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６．３DS『TRUE　REMEMBRANCE～記憶のかけら～』

　ジャンル：ノベル／長さ：短め／オススメ度：★★★★★

　タイトルはの読みは「トゥルー　リメンバランス」です。

　忘れたい記憶を持つ人々が訪れる白い街には、記憶を封じる「封師」と呼ばれる者達がいる。

　そんな封師の一人である青年・クロメのところに、ある日客としてラという少女がやってくる。クロメとラは静かに流れる時間を共に過ごし、やがては一つの真実へと辿りつき……。

　元はフリーゲームだったものが、とある有名実況者がプレイしたことで人気を博し、３DSでダウンロード販売されるに至ったサウンドノベルです。

　その実況者さんは３DS版のおまけにコメントを寄せています。公式です。

　全編がまるでオルゴールを聞くかのような静かな世界で構成されていて、クロメとラのやり取りが可愛らしいです。

　絵も透明感があって素敵です。なお、フリー版と３DS版では違う人が絵を手掛けています。眺めているだけでも癒されますが、ネタバレにはご注意を。

　封師という設定も面白く、皆色々な方法で記憶を処理しています。たとえば、クロメは黒目――目で見ることによって処理します。名前が能力を表しているんですね。

　そんなこの物語は、前半はほのぼのとしていますが、中盤から終盤にかけてはどんどんと切なくなっていきます。短くも綺麗にまとまっていて、何度プレイしても心を揺さぶられる物語です。

　しっとりとした物語に浸りたい人に非常にオススメしたい一本です。