54.PS1・2他『ヴァルキリープロファイル』
根強いファンも多いシリーズから、プレイした三作をレビュー。
『1』(PS1)
ジャンル:RPG/長さ:長め/オススメ度:★★★☆☆
アース神族の王オーディンは、来るべき戦いに備えて戦力となる英雄の魂=エインフェリアを集めるよう、ヴァルキリー三姉妹の一人であるレナスに命じる。
レナスは地上に降り、死に際の英雄達の元に現れてその魂を集めて育てては天界に送る。しかし、そのうちに自分という存在に疑問を持ち始め……。
北欧神話を元に描かれたストーリーで、神や人の生死などを扱うため全体的に重厚な印象。PS作品でありながら映像が綺麗で、世界観も壮大です。
ボイスもしっかり入っており、シリアスな物語を楽しみたい人にはピッタリ。
戦闘はアクション要素があって、テンポよくボタンを押してコンボを繋いでいきます。そして魔法の詠唱や必殺技がとにかく格好良い! 本当にハマります。
ただし全体の難易度は高めです。
エンディングが複数あり、ベストエンディングを見るためには色々なことをする必要があります。
私は攻略本があってもベストは見られませんでした。
高校生の時にチャレンジしてクリア出来ず、大学生の時に再チャレンジしてやっと通常エンドを見たという体たらくです……。
そういう意味でオススメ度は★3つ。
PSPにも移植されていますので、ぜひ挑戦してみてください。
『2 ―シルメリア―』
ジャンル:RPG/長さ:長め/オススメ度:★★☆☆☆
ヴァルキリー三姉妹の三女であるシルメリアはオーディンの意に背くようになったため、強制的に転生させられる。
しかしシルメリアの意思は眠っておらず、ディパイン王国の王女・アリーシャの中で目覚めていた。
アリーシャはそのせいで奇行が目立ち、周囲からも疎まれて遠ざけられていたが、そこに襲撃を受けて――。
前作からクオリティを更にアップしたシリーズ第二弾。時間的には1よりも昔の話になります。
さすがは老舗のゲームというだけあって映像は素晴らしいのですが、それ以外に難が多いのが今作。
シナリオ分岐なしやエインフェリアが駒扱いといった辺りは、ファンにしてみれば落ち込みます。
1をプレイしていた方が良い点と、難易度が(かなり)高めなのもオススメ度が低い要因です。
作業時間が多く、レベル上げやスキル集め、アクションが苦手な人だと積みゲーになる恐れ大。私自身も余程途中で止めようかと思いました。
その分やりきった感はひとしおです。
あんなに苦労したのに二周目をしたくなってしまうのは中毒……?(しませんでしたが)
『咎を背負う者』(DS)
ジャンル:SRPG/長さ:そこそこ/オススメ度:★★★☆☆
バーチャルコンソール:なし
父親がエインフェリアに選ばれたために、結果的に家族を失うことになってしまったウィルフレド。
彼は全てを戦乙女のせいだと断じ、復讐を決意する。そのため、自らがエインフェリアになって近付こうと、傭兵になるのだった。
時間軸としては『1』の数十年後。
プレイヤーはウィルフレドを操作し、仲間を集めながら物語を進めていきます。
特徴的なのは特殊なアイテムの「羽」です。
この「羽」を仲間に使うと、その仲間は一時的に強くなりますが、その戦闘後に必ず死んでしまいます。永久的な戦線離脱です。
そしてその能力を主人公が継承します。
要するに仲間を生贄に捧げながら強くなっていくわけです。
プレイしたのがかなり前なのでうろ覚えですが、シミュレーションの難易度も高めだった印象があります。かなり苦戦したような……。
きっと、特に一周目は「羽」を使って進んでいくことが前提の設計なのでしょうね。
※今回軽く調べ直してみたら、レベル上げは出来ないようです。ご注意を!
ストーリーは重かったものの、全体的に悪くはなかった記憶があります。
シリーズのファンでシミュレーションが苦手でなければどうぞです!




