表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
lose you  作者:
8/8

lose youじゃなくてget you




それから2ヶ月がたった。

太一がいない日々には慣れてきた。

でも慣れる自分が怖かった。もう太一が居なくても

いいってこと?

そんなの悲しすぎる。こんなに大好きなのに...

頭の整理が出来ずにいた...


学校帰り。

太一と始めて会った中庭に行くことにした。

もしかしたら、太一に会えるのではないか。そんな期待を抱えて。


久しぶりの中庭。もう桜じゃなくて紅葉になっている。

それでもキレイだった。

後ろから足音が聞こえてくる。

ゆっくり振り向くとそこには紅葉を眺める太一がいたんだ...


「太一...」

今にも泣き出しそうな声であなたの名前を呼んだ。

「桜じゃなくなったな」「そうだね」

「俺、たまにここに来てたんだ」「どうして?」

「美咲に会えるかもしれないから」「え?」

「こんなの自分勝手だってわかってる。美咲を傷つけたのもわかってる。

でも、振ったことずっと後悔してて。もう一度やり直したい。

もう泣かせたりしないから。ダメかな?」

その瞬間、一気に涙がこぼれてきた。

「全然だめじゃない!太一がずっと悩んでたこと気づけなくてごめんね」

「美咲が謝ることじゃない。いいの?」

「うん。大好き」「俺も」

「本当にごめんな。俺、自分勝手だな...」

「ううん。私もずっとやり直したいって思ってたの。でも

また振られるんじゃないかってすごく怖かった。だからいつまでたっても

声に出せなかった。太一に伝えられなかった。ごめんね」

「俺こそ本当にごめんね」「いいんだよ。今一緒に居られるんだから」

「美咲?」「なに?」

「ずっと言えなかったけど、ちゃんと言うね。」「なに?」

「愛してるよ...」「私もだよ...」

久しぶりのキスは甘酸っぱくてファーストキスの味がした...

私はそのまま太一に身を委ねた...


私の記憶には悲しいこと、辛いこと、痛かったこと。

表現できないくらいたくさんある。

でも、それと同じくらい太一との楽しいこと、幸せなこと、甘いこと。

たくさんあるんだ。

これからは辛い記憶をあなたとの幸せな記憶で塗り替えていきたいんだ。


きっと私たちなら大丈夫だよね?

太一、ずっと大好きだよ...



大切な人はいつもそばにいる。

私たちはただ、気づかずに通り過ぎているんだ。

時にはわかっているのにきずかないふりをしてしまう。


人間って弱い。


誰も支えてくれない。誰にも必要とされていない。

そんなことばかり言って、

大切な人をいつも傷つけてばかりいる。


でも人間はそうやって強くなる。


駄目だとわかっていても

声や形にして気持ちを伝えてみても

いいんじゃないかな。

後で後悔しても遅いから...

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