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12月24日ってさ……。

 実は私ずっと、長い間、想いを寄せている相手がいる。


 捜査1課の刑事で和泉彰彦さんっていう人。


挿絵(By みてみん)


 背が高くてイケメンで、それでいて優しいの。


 これ以上に好条件の人なんて他にいる? 


 バツイチらしいけど、そこは何とも思わないわ。


 結衣は『やめた方がいいよ』なんて言うけれど。


 あ、結衣っていうのは私の友達で同期の女性刑事。捜査1課の、それも和泉さんと同じ班に所属しているなんていう、羨ましい立場よ。

 こないだなんて、一緒に東京まで出張したっていうし。


 でも。


 私は刑事になりたいわけじゃないの。


 むしろ鑑識員のままでいい。


 鑑識と刑事は切っても切れない縁だもの。


 彼が持って帰った証拠物を私が鑑定して、無事に事件解決!! とでもなれば、もう2人が協力したおかげで真相究明に至ったっていう素敵な話じゃないの。

 内助の功ってやつ。


 公私に渡って私が彼を支えてあげるの……。


 なんだけど。


 お互いに仕事が忙しすぎて……ちょくちょく顔は合わせるけど、挨拶以上の踏み込んだ話なんてできない。ましてデートの約束なんて。


 一度だけ合コンできたけど、それっきりよ。


 そこで私、恥を忍んで直属の上司である相原班長にお願いしたの。


 和泉さんとのデート、なんとか約束を取りつけてもらえないでしょうか。


 それっていうのが、和泉さんの直属の上司で高岡警部って言う人は、ウチの班長と仲良しなのよ。


 和泉さんって、高岡警部の言うことには基本的に逆らわないって聞いたし。


 なんだかお見合いみたいな話だけど、こういうのって仲介役を立てた方が何かと都合がいいじゃない?


 そしたら。任せとけ、お前は俺の娘みたいなもんだからな、なんて調子のいいこと言ってくれたウチの上司。


 それなのになかなか実現しなくて、そろそろ催促……と、思っていたら。


 やるじゃないの、班長!!


 ああ、嬉しい……。


 どうしよう、何を着て行こうかしら?!


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