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VRMMOがきっかけで気が使えるようになりました  作者: 金色うさぎ
2章 精霊の花園
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7話 エルミナの思い出

「どんなこと話すんだ?」


 まず気になったことを聞く。


「うーん...じゃあ私の思い出を話すね」


 エルミナは目を閉じて記憶の中にある思い出を思い出していく。


「そう、あれは今から15年前......私がまだ10歳の頃...」



 ん?10歳の頃?15年前?


「お前25歳だったのか!?」


 驚愕だ。見た目は10代前半、ロリロリしている感じなのだ。


「え、はい。私エルフと精霊のハーフなので。」


 と長い髪で隠れていたエルフ耳を見せつける。


「話続けますね?...私はその頃家の近場にあった花畑で遊んでいたんです。

 他のまだ意識がはっきりしていない精霊さんと花を摘んで冠を作ったりして遊んでいました。

 その時私より年下の男の子がその花畑に来たんです。

 私は大喜びでその男の子と遊びました。

 今までは話すことすら出来なかった精霊さんとは別に話す相手が出来たんです。」


 確かに今まで話す相手が居なかった時に話せる相手が来たら喜ぶよな。


「そして、私はその男の子と遊んでいくうちに好きになりました。」



「ですが、その男の子とは離れ離れになりました。理由はよくわからなかったのですが最後にあった日に来れなくなると言われ私は号泣しました。

 その時、男の子はおどおどしながら私を慰めようとして、でも私はそのまま泣き止まずに帰る時になりました。

 その時私の中でお母さんの話を思い出したんです。」



『いつか...いつか!精霊の花園に行こ!○○○っ!!』


「私はそう言ってその男の子と分かれました。

 お母さんの話の中で精霊の花園は英雄がお姫様を連れて告白した場所だと聞いて、私もその場所でその男の子に告白したいと思いそう言いました。」



 一息でそれを言い切り「これで私の思い出話は終わりです。私はその男の子に会いたい......ですが、名前が思い出せないっ!他の事は事細かに覚えているのに!」


 エルミナは目に大粒の涙を溜め、叫ぶように言う。


「でもそれって......」


 名前のわからない男の子ってだけで探すのは砂漠から一粒の砂を探すのと同じ...それに今も生きているなんて分からない。


「分かっています。ただ...私の願望です。でも唯一わかるのは仕草と、戦い方です。」


 それだとエルミナしかわからんな。


「んー、戻ったぞーエルミナー」


 そう言って入り口から入ってきたのはアンジュ。


「ん?なんだこの雰囲気...」


 アンジュ...空気よも?

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