クラスメイト戦
ラクスアその他騎士たちを倒し、クラスメイトの方に向き直る。
「お前らがなんであいつに協力するかはよくわからん。ぶっちゃけお前らの中で俺のことを考えてるやつなんていねえだろ?冒険が楽しそう、目立ちたい、優偉陽の役に立ちたい、主な理由はここらへんだろ。ああ答えなくていい。めんどくせえ。まず、非戦闘員、まぁサポートタイプのやつとそれ以外を隔離、で離れとけ」
覚えてる限りのサポート型の加護を貰ったやつを球状の魔力で覆って騎士団長がいるところ付近に移動させる。
「さて、これで非戦闘員はどかした。優偉陽は今は俺の魔力で何も見えないし何も聞こえない、そしてあの場から動けない。今なら降参してもお前らを全員拘束して動けなくしたってことにしといてやる。早く選べ」
「では僕は降参させていただきます。もともと彼への義理を立てただけで君に対して引き止めたいとか一緒に行きたいとかそういうものはありませんし。君たちも早めに降参したほうがいいですよ。痛い目見ないうちに」
クラスの秀才、幹島がまず降参する。それに続くように一人、一人とこの場を離れ残ったのは優偉陽と特に中の良かった数名だけが残った。
「で、お前らは残ると。なんでだよまじで。俺お前らと話した記憶ほっとんどないぞ...」
俺が言った言葉には優偉陽と一番仲が良かったやつ、水森が応える
「確かに俺らはお前と関わりはないな。ただ俺らは、あいつの役に立ちたいだけ。友達だしな」
「はぁ、そうかい。俺にはやっぱよくわかんねえわ。優偉も、お前らも、理解できねえ。ただ嫌悪感は湧く。まぁなんでもいいか。とりあえず、潰れろ」
そう言い、彼らを魔力の箱に閉じ込め、箱の体積を小さくする。
「お前らに言っといてやる。俺がお前らに降参するよう言ったのは怪我させたくなかったとかそんなんじゃなく、お前らの能力がどんなものか詳しく知らなかったからだ。優偉と違ってな。あいつの加護は強力すぎるあまり色々なところでその力の詳細を語られすぎてる。だからわからねえお前らよりは簡単に対処できるんだよ。まぁお前らのもある程度読めはするけどな。何人かは厄介そうだし。だからまぁお前らが反応できないうちに拘束するのが最適解。じゃあな」
そう言い、すぐに魔力の箱を騎士団長側に移動させる。そして優偉陽を包んでた魔力を解く。
「さて優偉。あとはお前だけだ。かかってこい」
「ッ!!」
「直進か。ただ無意識で魔力を使うのはさすがだな。元来の才能なのか、それか加護がサポートしてるのか。まぁでも遅いな」
「ガァ!!」
「右腕を振り上げる。攻撃方法その他もわかりやすいな。ただ、」
「ウグッ」
「遅い。それに加護を制御できずに暴走してるじゃねえか。まぁとりあえずその加護はシャットアウト」
「ウッ、ぐ...」
「これで気絶したら終わりだけど、まぁまだ来るだろ?」
「あたり、まえだ」
「はぁ、んじゃさっさとこい」
〜〜〜
「はぁ、はぁ」
「ふむ」
最初は数分で終わらせるつもりだったけど、やっぱ戦闘経験ってのは大事だわ。あくまで俺がやったのは基礎を鍛えるだけでそういうのはないしな。でも流石に
「飽きてきたな」
「て、めぇぇ」
「怒るんじゃねえよ。この結果は最初からわかってたことだろ?」
「ぐ、うぐ、ガァッ!!」
「お前、やっぱ喧嘩慣れしてないよな。動きが単調でも強いやつはいるけど、そういうやつは基本的に思い切りが良かったり反応速度がバケモンだったりするんだよ。でもお前は違う。」
にしても魔力の使い方も無意識でやってるから魔法的なのが飛んでくることもない。剣も鍛えてないから斬撃を飛ばすこともない。ちょっと早すぎたな。
