ひまわりと雪とあなたの缶コーヒー
どもども、こんちゃっす。
大賞作品書いてみました。
受賞するといいね。という気持ちで私は投稿します。
じゃあ、ご覧ください。
……ねぇ、あなた、絶望してるでしょ。
え、どうして分かったの?ですって。
そんな死んでる目してるのにわからないわけないじゃない。
ま、いいわ。はい、コーヒー。
雪降ってるし、寒そうだからあげる。また会えたら、次は行きたいところがあるから、連れてってあげる。
…え?なんでそんな事してくれるのって?
そうね。私と一緒だから、よ。
……また、会えた。
思ったより期間は空いてなかったみたい。運命かしら。
それはそうと連れていきたいところがあるって言ったじゃない。行きましょ?
え、急すぎるって?私と会ったから悪いのよ。
………ほら、着いた、不思議でしょ?
そこは冬なのに向日葵が咲いていた。それだけでもおかしいと思うが、向日葵は僕らを囲むように咲き、そして彼女の方を向いていた。
…私、特殊なの。太陽に選ばれし者とか、太陽神の生まれ変わりとか、そうやって言われてきたの。
…言いたいことがあるの。
…私と付き合ってください。
何年も経った。彼女と様々なところに行って…思い出を作った。何回も…。
…あのさ。私…ずっと…辛かった。変な扱いされて。友達に仲間外れされて…。ろくな扱いを受けなかった…。…太陽神とか…前にいったけど、ぜんぶ嘘なんだ。ほんとは私、妖怪だから…。もう、別れよう。あなたが辛いだけだから。もう…だから…。
…後ろから抱きしめないでよ。泣いちゃうからぁ……!
月日が経ち、君は変わらず、僕は老いた。でも…どうしてだろう。君が何故ベットに横たわっているのか。僕には分かった。
…………ねぇ、覚えてる?あの…雪の日の…こと。だいぶ…月日が経ったね。…まだ私、覚えてる…。…あのさ……もし私が消えたら…。……お墓を…作って……。……また、あなたに…会いたいから。
……なんか…もう視界が…かすんで…来ちゃった。……あの日…なんで……私が…あなたに話しかけたか……わかる?……それは………あなたに…一目惚れしちゃったから…よ。
……ふふ…最後に伝えなかったら良かった…。
…愛してる。ずっと…消えても。
…彼女は、消えた。
雪の日…彼女の墓をつくった。
そして墓にはコーヒーと側に向日葵の種を植えた。
「…君は…幸せそうだった。
なんで分かったの?って言われそうだから言う
よ…。
…君が……満たされた目をしてたからだよ。
ずっと…愛してるよ…。」
雪が降っていた。
閲覧頂きありがとうございました。
短編小説は初です。
書いてみると楽しかったです。
シリーズも閲覧頂けると嬉しいです。
それでは、またまたー。