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『宇宙警察L戦士』  作者: ミタラリアット


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12/24

十二話『なぁなぁヒーローおるてそこにヒーローおるてそこに!すごいわめっちゃヒーローやわめっちゃヒーローやわヒーロー半端ないってヒーロー半端ないってそんなん出来ひんやん普通そんなん出来ひんやん普通』

 レッドは黒い剣を手で掴み、ヒーロースーツから滲むように血を流しながら抵抗する。「なに!?」クスダは驚いたような表情を浮かべる。クスダが驚いている隙にレッドはクスダの腹に剣では無く蹴りを入れる。「明らかな悪を善だと言い切る輩がいるなら、僕はそんな人たちから優しい人を護るために戦う!!」レッドの言葉にクスダは、「護るぅ?」と鼻で笑う。「優しさは時に弱さ。この世は弱肉強食。弱い人間なんて淘汰されて死ねばいい!!!」クスダは黒い剣をレッドに向けて振りかざすが、レッドは赤い剣を横に向けて対抗する。「真っ当に生きている弱い人間が淘汰される世の中なら!!!そんなのクソ喰らえですよ!!!僕は信じてます、見返りを求めない愛を捧げる事ができる人が誰よりも綺麗な心の持ち主であると!!!!」


 レッドはそう言うと、クスダと距離を取る。「信じたいんですよ。必ず正義が最後に勝つんだって」レッドの言葉にクスダは腹を抱えて笑う。「ナンバーワンよりオンリーワンを重視する地球人…いや日本人はやはり言う事が違うな。この世の仕組みは順位、序列、権力!!!いつの時代も力こそ全てだ。力があれば全ての思想は思い通りに操ることが出来る。金も手に入る。評価すらも思い通りだ。なぁに、自分の思い通りにならないやつなんて殺しちまえばいいんだよ」外道な表情を浮かべながら持論を述べるクスダ。クスダは続ける。「見ろ、兄ちゃんよ。あっちのほうじゃ体が訛ったお前さんの先輩がやられてるぞ。正義が最後に勝つ?バカバカしい。存在しねぇ理想より、自分が生き残る事を考えた方がいいんじゃねえの?」クスダの淡々とした言葉に、レッドは「ブラック!!!」と駆け出す。その背中をクスダは剣で切り裂く。「がはッ…」血を流すレッド。クスダは、「さぁどうする兄ちゃん。」とレッドに話しかける。「みーんなまとめて死ぬか?」


 さらに追撃をしようとクスダは剣に闇の力を纏わせる。「レッドォォォォォ!!!」遠くでブラックが地面に吹き飛ばされながらレッドの名前を叫ぶ。「僕は諦めません……何回だって…!死にません……強くなりたいから……僕は何も出来ない落ちこぼれです……落ちこぼれですよ……わかってます……でも…!!!」レッドはよろけながらも立ち上がり鋭い視線を向ける。「僕には僕の正義があるんです、守りたい場所が、守りたい人たちが、守りたい命があるんです!!」レッドはそう言うと剣に赤い炎を纏わせる。「火車斬撃…!」「ディーエンドディー!」闇の力と赤い炎を渦巻いた剣が重なり合う。「僕はあなたたちみたいに闇には染まらない!!!いつまでもまっすぐな心で戦う!!!それが僕の在り方!!!それが僕と言う生き方!!!僕の使命!!!」レッドがクスダに訴えるが、クスダは、「そんなもの幻想だ!!!」と反論する。「はぁぁぁぁぁぁ!!!!」レッドは氣を溜め込む。クスダも、「だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」と叫びながら必死に抵抗する。炎と闇がぶつかり、クスダの剣が正義の炎で焼き尽くされる。「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」悲鳴をあげながらどこかへ飛ばされるクスダ。


 レッドは、「ぅ゛ぅ…」と切り裂かれた背中の痛みを抑えながらブラックの方に向かう。怪物の足に押し潰されそうになっていた。「あ…」と声を漏らすブラックの前にレッドが庇うように立つ。「火車斬撃!!!!!!」レッドはそう言うと炎を纏った剣を怪物の足に直接突き付けて怪物の足を焼却する。怪物は、「グォォォォ……」と呻き声を上げながら苦しそうに暴れる。怪物の足が地面に触れ、炎が燃え移った道路からブラックを抱え飛び出すレッド。怪物は「グォォォォォォォォ…」と特撮映画のような鳴き声を上げる。「バカ!燃やしちまったら直接戦え無くなるだろ!???」と叫ぶブラックに、「それよりもブラックさんの命ですよ!!」とレッドは答えた。「グォォォォ……」呻き声を上げながら怪物はその巨体に炎を纏い北上する。怪物が北上する度に燃え盛る街並み。「おいおいどーすんだよどーすんだよ」と焦るブラックに、『大丈夫!?!?』とマナが二人のインカム越しに連絡する。


 「大丈夫なわけねぇだろ!過去一ピンチだっての!」怒鳴るブラックにマナは、『落ち着いて!!対処法を考えて!!!』と声をかける。レッドはマナに、「ごめんなさい!!ブラックさんを助けるにはこれしか無くて…!」と謝る。ブラックは、「全部終わったら元通りなんだから俺なんか見捨てて戦えば良かったんだよ!!!」とレッドに叫んだ。レッドは、「だからって堂々見捨てられないですよあんなとこ!」と声を荒らげる。マナは、『喧嘩しないで!!怪物をどうにかして抑えて!!甚大な被害が出るわ!!』ブラックは「そんなん出来ねえよ!!!道が燃えてて追いかける事すら!!!!」と言い返した。レッドは、「僕はどうすれば良かったの…?」と声を震わせる。ブラックは、「お前、ついてこれるか」と真剣な表情でレッドを見る。レッドは、「へ?」と立ち止まる。「背中、痛いだろうが死ぬなよ」ブラックはそう言うと原付を取り出した。


