危なかったしな。だがそんなことはもう思わなくなるぞ」


「あ?あー、まぁそうかもな。そういやあんたのその催眠能力って結局どういう原理なんだ?」


「ふむ、まあよいか。神の加護だよ。従王の加護といってな、弱くかければ認識が多少ずれ、強くかければそれこそ従順な奴隷みたいなことにまでできる。そなたには多少の認識のズレは効かなそうだしな、奴隷へと落としてやる」


あとちょっとだ


「ちなみに解除方法とかはあるのか?」


あとは反転させるだけ


「ふむ、まぁこれもいいか。最後の褒美である。余が解除宣言をするか本人の意志によって無理やり解除される。それ以外は今まで聞いたことも見たこともない」


へぇ、ならまだいけるな


「さて、質問はもう終わりか?では掛けさせてもらおう」


‘パリン’


「なぬ?結界が!」


「陛下、逃げてください!」


“潰れろ”


「ぐ、ぬ!」


「さて、王よ。今お前の兵士は全員俺の魔力で潰れ、お前の口は俺の手が塞いでる。この状況で流石になにかできるとは思えないが、どうする?」


「ヴ...グ...」


「あーそうか、喋れないか。まぁいい。拘束は解くが巫山戯たこと抜かしたらその瞬間首を飛ばす。いいな?」


王はコクコクと首を動かそうとする。了承の意と捉え拘束を解く


「未だ貴様ら!こやつを殺せ!」


王のその言葉に先程騒がれてた面々、主に雄偉陽とそのハーレムメンバーたちが襲いかかってくる


「馬鹿かおめえ」


が、事前に組まれてた結界に阻まれ届かない


「き、さま、何を、した...?」


「あ?さっき俺に使われたやつだよ。あれと同じのを拘束のタイミングで張り巡らした。少なくとも意識がないあいつらには解けねえ代物だ。さて、早く解いてもらおうか」

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