表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『宇宙警察L戦士』  作者: ミタラリアット


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/7

七話『正義って言葉を武器にやりたい放題やってるやつ最近多くねぇか?嫌いなんだよそーゆーの』

 「エトコでーす♡ちょっと服大きいな」江藤はロリータファッションに身を包む。そんな江藤を見て光太郎は、「ロリータにメガネって似合わねえだろ」とツッコミを入れる。そんな二人を見てサチコは、「いやぁ~ん♡お似合いよ~ん♡」と喜んだ。ボイン、ボイン、と効果音を鳴らしながら揺れる光太郎の偽乳に対し、江藤の胸は断崖絶壁だ。「乳ぐらい入れる気合い見せろよ!!」と光太郎は言うが、「アンタどんだけ女装に気合い入ってるんですか!!!」と江藤は叫ぶ。サチコのオカマバーまで入ると、もう一人のオカマが、「あらサチコ、増員してくれたの」とサチコに話しかける。「こんなに大盛況じゃねぇ…」とサチコは語る。サチコが言う通り、まだ昼間だと言うのに、そう言う嗜好のオッサンたちが、「いいよ、サチコちゃん!サチエちゃん!もっと酒持ってきちゃってー!」などと声をかけ、混沌とした状態になっていた。「はいはいただいまー!」サチコは酒を用意する。「ねぇ、これオカマバーって言うよりオカマキャバクラじゃないですか、光太郎さんの喫茶に客が入ってこない原因ってやっぱりここなんじゃないですか!」とツッコミを入れる江藤に、光太郎は、「るっせぇーな江藤新一!!こまけぇこといちいち気にすんなヤ○コメ出身かてめぇ!いまは接客だ!接客だけに集中しろ!!お客様~~♡私助っ人ののコウちゃんです~♡」と江藤に言葉を返しながら薄汚い客の小太り中年男性に向かって行くのだった。「お客様♡お股の方の健康は大丈夫ですか?♡」とノリノリで問いかける光太郎を見て江藤は即座に「そういう店じゃねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」と地雷系ボイン野郎の後頭部に肘で一撃を入れる。テーブルに顔を埋める光太郎。光太郎は、額から血を流しながら「お客様…行き先は天国にしますか…」と問いかけるが、小太りの客は、「三十分天国コースで」と戸惑いながら答える。光太郎はスッと起き上がる。同時に、アニメ的な演出で傷が自然治癒する。「わかりました♡三十分天国コースですね♡ではまず別室に」と客に言う光太郎を見て、江藤は、「ちょっと待ってくれよ…これって僕も…」と呟く。江藤の嫌な予感は的中。丸メガネで長袖チェックシャツ、カメラをぶら下げた細身の男が江藤の腕にしがみつく。「きゃぁぁ!?お触りは禁止ですぅ!!!」江藤は叫ぶが、「兄ちゃんや、兄ちゃん酒ついでくれぇ…」と細身の男に頼まれる。「の、飲み過ぎですよ!アルコール臭いし!!」と江藤が言うが、細身の男は、「酒、酒を…酒…」と言いながら、「ゲロゲロドロゲロォエォエドシャァァ……」とキラキラと輝きを放つ吐瀉物を江藤の足に吐き散らかした。「ッうわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁあああ!!!!」と江藤が悲鳴を上げると同時に、「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁあああぁぁぁあ!!!」と外から悲鳴が聞こえる。


 「!?」と振り返る光太郎と江藤。ネチャネチャ吐瀉物の音を鳴らしながら、江藤はオカマバーの入り口まで行き靴を適当なものに履き替える。玄関を出ようとすると、ズシン、ズシン、と重たい音が聞こえると同時に、建物がグラグラと揺れる。机の下に隠れるサチコとサチエ。「地震か!?」客の一人が言うが、「違うわ!!怪物(ラビット・フレーバー)よ!!奴らが来たんだわ!!!」と叫ぶサチコ。グラスは割れ、酒瓶も次々と棚から落下する。光太郎が、「行くぞ江藤!」と江藤の名を呼ぶが、「どこに行くのよ!!!危なすぎるわ!!」とサチエに言われる。だがサチコは、「大丈夫よ!あの坊やは分からないけど、光太郎ならむしろ安全だわ!!!」と答える。サチエは、「それどういう…!」とサチコに言葉を返した。ロリータファッションの男と、地雷系ファッションの男は同時に街へ飛び出す。街へ飛び出すと、既に怪物が建物を軒並みを荒らし、地面を割り、好き放題暴れていた。「ぁあッ!!!また!!」と目を見開く江藤。光太郎はポケットから取り出した無線イヤホン(インカム)を付ける。江藤も光太郎に続いて市販の無線イヤホン(インカム)を付けた。「おいマナ!また厄介な事になってっぞ!」光太郎はマナに向かって叫ぶ。『江藤くん、光太郎、変身しなさい!』二人に伝えるマナ。光太郎と江藤は袖を捲りリストバンドを出現させる。「行くぞ、江藤!!」「はい!!光太郎さん!」顔を合わせカードを取り出す光太郎と江藤。その間も怪物は感情の主の心の奥底を吐き出すように悲鳴をあげる。「グォォォォ…」と。「ユニバースランスロット!!」「バーニングフェニックス!!」声を揃える江藤と光太郎。彼らの周りを、一瞬で光が包み込む。そして二人を包んでいた光は分散し、消えていく。光が消えると同時に、黒いヒーローと赤いヒーローが現れた。