 「なに、なんですか!?」動揺するレッド。ブラックは原付で建物の壁を走り出す。「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」恐怖するレッド。屋根と屋根の間を原付で飛び跳ねながら、建物の上から怪物を追いかける。「怒られます!!!!怒られますて!!!こんなの!!!!」大騒ぎするレッドにブラックは、「黙ってろ万年童帝!!!」と怒鳴りつける。色んな家の屋根を伝って飛び跳ねる衝撃的な打開策にレッドは驚きながら「でもどうするんですかブラックさん!?移動は出来ても攻撃は無理でしょこれ…!」とブラックに言った。ブラックは、「一発勝負だレッド。成功しなかったら二人仲良くあの世行きだ!!!」と答える。レッドは、「待ってください!!!!僕長生きしたいです!!」と訴える。「知るか、一か八かだ!!」交差点に出る火中の怪物。「いまだ……!!!」そう言うとブラックは原付から飛び跳ね剣を構える。「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」原付は屋根下に落下し、レッドはその民家の屋根にぶら下がる。


 ブラックは空中を舞いながら、「ランスロット・ブラック・ライトニング!!!」と必殺技を繰り出す。剣からイナズマが黒紫の光と共に出現し、怪物に直撃する。「グォォォォォォォォォォ!」と暴れる怪物。怪物はそのまま消滅し、燃え盛る街も見事に復元された。レッドも屋根下に落下する。サチコがボコボコにした男性もその場に横たわる姿で怪物状態から復元された。呆然とするレッド。怪物に潰された人や炎に巻き込まれた人々もその最中の記憶が消えたまま復活し、怪物に潰されたであろう子供が親に「怖かったよ~~!」と言いながら抱き着く。ヒーローを前に、拍手を送る人々。ブラックは自分だけの手柄のように「いやぁ~~どうもどうも~~ロイヤルブラックでしたぁ~!」とペコペコとお辞儀をする。そして足早に去っていく二人。


 負傷により喫茶キュアミラージュの前で倒れ込むレッド。レッドは変身が解除され江藤に戻る。ブラックは江藤をお姫様抱っこしながら喫茶キュアミラージュの二階へ入る。江藤をベッドの上に置いては、"治療"と書かれたユニバースカードをレッドのカードリーダーに差し込み、ブラックは変身を解除する。「はーい、ご主人様ァ、ご用はなぁに??」とラ〇プの魔人のようなテンションで現れる明らかにチ〇ッパーのような見た目をした妖精。「……」ブラックは真顔になる。「そうア…♪」光太郎は、著作権侵害になりかねない歌を歌いそうになる妖精に、「やめろ!難しい事情でそういうのやりたくても出来ねえんだよ!!!」とツッコミを入れる。「ワッハッハー!」妖精は懲りずにどこかで聞いた事あるリズムで笑うが、「やめろバカ!!」と光太郎はすかさず二度目のツッコミを入れた。「ご主人様ご用はなぁに」妖精は光太郎に問いかける。


 「頼むから辞めてくんね?アラ〇ンのジー〇ー的なスタンス辞めてくんね?見た目どっちか言ったら完全にありったけの夢かき集める方だからさ」と光太郎が言うと、妖精は、「僕は宇宙警察を支えるために作られた妖精、チョットパァ!頭がクルクルパーなことから命名されたユニークなマスコットキャラクターなんだ!!」と自己紹介する。光太郎は、「うん。とりあえずこいつ治療してやってくんねぇかな」と自己紹介をテキトーに流しながら妖精に言った。妖精は、「わかったでガンス!」と答える。「ねえ急にファンタジーなんだけどどういう世界観…?」と問いかける光太郎に、妖精は、「ワッハッハー!」とまた危うい笑い方をする。「ねえ、ネズミの国の偉い人に怒られちゃったら元も子も無いから」光太郎のツッコミに、妖精は、「小さい事は気にすんなよ弱体化。治療しねえぞ」と腹を立てる。光太郎はイラッとしつつ妖精に、「あーーーーそうですか!なんでうちに登場すんのお前、黙って尾〇先生のとこ行ってろよ!!!帝〇平〇大〇アピールしてろよ!!」と叫ぶ。妖精は、「つまんな」と吐き捨てる。さすがの光太郎もこれには真顔。「ぁ〜ハイハイ。だっりぃな。マジでだっりぃわ。もういいや。俺しーらね」と言ったあと、光太郎は一階の喫茶まで戻っていった。


 喫茶に、何も知らない少女がやってくる。「…ありがと」少女はツーンとした態度で礼を述べる。「まさかアンタたちがヒーローだったなんて知らなかった」と言う少女に、光太郎は「ヒーローは自分がヒーローだって助けるまで言わねぇもんさ」と答える。少女は、「私…居場所が無い。ここに住む。」ととんでもない事をサラッと言う。遅れてきたサチコが、「コウちゃん。この子住まわせてあげて、アタシもサポートするから」と頼み込む。光太郎は、「へ?」と一瞬言葉を失った後、「無理無理無理無理無理!!二人も住まわせるほど稼ぎねえんだよ!!!!ふざけんなって!!!!!」と全力で拒否する。少女は、「お願い」と淡々とした言葉遣いで呟いた。「…喫茶、いまより売れるかもしれない。私に策がある」と言う少女に、光太郎は「……本当か」と真顔で答える。少女は「まかせて」と笑顔を浮かべた。「出世払いで住まわせてやる。」光太郎はそう言うと、「その代わり絶対集客しろよ!?わぁーったな!?」と少女に言った。少女は、「うん」と答え、「私、ハツネ。よろしく」と名乗るのだった。

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