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ジャッジメント ー天秤ー  作者: マリモ
南の国パスティック編
1/6

1話 始まりの地

 


  

 「おい!起きろ、裕希!!」


 誰かが体を叩き、揺さぶる


 「ん 忉哉か、ここは何処だ?」


目を覚ますと、俺たちは草原にいた…



   ー数時間前ー



 「今日は荒れてるな、船がまるでアトラクションのようだ」


 俺は、佐久間 裕希 カニ漁船で働いているごくごく普通の24歳


 「こんな中でも作業させるとは、やっぱここはブラックだな」


 こいつは大学からの友達、鬼道 忉哉 



 俺たちは、いつものように作業をしていた。しかし、今日は特に揺れる。立ってるのが精一杯って所だ。

  

 俺、泳げないから落ちたら即死ぬだろうな

 

 

 そんな事を考え作業していると、今日一番の揺れが船を襲った


 「あっ!(ヤバい!)」

 

 俺は足を滑らせて船から落ちてしまった…


 「裕希!!」


 忉哉がとっさに俺の手を掴む だが、不安定な場所で、力がうまく入らず、海へ落ちてしまった。


 


 暗い… 苦しい… 忉哉、すまない俺のせいで…


 こうして俺たちは、ベーリング海に沈んでしまった



   ー現在ー


 「トウヤ、ありがとう!流石に死んだかと思ったよ」



 「おう 気にするな! それよりここが何処なのか分かるか?」



 「お前がここまで連れて来たんじゃないのか?」



 「いや、目を覚ましたら、ここにいたんだ 正直、何で生きてるのか不思議だよ」



 トウヤは、俺と一緒に沈んだ じゃあ、誰が助けてくれたんだ?


 少し、いや、かなり気になるが、とりあえず辺りに人がいないか、探すことにした



 「ん 何だこれ」



 足下に箱が二つ、良く見てみると名前が書いてある ユウキ、トウヤ と。



 恐る恐る箱を開けると、そこには地図と薄い本が2冊 それぞれの箱に入っていた。


 「説明書?」(困惑する二人)


 説明書を読んでみると、どうやらここは、メソポロン星(異世界?)という場所らしい。そして、一部の者が能力を持つ世界と書いてある 


 全く、ふざけた名前だ それに能力だと、とても信じられない



 「きっと助けてくれた奴のいたずらだろ」



 もう一冊には俺たちの特殊能力【アビリティ】が書かれていた


 俺は  ステイルメイト【相星】 

  

 相手の【アビリティ】を一定時間コピーする能力


 条件 相手の一撃を受けて発動

    

  【スキル】はコピー出来ない

 

 と書かれていた アビリティ? スキル? 同じじゃないのか


 トウヤは フルスロットル【身体強化Χ】


  一定時間、身体能力が、すごく向上する


 ファントム◯◯と言うと何でも必殺技になる


 条件 特になし

 

 と書かれていた。



 「異世界に、能力 まるで漫画の世界だな!」



 「じゃあ俺、勇者にでもなっちゃおうかな?」



 「お前は、勇者より魔物の方だろ」



 「おいこら!どういう意味だ!」



 俺たちは、腹をかかえ哄笑した こんなこと普通信じるか?


 ただ、次の瞬間、信じざるを得ない出来事が起きる



 「何んだあれ、緑のおっさんがこっちに走って来てないか?」



 緑のおっさん?俺はトウヤの指差す方に目線をやる



 「あれは、おっさんじゃなくて、ゴブリンだよ」



 「そうか、ゴブリンか、」



 「「ゴブリン?!」」

 


 何とゴブリンがこっちに向かってきているのだ

しかも、数十体!!



 選択は二択  → 逃げる?

          戦う?

 

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