「一ついいことを教えてやる。俺は自分の加護がないらしい。で、なんでそんな中で加護増し増しのお前を圧倒できてるのかと言うと、魔力をちゃんと使ってるからってのと、お前が加護を使いこなせてないから。」
「お前は基本スペックは高いけどそれを使いこなせてないんだよ。ああ、使い方がわからないとか言うなよ。俺だって最初はわからんかったし。まぁ結構簡単だったけどな。それともう一つ。いくら俺でも魔力なしだと圧倒はできない。じゃあなんで魔力を使えば圧倒できるかと言うと、使い方次第で身体能力その他を上げることができる。まぁ某龍球漫画の気かよく休載するハンターになる漫画の念みたいなもんだと思っていい。」
「んでその魔力を各部位に纏わせると身体機能がバク上げってわけ。例えばさっきラクスアをふっ飛ばしたとき、あんとき俺は意識を拡張し、思考速度を上げてた。だから吹っ飛ばせた」
「なん、で、」
「ん?」
優偉が立ち止まり何かを聞いてくる
「なんで、それを俺たちに教えないんだ」
「はぁ?この程度訓練過程で学べ。いいか?俺は今日の戦い特殊な技術は何も使ってない。覚えりゃ誰だってできる。その過程をふっとばすな。」
「お前は、この世界に来たことがあるのか」
「?」
あーそっか。あの空間での出来事は俺しか知らないのか
「違うよ。俺がこの世界に来た瞬間はこんな強くねえ。というかお前らより弱い。その後時間があったからな。だからここまできた」
「そう、か。」
「さてさて、んじゃレクチャーはここまで。こっからはお前の加護をできる限り無力化させてもらう」
「は?」
「んじゃまず太陽神の加護は、日光に当たってる間は各種身体機能の上昇、更に不死身。それと身体に異常と見られるものの自動で排除。うわエグ。まぁこれは単純に太陽光を遮断すればいい。やり方は簡単。魔力で空を覆うなり何なりすればいいけど、今回は」
【炎+水+風】
「はいこれでちょっとしたら雲ができる」
水を蒸発させ上昇気流に乗らせれば雲の完成ってね
「んじゃ次、魔導神の加護。これはたしか魔力の運用のサポートと、あとは威力向上等々。これは加護自体にサポートする意思的ななにかが入ってて、そのサポートするには魔力を使ってる。だから、周囲の魔力を消せばいい。まぁ魔力を吸収ってだけだとつまんねえしこうするか」
刀を取り、鞘から刀身を抜く。
「さっき行ったとおり魔力ってのは某ハンター漫画の念みたいなものだ。だからこうやって道具に纏わせることもできる。」
抜き身の刀に周囲数百メートルの魔力を纏わせる
「つってもこれだけだとすぐに魔力が他の場所から来る。まぁ適当にバリアを貼って阻害するか、常に吸収しとくか。今回はバリアにしとくけど」
「うっ」
「優偉!?」「陽ちゃん!?」「優偉さん!?」「陽くん!?」「陽!?」
優偉がうめき声を上げて体制を崩す。それに対してハレメン+@が叫ぶ
「聞こえてねえよ。このバリアは外の音も阻害する。当然だな。今お前が立ってたのは気力によるのも大きいだろうが一番は魔力を使って無理やり立ってただけだ。それが崩れればそうなるのも当然。さて次は、あ?」
「はぁ、はぁ、はぁ、」
「頑張れ!」「頑張って!」「頑張ってください!」「やって!」「やれ!陽!!」
優偉に対して魔力が集まってる。出処は、あいつらか。
「う、らぁぁぁぁぁ!!!」
「結局変わらず直進か。つまんね。もういいや。潰れろ」
魔力を圧縮して優偉めがけて落とす。
「ッ!」
「あ?」
何故か圧縮した魔力を躱して突っ込んでくる。更に魔力を纏う、どころか展開して魔法陣を形成してやがる。
