2.PSP他『流行り神 警視庁怪異事件ファイル』シリーズ
ジャンル:ホラーノベル/プレイ時間:長め/オススメ度:★★★★☆
ゲームアーカイブス:あり
キャリア組の警察官・風海純也は最初に担当した事件の直後、捜査一課から警察史編纂室へと左遷される。
そこに舞い込んでくる事件は、どれも怪しげなものばかり。
純也はそれらを科学的に捜査するか、オカルトを視野に入れて解決に取り組むか、いつも判断を迫られるのだった――。
タイトルは「はやりがみ」と読みます。
私は1と2をPS2で、完結編の3はPSPでプレイしましたが、他機種でも発売されています。
このゲームの面白いところは、どのシナリオも途中で科学ルートとオカルトルートに分岐する点。
推理パートによって、どちらの思考で進めていくかを選択することが出来ます。
ホラーは苦手、という方にはあえてオススメしませんが、民俗学がお好きな方にはオカルト情報満載の「データベース」は堪らないんじゃないでしょうか。
有名なものからそうでないものまでが網羅されていて、スタッフの底力を感じます。
あとはヒロインの存在に触れずには済ませられませんね。
一応、主人公の純也の相手役となる女の子は居ます。でもこのゲームをプレイして、彼女をヒロインだというプレイヤーがどれだけ居るのかは……甚だ疑問。
流行り神の真のヒロインは、年下の純也を(階級から)「先輩」と慕い、血やオカルトが苦手で、甘い物が好きで、時に絹を裂くような悲鳴を上げる――相棒の小暮宗一郎・巡査部長です。
外見はゴツイですし、武術も嗜む人なんですけどね。とにかく行動が可愛すぎて……。
異議を唱えたい方はプレイしてみて下さい。ぐうの音も出なくなるはず。
そんな当シリーズですが、ボリュームアップした2の長過ぎるところが難点なのと、続編の「真・流行り神」のホラー度を上げ過ぎて年齢制限がかかってしまった点が、個人的にはマイナスでした。
ただし、特に一本目の面白さ・完成度は保障します。ご興味のある方は、是非詳細を調べてみて下さい。