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VRMMOがきっかけで気が使えるようになりました  作者: 金色うさぎ
2章 精霊の花園
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10話 クイーンウルフ(1)

久しぶりのとーこー

明日も多分.....多分とーこーするかも

「さっすがー、街の英雄さん」


「このくらいアンジュでも出来るでしょ」


 アンジュがどれくらいのレベル帯かわからないけどこの熊レベルなら余裕だ。


「もう少しでボスでしょ?」


「そうよ?みんなもかぐやに任せてないで自分で戦いなさいよ。特にアールヴ」


「俺っすか?まぁ、いい訓練になるんでいいですけど」


 あっすいません。と言いながら俺とアールヴの場所を交代する。

 今の陣形は前衛にアールヴ、中衛にエルミナとアンジュ、後衛に俺だ。


 なんで俺が後衛にいるのかと言うとここは森だ。

 見渡しがあまり良くなく前からの敵だけに集中していたら気づいたら後ろから魔物から襲われて殺されました。ではいけない。


 だから前衛として動ける2人を前と後ろに配置して背後から襲ってくる敵にも反応できるのだ。


「おっと。」


 アールヴは前から襲ってくるウルフ...まぁ、狼なんだが、ウルフを剣で殺していく。


「やっぱ数がたくさんいると難しいっすね」


 さっき一体を後ろ...アンジュ達の方にいかせようとさせてしまったのをギリギリで排除出来たが、それでも10数体の敵を1人で全滅させれる強さを持っている。


「このくらい私だったら5秒だけどな!」


「そりゃ魔法使えば楽っすよ」


 確かに...魔法が使える身からすれば10数体なんてすぐに殲滅させれるからな。

 それも広範囲魔法だったらすぐだ。5秒もいらないと思う。もちろん詠唱してある状態で、



 もうしばらく歩いていると急に木々が無くなり300メートル程の広場のような場所に出る。


「ここがボスのいる場所」



 200メートル先にはここからでもわかる結構大型の狼が見える。


「......いくぞ」


 俺は静かな声でそう言ってアールヴを先頭に進んでいく。

 狼までの距離が100メートルを切ろうとした直前に何かに気づいたアールヴが俺たちを止める。


「待つっす。あれは......ハイフォレストウルフじゃないっす」


 ハイフォレストウルフはこの森のボスだ。

 掲示板で見た情報によると素早い攻撃で翻弄し、爪や牙で攻撃。更に5体のフォレストウルフを召喚する感じだった。


「あ......あれはクイーンウルフっす!!」


 クイーンウルフ?俺は物知りなアンジュにクイーンウルフについて聞くと

「クイーンウルフはハイフォレストウルフの進化先の魔物だよ。

 もう一つの進化先にキングウルフがいるけど、あのウルフの体毛は薄ピンクだからクイーンウルフだね」


 なるほど...確かに薄ピンクだ。というかほぼ白に見える。

 桜の花びらより薄いピンク色。


「強さはどう違うんだ?」


「基本的行動は変わらない。爪、牙、あと配下も召喚してくる。

 そして最も厄介な風魔法。風刃を飛ばしてきたり風を使って速度を速くしたり......とにかく風魔法が厄介」


「自分も騎士団で1回だけ討伐した事あるっすけどその時も風魔法が厄介でした」


 なるほど...

 というか......俺、ウルフと戦った事数回しか無くないか?この森に来たら基本レアと言われる熊ばっかり遭遇してたし。

 あんま行動パターンとかわからんのだが...



「まぁ1回戦った事あるんで多分勝てるっす。最初は自分とアンジュさんとエルミナさんでやるっす。危なくなったらかぐやさん助けてください」


 アールヴがそう言ってアンジュとエルミナを連れて前に進んでいく。


「わかった...」


 俺は後ろで身体に気を流しながら少し離れたところから見る。

 しっかり目にも気を流して目を良くすることも忘れない。



「それじゃあ行くっす!」


 アールヴは2人から離れてクイーンウルフのヘイトを引き受ける。


 走りながら手に持った石をクイーンウルフに向かって投げつける。


(なるほど...さっき拾ってた石はこの時ようか...)

 というかこのゲーム石投げれたんだ...

 リアリティ高いな。今更だけど。


 石を投げつけながらアールヴはアンジュ達とは反対方向に回る。

 それを追いかける様にクイーンウルフはアールヴの方に顔を向け、のそりと起き上がり走っていく。


 それを見たアールヴは手の石を地面に捨てて剣を持つ。


「ヴォォォォォン!」


 クイーンウルフは遠吠えをして右前脚を振り上げアールヴのいるところに目掛けて振り下ろすとーー


 ズッバァーーーーーーン!!


 と砂埃と共に結構な地面を叩きつける音が響き渡る。


 だが、それをアールヴは後ろに避けてその無防備な右前脚を斬り付けるが薄っすらと赤い切り傷が出来るだけだった。


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