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Zwei Schwarz  作者: aswad
愛おしげに闇を見つめる黒い瞳
9/14

〝黒〟の称号

〝黒〟。

それは原始の色。

そして、最期の色。

朝には夜が、太陽には月が、火には水が。

対極が存在する、此れ即ち世の理。

表があるのならば必ず裏が在る。

光り輝く豊かな国でさえ、闇の世界は存在する。

闇の世界は一つの巨大な〝世界〟として繋がっており、暗黙のルールや序列が存在する。

その世界の中でも、〝黒〟の称号をその名に戴く暗殺者たちは一流の闇の住人として君臨し、同じ世界に生きる者たちには崇拝され、光の世界に住む人々には恐れられ、忌み嫌われる。

中には〝黒〟の名を語る者もいるが、実力が無い限り抹消されることが必至だ。

現在、世界に君臨する〝黒〟は五つ。

序列第一位、最強と謳われ、そのやり口の凶悪さゆえに〝惨き〟暗殺者と呼ばれる集団。


Black lilyブラック・リリー―――黒百合。


序列第二位、まるで芸術品を創るかのごとく暗殺をする〝美しき〟暗殺者集団。


Perle noireペルル・ノワール―――黒真珠。


序列第三位、毒針による暗殺を得意とする〝鋭き〟暗殺者集団。


Negra sedaネグラ・セダ―――黒絹。


序列第四位、依頼された翌日には任務をこなす〝疾き〟暗殺者集団。


Cairngormカイルンゴルム―――黒水晶。


これら四つの〝黒〟は集団であり、暗殺の任務を終えた後、証として必ずそれぞれの名を冠するものを現場に残す、隠れた者たちだ。

そして。

序列不明、性別、年齢、容姿等が知られておらず、唯単独でナイフでの暗殺を得意とすることのみ知られている、孤高の〝黒き〟暗殺者。

その実力をもってして〝黒〟の名を得た者。


Schwarz waldシュヴァルツ・ヴァルト―――黒い森。


〝黒〟に狙われれば最後、その生に先はない。

惨く殺される未来を待つか。

美しく命を散らす未来を待つか。

鋭く貫かれる未来を待つか。

疾く世を去る未来を待つか。


――――全てを闇に葬り去る未来を待つか。

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