21話 ピエロの男
総pt4000突破しましたぁ!!!
「うーん...やっぱりこうなるかぁ」
左手を見ると右手とは言わないものの、モザイクが必要なほどぐちゃぐちゃになっていた。
木よりまだ柔らかかったおかげで右手より大丈夫だが、動かそうとしても動かない。
正座を何時間もして痺れて感覚が無いときと同じ感じだ。
「これ...治してもらえるか?」
......治すより一回死んだ方がいいか?
というか治せるのかすらわからないし治す場所がわからない。教会とか行けばいいんだろうけど...
「1回死んどくか...」
確か死んだときにあるデメリットは所持金半減と、武器以外の持ち物を1つ落とすのと、3時間ステータス半減だ。
全然死んでも問題ない。いや、問題はあるが無視してもいい。所持金半減は痛いが今は全然持ってないし、持ち物も重要なものは持ってない。
ステータス半減も少し痛いがログアウトしてる状態でも時間は進むから、その間ログアウトしていればいい。
「どうやって死ぬか。」
今この状態で死ぬには......魔物を探して殺してもらうか...プレイヤーを探して殺してもらうくらいか?
自傷行為は出来ないし。
そんな事を思っていると。
「おやぁ?こんなところにプレイヤーがぁ。」
木の間からピエロの仮面を被った男が出てくる。
「お!いいところに!」
丁度プレイヤーが出てきてくれた!プレイヤーネームはジョン。マークは赤。
PKか?ピエロでジョン.........アメリカの連続殺人か?
「おやぁ?この格好が気になっちゃうぅ?気になっちゃいますかぁ?」
語尾の伸ばして少しイライラするが。とにかく殺してもらおう!
「この格好はあのアメリカの連続殺人を犯したジョンをモチーフにしてるんだよぉ〜......って、キモォ!!!どうしたんだい?!その腕!!」
「あぁ、これか?ちょっとやっちまってな。自殺出来ないし殺してくれないか?」
「だからいいところにって言ってたのかぁ。それならお任せあれ!スルッと殺してあげますよぉ!」
ピエロの男は急に視界から消え、気づいたら首に剣が刺さっていた。
「サンキューな。」
「いえいえ、お構いなく。」
俺はその場から光に包まれ、気づいたら女神像の前にいた。
その後ろから神父がやってきて
「おぉ、死んでしまうとは情けない。」