朝活とご褒美
きよかから届いたメッセージ。
【心配しないで、家でゆっくりしてる。今日は楽しかった!またね!】
陵はそれを何度も読み返した。
ベランダに出て、夜を見下ろす。
(きよかさん……)
胸の奥がざわつく。
「なんで嘘なんてつくんですか……」
小さく呟く。
視線の先には、暗いままのマンションの一室。
明かりはついていない。
帰宅しているはずなのに。
陵は部屋へ戻る。
壁には、さりげなく飾られた写真。
通勤路で偶然撮れた横顔。
水族館で笑った瞬間。
「きよかさん……僕は頼りないですか?」
問いは、部屋の中で消えた。
きよかは目を覚ました。
体が重い。
瞼をこすり、天井を見つめる。
昨夜のことが、ぼんやりと蘇る。
「……」
気だるさを振り払うように、シャワーを浴びる。
水が肌を打つ。
目が冴えた。
地下室に行くと医療用マスクを手に取るとスコップ を持って外に出る
朝の空気は冷たい。
林の奥。
土を掘る音だけが、静かに響く。
汗が滲む。
マスクを付けると小屋を開ける
既に腐敗が始まり匂いがし始めていた
鼻につく香りに顔をしかめながら匂いの原因を引っ 張り出す
穴の側まで持っていき中へと落とした
落ちたそれに土をかけていく
土をかけない方が腐敗は早く進み白骨化しやすいが 匂いや虫が不快な為面倒だが埋めるしかなかった
やがて作業を終え、立ち上がる。
「……疲れた」
ぽつりと零れる。
朝日は何も知らない顔で差している。
きよかは視線を落とした。
この場所は、静かだ。
きよかは仕事をやりきったような達成感に包まれて いた。
(体が汗でベタベタ......)
(シャワー浴びて、カフェに行って、頑張った自分 にご褒美あげようかな)
きよかはそう決めると家へと戻った。