 人々が逃げるように行き交う中、カメラを首からぶら下げた少女が「通してくださいッ!!」と人々が逃げる逆方向を行く。「あれが、本当のヒーロー…!!?」と瞳をきらめかせる少女。そんな少女を期待に気づかないままに、ブラックは「ドォリャァァァァァ!!!!」と黒紫の剣を構えながら怪物に向かって走って行く。レッドは、辺りをキョロキョロと探し、民家の屋根の上を見上げる。「なんだその格好。昼間っからパーティーか?」ミドハラが変身した姿であるダークリーフは、レッドを見下ろしながら呟き、フーッとキセルを吹く。レッドは、「なんであなたたちはあんな悍ましい怪物を作るんですか!」と赤い剣を構えながらダークリーフに怒声を浴びせた。ダークリーフは、「なんでッて。知らねぇよ。上からの命令なんだからしゃあねえだろ。」と真顔で冷静に答える。「命令されたら悪行でもなんでもやるんですか!?」目を見開きながら問いかけるレッド。ダークリーフは颯爽と屋根の上からレッドの前に降り立つ。「一見悪行に見える事も、違う視点から見たら正義に見えるってもんだ。テメェらの語る"正義"は果たして本当に正義なのか?俺たちと戦う事が正しいって思い込んでるだけじゃねえのか??もう一度よーく考えろ。あんな先輩に洗脳させるな。俺は俺の"正義"で貴様を殺すだけだ!!!」ダークリーフはそう持論を述べると、剣を構えながらレッドの方へ向かって行く。


 レッドは剣を横に倒して防御の姿勢を取る。カチカチ、と剣と剣が重なる音が響く。「僕が狙いなら、僕だけを殺しに来ればいいでしょ!?他の人を巻き込まないで下さいよ!!!」とレッドはダークリーフに言い返しながら、目の前の敵とただ剣を交える。「それに、あなたたちのやってる事はどんな視点から見ても悪行です!!!何度だって言ってやる!!!僕だけを殺したいなら、街を破壊する必要も、怪物を生み出す必要も無いじゃないか!!!!」感情的になりながら剣でダークリーフを追い詰めるレッドに、ダークリーフは劣勢になりながらも耐える。「ダークマスター様の言う事は絶対だ!!ダークマスター様が貴様を殺せと言っているんだ!!!なら俺たちは貴様を殺すしかない!!!」ダークリーフはレッドを殺そうと必死に何度も剣を振る。レッドは避けながら「僕はヒーローになったばかりですよ!!!そんなにあなたたちに狙われるような事しましたか!?ダークフレイムを倒した事が原因!?」と問いかける。ダークリーフは、「ダークマスター様は俺たちに何も教えないんだ!!!」と言い返した。レッドは、「はぁ!?」と声を荒らげた後、お互い剣を下に向けながら構え、息を整えて向き合う。「じゃあなんでそんなやつに従って…」と問いかけるが、ダークリーフは、「お前だってあいつに全て教わってるのか」と言い返す。レッドは、「それは…」と言葉を詰まらせる。「ダークマスター様は…俺たちクロウサギにとっちゃ神のような人なんだ…」深刻な表情で言うダークリーフに、「神…?」とレッドは問いかける。


 ダークリーフは、「だから俺たちは…レッド…貴様を…貴様を殺す!!!!」と叫び、緑の剣からを棘まみれの長い草を出現させる。「棘ノ(とげのまい)!!」棘で縛られ身動きが取れなくなるレッド。「ぐぅぅ!!!」レッドは強く締め付けられる。「レッド!!!!」怪物と戦いながらブラックが遠くで叫ぶが、レッドは、構えた剣に念じる。その間もレッドを縛る草の締め付けは強くなる。「火車…斬…撃」レッドは必殺技を出そうとするが、マナが必死で『ダメよ!!!!あなたも巻き添えになって死んじゃうわ!!』と必死になりながら制止する。ダークリーフは、フーッ。とキセルを吹く。「この世は弱肉強食。自分が思ってるように上手くは行かねえんだよ」と言うダークリーフに、レッドは「クソッ!!!!」と叫ぶ。締めつけがさらに強くなれば、レッドは、「ぐぅぅぅ……!」と苦しそうな呻き声をあげる。しばらく何も出来ず悶えるレッド。パチンッと何かが弾けるような音が響いた後、レッドの変身が解ける。力なく気を失う江藤。マナがインカム越しに、『江藤くん!!!』と気を失った彼の名を呼ぶ。ダークリーフは生身の江藤の背中を踵で踏みつける。その様子を見たブラックは怪物との戦闘を後回しに、「江藤ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」と叫びながら駆け寄った。『ダメ!!!ブラック!!!!』とマナはブラックに言うが、ブラックは、「馬鹿を言うな!!!!見捨てられっかよ!!!」と焦りながらマナを怒鳴りつけた。『でも!』と声を張り上げるマナ。怪物は喫茶キュアミラージュの建物を薙ぎ倒す。中に人がいるまま崩れる喫茶キュアミラージュと、先程まで楽しい空間が広がっていたオカマバー。「ぁぁぁ…!!!」敵を倒せば元通りになるとはいえ、極力見せられたくない光景を前に、ブラックは瞳を震わせる。「…ブラックが来たか。俺はテメェみてぇな負け坊主に興味ねぇんだよ」開き気味の瞳孔でブラックを見つめるダークリーフ。ブラックは、「テメェ……」と隠しきれない怒りを露わにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