15、5.PS3『うみねこのなく頃に』シリーズ
入れ忘れていたので、関連作品である『ひぐらしのなく頃に』の後ろに入れることにしました。
『魔女と推理の輪舞曲』
『散~真実と幻想の夜想曲』
ジャンル:ミステリーノベル/長さ:かなり長め/オススメ度:★★★☆☆
1986年秋。右代宮家の面々は六軒島へ親族会議をすべく集まる。
ところが島に行ってみると当主は姿を現さず、起こったのは膨大な財産の分与問題だった。
島には当主がかつて魔女ベアトリーチェから譲られた10トンの金塊があり、謎を解いて見つけたものに授けるといわれた親族達は目の色を変えて……。
1作目は原作のエピソード1~4を、2作目は5~8を収録。
始めこそ、財産を巡っての骨肉の争い、そして殺人事件が普通に描かれます。
が、誰が犯人であるかという謎を解けずに主人公の戦人が屈してしまったところから話は大きく転換。
魔女ベアトリーチェが現れ、再び最初に巻き戻って、今度は違う殺人事件が起きます。それも魔法によって。そして魔女や魔法使いが次々と現れ始めます。
事件は魔女が起こしているのか、それとも人間の仕業なのか、何層構造にもなっていくメタ的な世界観がこのゲームの肝ですね。
注意としては、『ひぐらし』に続いて残酷な描写が多いです。苦手な方は避けるべき。
私も苦手なのですが、どうしても気になってプレイしてしまいました(苦笑)。
PS3のグラフィックは美しく、どんどん派手さを増す魔法の描写は魅力の一つです。幾つも収録されたOPも本当に綺麗です。歌も幻想的で好みでした。
ただ、登場キャラもどんどん増えますし、複雑さも増します。やるなら『散』も含めて一気にやることをオススメします。
ちなみに「かなり長め」がどれくらい長いのかと申しますと、私の場合、毎日それなりに気合いを入れてやり続けて、8月がまるっと潰れるくらいでした。
ノベルなのでひたすら読むだけで、選択肢もないんですけどね……?
なお『ひぐらし』のようなスッキリ感は、よほど頭が切れる人でなければ得られないかと思います。
それでも貴方はこの謎に挑戦されますか……?




