7話 世界樹の枝はミスリルより硬いようです。
ゲーム内の名前を『かぐや』に変更しました。
そっちの方がいいかなって思って......
俺は取り敢えず店の中に入ってみることにした。
多分だけどあのフード付きローブを着た人はこの店の店主か店員なんだろう。
全体的に古めかしい.....アンティークみたいな見た目をしている扉を押して開ける。
すると内側に付いていた小さなベルが鳴り「カラン、カラン」と音がなる。
店の中には客はおらず店員もいない。
ひとまず何が売っているかを見てみることにする。
「なんだこれ...?」
1通り見ていく中でまるで使い道がわからないものや、枝や葉っぱ。それに金色や銀色の果物もあった。
「おや?お客さんいらっしゃい。」
とカウンターの奥にあった扉からお姉さんが出てきてそう言ってくる。
お姉さんは俺と同じ赤い髪をした美人な女性で、俺より少し年上くらいの年齢だと思う。
身体つきはとってもとっっってもよく胸はポヨンポヨンしているがお腹はスマート。お尻は程よい大きさのナイスバディだ。
そんなお姉さんは
「この店は初めてだね?」
と言ってきた。
まぁ、この店どころかこの世界に来たのすら初めてだしな...
「ええ、初めてですよ。」
「何を買いに?」
そう聞かれて俺は「道に迷ってしまって...さっきこの店に入ったフードを被った人に聞こうと思って店に入ったんですけど......」
「今日はあんたが初めてだよ?この店に入ってきたのは。」
え?......でも俺はしっかりとこの目で見たぞ?
フードを被ったローブの人を...
「もしかしたらあんたが見たのは『精霊』かもね。あんたエルフだろう?エルフと妖精は近い存在なんだ。それがたまたま見えたのかもね...」
精霊なのか?多分精霊なんだろう。
「で、この店に入ってきた以上、何か買ってもらうよぉ?」
店員のお姉さんはカウンターから乗り出し俺の顎に手を沿わせそう言ってくる。
☆ ☆ ☆
そのあと俺はお姉さんの誘惑に負け、最初に貰ったお金を使い切ったのだった。
買ったものはエルフ由来のもので、『世界樹の枝』だ。
細い何に使うかもわからない枝ではなく、どちらかと言うと普通の木の原木に近い太さをしている。
表示には
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世界樹の枝
9本ある内の1本の世界樹の枝。太陽の光を十分に浴びたこの枝はミスリルより硬く頑丈で主に木刀にするのが良い。なお魔力伝導率もミスリルに比べて高いためあまりオススメはしないが杖にもなる。
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木刀にするのが良いのか......
それにしても「こんな良いものをあれだけのお金で買えるのか?」という思いだった。
取り敢えず冒険者ギルドに行くか。
お姉さんにはしっかりとギルドまでの道教えてもらったし!
.........お姉さんの連絡先と一緒に。
その後無事にギルドに着いて受付嬢の列に並んで登録を終えました。
テンプレはあったかだって?あるわけないじゃん。アニメの見過ぎだよ。
あのお姉さんは現地人です。
名前はアンジュで今年21歳の独身彼氏なし。結婚願望あり。
お姉さん曰く「あの子は好み」だそうです。
好きな異性は歳上が好き!だと言う人はブックマーク登録、いや歳下でしょ!と言う人は評価、いや自分はロリがいい!って人は両方お願いします。