24話 魔気
side剣士の男
周りではゴブリンに重傷を負わされた住人達で溢れかえっている。
怪我をしたのは街から出ていた住人達だ。
そして俺が1人の住人を運んできて教会に置いた時に視界の端にプレイヤーがログインする時の光が見えた。
「プレイヤーか!事情を説明して対処に当たってもらおう!」
俺はすぐにログインしたエルフの少年の元に行き、ゴブリンが攻めてきた!戦ってくれ!と俺が言うと少年はすぐに理解したのかどこに行けばいいかを聞いてきた。
俺もすぐに戦場に戻るつもりだったし一緒に行くか!
「じゃあついて来てくれ!」
そこから走っている途中にいろいろな事を質問され、南門に近づいてくると相変わらずの轟音が響いてくる。ルミナーレさんの放つ、火魔法スキル最終魔法のエクスプロージョンだ。
「よくあれだけあの魔法を連発して魔力が切れないなぁ」
俺は素直にすごいと思いながら「頼もしい」と小さな声で呟いた。
そのまま走っていると南門から連れられた重傷者の住人を見た少年が「早く行かないと!」
と言って身体に陽炎を纏った瞬間俺の隣から消えていた。
「なっ!!!どこに行ったんだ!!!」
俺は周りをキョロキョロ見ていると南門の方でさっきの爆破魔法エクスプロージョンよりも大きな破裂音が聞こえてきた。
「もしかして、さっきの少年が...?」
sideかぐや
「よし!だいぶ消せたな!」
目の前の光景は辺り一帯のゴブリンが光になって消えるところだった。
俺が満足していると隣に魔法陣が浮かび上がりそこからロリエルフのルミナーレさんが出てきた。
「いきなりなんじゃ!!」
ルミナーレさんは出てきてすぐにそう言ってプンプンしていた。
「あっ、」
ルミナーレさんの存在忘れてた。そういえばゴブリンに魔法放ってたんだっけ。
そこに俺は攻撃してしまい怒っていると......
うん、怒って当たり前だな。
「ん?同胞か。今のやったのお主か?」
同胞?......あぁ、俺もエルフだからか。
「あぁそうだが...すまんな。他の人がいるって事忘れてたわ。」
「まぁ、それはよい。それよりお主気を使ったか?」
ルミナーレさんさっきの一撃で気づいたのか?
「よくわかったな。別に隠すつもりもないし言うが。」
「じゃあお主魔法は使えるか?」
「ん?使えるぞ?」
俺はちょっと遠くにいたゴブリンに向かってシャドウスピアを打つ。
「ほぅ、使えるのか。それに気の練度も高い。我が部下にしたいのぅ。」
最後の方が聞こえなかったがびっくりした様な感じだった。
「よし!お主には同胞としてこの戦いで新しい技を学んでもらう!!!その技の名前は魔気ダブカストルじゃ!!」
ルミナーレさんはちょくちょく出てきます。