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事の顛末

超短いっす。

その後、生き残った全員に回復魔法をかけて周りながら死体を集める。一通り回復した者たちの中にはこの結界をでようと外側に各々向かおうとしたので、結界を縮めて、更により強固にして出られないようにする。


「あんま勝手に出ようとすんじゃねえよ。体力も減ってるだろうからひとまず今日は寝て明日色々聞かせてくれ。死体の中に回収しときたいものがあったらとっとと回収しろ。さっさと焼かねえと腐臭もしてくるしアンデッド化の可能性もある」


「あ、ああ。わかった」


生き残った者の中のひとりがそう言い、数人が死体から装飾品やら武器やらを取っている。それ以外の者は警戒心MAXで俺のことを睨みながら、結界のギリギリまで移動する。嫌われたもんだね。


「終わったな。今から上部分の結界を解くがそっから出るんじゃねえぞ。死ぬからな」


俺の言葉一つ一つに反応し、ビクビク動いてる。おもろ。


「さて、やりますか」


【結界解除】【業火の旋風】


上部分だけ結界を解き、右手を突きだし死体の山に火を灯し、風を渦巻状に発生させ、上部分に開けた結界の穴から炎が出るように操る。ついでにこの隙をついて殺そうとしてくるやつには魔力の圧で溺れる感覚を味わってもらう。


「気づいてるっつ〜の。邪魔すんじゃねぇぞ。別にそんな集中する作業でもねえけど制御外れたらこの炎はここらを燃やし尽くすからな」


魔力の圧が効いたのか、いよいよその場から誰も動かなくなる。はぁ、だっる。


〜〜〜


思いの外完全に風の魔力だけで炎を霧散させるのが難しく、完全に終わる頃には夜も開けていた。その間生き残った者共はずっと起きてたのか、終わった瞬間に数人が立ち上がり、近づいてくる。


「さて、まずは、そうだな。まぁ、突っ立ってないで座れよ」


いいながら人数分に椅子の形をした魔力を作る。


「安心しろ。魔力ってのは物体を貫通しねえし俺が固めてるから簡単には崩れやしねえよ」


俺も自分用の椅子を作り、体勢を崩す。それを見てからようやく座った。


「んじゃまずは、お前らのことと、なんで俺を襲ったのか。お前らのことは所属してる組織でいい」


対面に座る男の目を見ながら問う


「我らは、この森の奥地にあるエルフの里。そこに普段は住み、森に異変が起きたら調査、可能ならその原因を取り除く。貴殿を襲ったのは、膨大な魔力を常に発し、この森の生態系を崩すほどの魔力密度の籠もった結界を張ったからだ。」


まぁ予想通りだな。


「そうかい。んじゃ次に、お前らと魔王軍とやらの関係性は?」


「敵対しておるが、我らの里の猛者達でさえ幹部には敵わないであろう。おそらく総力で挑んでも、幹部一人の首を取れる程度...。今はこの森の守護獣であるマンディアラ様の結界により隠れて暮らしておる。」


ほーん。戦わねえのか。まぁその選択もあるか。実際俺も一人だったら干渉せず離れたところで俯瞰するかだったろうし。


「んじゃもういいや。ササッと帰れ帰れ。言うて俺がここに降りたのはちょっと休憩するためだしな」


「も、もういいのか?」


俺の言葉に驚いた様子で訪ねてくる対面するエルフ


「ああ。別にこの森にはもう魔王軍はいなさそうだしな。俺の邪魔さえしなけりゃどうでもいい。じゃあな」


そう言い、俺は飛び立つ。また空を駆ける。昨日は急ぎすぎたから今日は普通に空を走る。転移魔法とか使えたら楽なんだけどなぁ。そういや昨日作った魔術ちゃんと出来てるかな。よし


【議事録】【自動映像記録】


うんうんちゃんとどっちもできてるね。さっきのこともちゃんと記録できてる。やっぱ忘れっぽい俺にはこういうの必要なんだよな。


「さてと、次はどうしよっかねぇ。まぁ一通りのところ潰してまわるか。さっさと終わらせなきゃあいつらも出発するだろうし」

周回って辛い

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