「てめぇ、ここで覚醒すんじゃねえよ。」
触らなくても自分の口元がニヤついてるのがわかる。
「すげぇ、すげえよやっぱお前ら。さすが主人公様たちだ。さしずめ俺は最初の強敵ってところか?負けイベントを覚醒イベントにするとわな!やっぱお前は主人公様だよ!王道な主人公様。笑える。」
「何言ってんのかわかんねえよ。ただ俺は、お前だけ一人で先に行って、俺たちをおいてって、不幸な役目を全部自分に押し付けようとするお前にムカついただけだ!!」
「殴るか蹴るか、はたまた頭突きか魔法か、どれでもいい。ちょっとは面白いぞ優偉ィ!」
「まずはお前がそうやって一人でなんでも抱え込むのを、やめろおぉぉぉ!!!」
「はっ、魔法とミサイルキックか!このタイミングでそれを選択するか!やっぱお前喧嘩慣れしてねえな!」
飛んできた魔法を全て叩き落とし、優偉のことを吹っ飛ばす。
「う、ぐ」
ほとんど気絶しかけか。まぁこれ以上動かれても面倒だし、魔力を優偉を囲うようにして固定。そして周囲に貼ってたバリアを解除
「さて、最後の攻撃、本命とかはなくどれも必殺ってところか。まぁあの程度で俺を倒すことはできねえが、他のやつなら結構聞くんじゃねえの。まぁでも、戦闘において最も重要なのは相手を倒すこと。ああいう大技は相手が隙だらけの時にやったほうがいい。じゃねえと躱されたり防がれたりしたら自分のほうがダメージ食らうしな。ぶっちゃけまだ弱技連打でハメたほうがいいレベル。コンボとか考えるには経験が足んねえよ。」
そろそろ落ちるか。
「最後に、今回お前が突然あんなことをできた理由は英雄の加護ってやつの効果でな。まぁ信用とか信頼とか好意とか、まぁそういう気持ちが声やら想いやらに乗ってそいつの力になる。思っきし主人公様特権の加護だ。しかも想いとかだから何かで阻害することもできねえやべえやつ。想いの強さで上昇率も変わって、まぁ本気でふざけた能力だよ。よかったな。お前を好いてくれる奴が沢山いて。俺はお前ら嫌いだが」
「勝者、上代侑梨!」
はぁ、やっぱ主人公は嫌いだわ
俺の場合これ書ききってすぐ投稿するタイプの人間だからこの続きがすぐに出るとかそういうのは思わないほうがいい。あ、今回でた某龍球漫画と某ハンター漫画はジャ○プのドラゴンボ○ルとHUNTER○HUNTERです。
優偉の加護は3話目に少し出てるのを少しだけ。本人がまだ使い方わかってないような状態なのでね。ただ今あとがき書いてる時にパッと設定が思いついたのは
闘神の加護
闘い関する能力の上昇。特によく使うものにとかの上がり幅がすごい
狂神の加護
身体能力全般の向上の代わりにどんどん意識がなくなって行って狂ったように戦う
剣神の加護
剣の扱いがうまくなる
その他武器神の加護
それぞれの名前に対応する武器の扱いがうまくなる。
獣神の加護
身体が獣人みたくなり、身体機能も動物よりになる。名称は獣人化
龍神の加護
身体に鱗が出てきて、肩甲骨あたりに翼が生え、お尻に尻尾、腕が、まぁ身体がちっさい西洋のドラゴンみたいになる。竜人って言いたいけどそれだとイメージとして振り幅広すぎるのが難点。最終的でっかいドラゴンになれるかもって一応書いとく。名称は龍人形態
そういや俺前から疑問だったんだけど月の光って太陽光を反射したやつじゃん?それって太陽光と同じじゃねって思う。吸血鬼とかってガラス越しの太陽光でも鏡越しの日光でも消える作品って結構あるし、月光でも消えててもおかしくなくね?ということを友達に話したけど俺みたいな楽しみかたしてるやつじゃないから普通にスルーされた...。と言うわけで皆の意見聞かせてちょ