初・異世界転生
パーティーメンバー男A「二度と俺達のパーティーに来るな!」
PM女A「そうよ!あんたむかつくし中身無い癖に最強と信じて憚らないし、何より故意に弱者の所に来ては己の力を誇示するだけのうつけ者じゃないの!」
PM男B「そうだぞ。お前意味深な発言・挙動を繰り返した割には弱かったよな?何よりバトル中のハイエナ、引き撃ち、味方への配慮をしない攻撃等貴様には罪があり過ぎる。今すぐこの場から立ち去れよ。」
俺「分かった...」
こうして俺はパーティーを追い出された。
俺「なぜだ!履き違えた謙虚さや過剰な攻撃は皆から嫌われる元と教えられたのに!あの野郎嘘ついたな!」
そう俺は転生者。前世は西暦2026にて国の悪政によって死んだ。重税でな。
死んだら人は転生するとかなんとか言うが、俺は転生したらしい。
~転生時~
俺「ここど~こ~?」
???「お待たせ。貴様の処遇が確定した。おめでとう地獄界行きだ。」
俺「貴様何者だ?死者に追い打ちの如く地獄行きとか言いやがって。」
???「貴様などに名乗る名など無いがな。」
俺「なるほど貴殿の名はキサマナドニナノルナナドナイガナと言うのか、随分と長いな。我が名は七士野厳平。死して尚祖国の革新を願う愛国者だ。」
キサマナドニナノルナナドナイガナ「とにかく貴様の地獄行きは確定だ。」
俺「なぜ?誰がその判断を下した?それに何のメリットがある?」
キサマ「閻魔様だよ。特に意味は無い。少なくとも私は君が地獄に行く理由は知らない。」
俺「なるほど。君に何も知らされてないって事はそこまで信用されてない。さらに言うと信用が無い分権限も無い。さらにさらに言うと権限が無いって事は責任も無い。でも地獄の番人となれば地獄行き取り消しくらいはできるよね?」
キサマ「無理だ。」
俺「なぜ?俺がどこに行こうとあなたには関係無いですよね?それに責任も無いみたいだし。」
キサマ「ほう。無視していればいい気になりおって。この私が先刻言った閻魔様だよ。」
俺「もしかして怒ってる?閻魔様ともなれば当然地位も高い。となればその分反対者も出てくる。そんな簡単に怒ってたら髪の毛が足りませんよ?」
閻魔様「うるさいぞ。今すぐ地獄送りにしてやる。」
俺「おっ?やるか?格下相手に挑発されてブチ切れて論破できず力技に出る。随分と知能が低いことで。よくそれで閻魔様なんて地位に就けましたね。それとも生まれた時から閻魔様コースが確定してるエリート(笑)かな?」
閻魔様「うるさい!黙っていろ!」
俺「黙らない!と言うかもう口論に負けてますよね?人間に負けた閻魔様。この事地獄に言いふらそうかな~? それともこの事黙ってる代わりに何か一つ言うこと聞いてくれますぅ?」
閻魔様「なんだ?人間の分際で我に頼み事とは?」
俺「頼み事じゃねーぞ。これは俺が貴様に対しこの件を黙ってやるから代わりに言うことを聞けと言う脅しだ!」
俺「要求飲まないとこの件漏れますよ?」
閻魔様「チッ...よろしい、ならば聞いてやる。なんだ?」
俺「あっさり言う事聞いてくれるのね。私が元居た世界の過去に転生させろ。」
閻魔様「いいだろう。」
俺「まだだ。私が転生程度で黙ると思うなよ。行った先の世界で無双できるくらいの力を寄越して貰おうか。」
閻魔様「そんなことをして大事起こしたら未来が変わるぞ。」
俺「それが狙いなんだ。前述した愛国心から来る国を変えるための根本的な策として過去を、未来を、今を変えるんだ。」
閻魔様「いいだろう。」
俺「では元居た世界の過去に転生させろ。」
こうして俺は転生した。