20話 出落ちクマ
総PV20万突破しましたぁ!!!ありがとうございます!
題名を変えようかと思ってるんですけどいい案ないですかね...?
「そういえば美留香はAWどこまで行ったんだ?」
気になった事を聞いてみる。中学校の友達とやるって言ってたからパーティを組んでやってるんだろうけど...
「んー、今は熊さんに勝てるようになったくらい!」
熊さんってあのユグドで撲殺した熊か?
「木漏れ日の森の?」
「そーだよー!よく知ってるね!」
「俺も戦った......?しな。」
戦ってはいないな。一方的にぶん殴っただけだ。主に木刀の性能で。
「おぉ!なら同じくらいかぁ!」
その後もAW会話を続け、それは先生が来るまで続いた。
☆ ☆ ☆
「ふぅ、ようやく学校終わったな。」
俺はのびをしながら駐輪場まで歩く。帰ったら早速AWをやる。
気を使ったらどうなるのかが楽しみだ。
ササっと家に帰り、自分の部屋に転がり込み棚から機器を取って頭にはめる。
「リンクオン!」
*******
「シエルこんにちは。いやおはよ?」
いつもの様にまず部屋に行く。
「はい、こんにちは。かぐや様。」
俺はシエルの身体を眺める。
(こいつ、遂にメイド服脱ぎやがった。なんでパンダの寝巻き着てんだ?)
俺の視線に気づいたシエルは自分の身体を見下ろして、今頃になって自分がまだパンダの寝巻きを着ているのに気づいたのか、顔を赤く染めてシエル専用の部屋に入っていった。
「なんだったんだ?」
俺はそう呟きながらもメニューからAWを押してログインする。
一瞬目の前が真っ暗になるが、その後すぐに目の前が明るくなり俺は最初にログインした位置。噴水の広場に立っていた。
「よし!熊に会いに行くか!」
取り敢えず熊に会いに行くことにした。
門まで普通に歩いて、街から出た瞬間に身体に気を流して走る。
「おぉ!!はえぇ!」
景色が流れていく。ウサギンの草原をダッシュで走り抜けて、ものの1分程で木漏れ日の森まで着く。
「早速熊探しや!...とその前に。」
俺はじーさんがへし折った木と同じくらいの太さの木を探して、その木の前で気を流す。
構えは正拳突きだ。空手なんてやった事ないし正しいフォームもわからんが、それっぽい構えにする。
「はぁっ!!!!」
バキッ!!!!
その音は2箇所から聞こえてきた。
1つはじーさんがやったと同じようになった木。それともう1つは俺の右手の骨が折れる音だ。
「音めっちゃリアルなんだが...」
俺は自分の右腕を見てみると砕けてグロイ事になっている。痛みとかは全くないが、全く動かせない。
「なるほど......じーさん多分手に何かしたな?」
俺アホだったわ。
普通硬いもの殴ったら作用反作用の法則で自分に返ってくるやん。
じーさんはなんらかの方法でその木からの反動を受け流したけど、俺はそのままモロに反動を食らって手がグチャったって訳だ。
「グルゥゥゥゥゥ!!!」
「え?」
後ろを振り向くと熊さんが立っていた。
多分木が倒れた時の音に釣られてやってきたんだろう。
「グォォォォ!!!」
熊さんは巨大な右手を俺に振り下ろしてくるが、俺はそれを前に身体を動かし、その勢いで気を流した左手で熊の腹をぶん殴る。
それだけで、熊さんは光となって消えていった。
「あぁ。なんかサ○タマの言ってる事分かった気がする。」
レビューってなんなんだろう......?