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東京

作者: けろりよん
掲載日:2012/04/09

思い描いたことを、つらつらと綴ったものです。


      東京




 四角い空には、星は降らないと聞いた。

 だから僕はここに引っ越すことにした。


 ここは夜でもとても明るい。

 そして人もいなくならない。

 みんな少しだけ俯いて、小さな画面で遊んでいる。


 クラクションの音が聞こえた。

 何かが割れる音が聞こえた。

 誰かが泣いてるような気がした。

 でも誰も気にしていない。

 僕は不思議に思った。


 でもここに引っ越してきて半年が過ぎた頃、僕も気にしなくなっていた。





 ある日、何かが路地から飛び出してきた。

 子猫だった。


 僕は足を止めて、子猫を見つめた。

 子猫も僕の事を見ていた。

 子猫は一度だけ鳴くと、路地へ戻っていった。


 僕は部屋でお茶を飲みながら、本を読む。

 昔自分で書いた本だ。

 下手だなと思った。


 僕の住むマンションには部屋が二つある。

 リビングもあるから、一人だと広い。

 ふと子猫の事を思い出した。

 僕は泣きそうになった。


 ここの冬は寒い。

 でも僕は冬が好きだ。

 静かで、優しい雪が好きだ。


 どこからか子猫の鳴き声が聞こえた。

 僕は窓を開けて、子猫を探した。

 子猫は、他の子猫とじゃれあっていた。

 僕は少しだけ微笑んで、窓を閉めた。


 

 


 四角い空には、星は降らないと聞いた。


 僕は俯いて歩いていた。

 誰かが僕にぶつかった。

 僕はその人に謝った。

 相手も謝ってくれた。

 でも、お互いに顔は見てなかった。


 少しだけ歩いて、僕は立ち止った。

 なんとなく空を見上げた。

 星がおちた。


 なんだ、降るじゃないか。

 僕はそう思って泣いた。


 星に願っても、もう叶わないから。

短い作品です、駄文失礼しました。

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