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テイマーさんのVRMMO育成日誌  作者: ジャジャ丸
第一章 ミニスライムとフィールドボス
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第18話 ボス戦闘とポーション配達

 ボスが現れたのを見て、まずはお兄がいの一番に突っ込んでいく。

 それに対して、ヒュージスライムが取った行動は単純だった。


「うおっと!!」


 ぐぐっと力を溜めるように体が縮んだかと思ったら、その巨体からは想像も出来ないくらいの速度でお兄に向かって体当たりを仕掛けてきた。

 それに合わせ、お兄は素早く盾を構えて受け止めるけど、ずざざざ! と地面を削りながら1メートル以上後退させられて、20レベル近いはずのお兄のHPが1割くらい減った。


 えぇぇ……同じスライムなのに、大きくなっただけで何この攻撃力と速度の差。ライムも大きくなったらあんなこと出来るようになるの? ちょっと、明日からはライムのご飯多めにしようかな、うん。


「よーし、リン、リッジ、今のうちに行け! 《ヘイトアクション》!!」


 なんてことを考えてる私とは裏腹に、お兄は慌てることもなく、体当たりの勢いを殺しきったところでアーツを使い、その効果でヒュージスライムのヘイトを一身に集める。


「《ソニックエッジ》!!」


 そこへ向けて、リッジ君が早速練習したばかりのアーツを使い、目にも止まらない速さで動きながら、ヒュージスライムの体を斬り裂き、そのまま駆け抜けた。


 グリーンスライムなんかは真っ二つに出来るからまだしも、あの大きなスライム相手にそんなちょっと斬っても通じるのか不安になるけど、頭上のHPバーを見ればちゃんと減少してるから、取り敢えずは大丈夫みたい。


「行くわよ、《召喚》!!」


 それに合わせ、リン姉もポーチから3つの宝石を取り出して投げ、それが一斉に砕け散る。

 中から現れたのは、3体の武装したゴブリン。

 1体は、さっきもゴブリン狩りで出てきた、丸盾と片手剣というバランスの良い装備をしたゴブゾウ。

 もう1体は、ゴブゾウと違って盾を持たず、代わりに両手持ちの大剣を装備した、がっしりした体格のゴブリン。

 最後は、革防具の代わりに布の服をスカートみたいに巻き、弓を持った……雌のゴブリン? うん、あれ雌だよね、なんか前の2体と違って体付きにこう、丸みがあるんだけど……えっ、ゴブリンに雌なんていたの?


「ゴブリナは距離を取って狙撃、ゴブトはひたすら攻撃して、ゴブゾウはゴブトの護衛ね」


「「「ギヒー!!」」」


 そんな私の疑問は露知らず、3体のゴブリンはリン姉の指示に従い、各々ヒュージスライムを囲んで攻撃し始めた。

 普通のモンスター相手なら3体もゴブリンを呼んだところで、同時に攻撃なんてしたらお互いが邪魔になって同士討ちするのが関の山だけど、これだけ大きなヒュージスライム相手ならその心配もなく、大剣を振り回すゴブトも、後ろから矢を射るゴブリナも、のびのびと自分の攻撃に集中して、着実にHPを削っていた。


「……って、私もぼーっとしてる場合じゃないや」


 いつもと違って、今は単なる動画の視聴者じゃなく、同じ戦闘に参加しているプレイヤーだ。今更ながらそれを思い出した私は、早速自分の役割を果たすべく動き出す。


 リッジ君と、リン姉の従えるゴブリン達は一方的に攻撃してるけど、ヒュージスライムだって大人しくやられるばっかりじゃなく、ちゃんと反撃もする。それなのに、2人の攻撃が邪魔されることなく続いているのは、その分の攻撃が全部お兄1人に向いてるからだ。

 お兄は金属鎧に加えて、大きなタワーシールドも込みでちゃんとヒュージスライムからの体当たりを防いではいたけど、全くの無傷というわけには行かない。最初の“溜め”を作った体当たりも合わせて、大分HPが減ってきてる。


「ライム、《ハニーポーション》!」


 戦闘中の定位置である肩の上から、ライムが《ハニーポーション》を吐き出す。

 午前中に森でやった戦闘でもそうだけど、やっぱりインベントリを操作しなくて済むのは楽でいい。


「よし、行くよお兄!!」


 出てきたそれを掴み取ると、確認次第すぐお兄目掛けて投げつけた。

 お兄がヒュージスライムの正面に陣取ったまま、あまり動かないっていうのもあるけれど、《投擲》スキルの恩恵を受けた私のポーションは狙い違わずお兄の背中に当たり、その中身をぶちまけた。


「おっ、よし来た! サンキュー、ミオ!」


 普通、いきなり背中から液体をぶっかけられたら驚きそうなものだけど、お兄は慣れてるのか一瞬たりともヒュージスライムから目を離すことなく、回復した自分のHPバーを一瞬チラリと見ただけでお礼を言ってきた。

 ていうか、なんで金属鎧の上からかけただけでHP回復するの? 鎧の上からじゃ怪我したところ以前に、体にだって全くポーションかからないよね?

 うーん、不思議だ……


「まあ、今は細かいことはいいか! 次、MPポーション!」


 《MPポーション》と被るとはいえ、流石に《初心者用MPポーション》って全部言うのは面倒だからって略したけど、ちゃんと理解して貰えたようで、吐き出されたそれを受け取りながら今度はリン姉に向けて投げつける。

 一応、パーティでの役割としては盾役になってるお兄の回復役だけど、お兄のレベルならそれほど気にかけなくても耐えちゃってるし、それなら空いた時間になるべく他の援護もした方がいいよね。経験値もその分多く貰えるし。


「あら、ありがとうミオちゃん。その調子で余裕があったらこっちにもくれる?」


「うん、任せといて!」


 とは言え、一々インベントリを操作して投げるやり方ならともかく、一言発するだけでライムが出してくれる今の状態なら、よっぽどのことがなければ2人分のHPMP回復くらいはわけない。むしろ、ちょっと手持無沙汰になるくらいだ。


「だったら、攻撃もしないとね。ライム、《酸性ポーション》!」


 続いて吐き出された《酸性ポーション》を、ヒュージスライム目掛けてポイっと投げつける。

 あんな大きな的、外すわけもなく、ばっちり当たった……けど、


「流石にあんまり効かないよね~」


 ゴブリンとか相手なら、そこそこに通じてくれるんだけど、ボス相手だと1つぶつけた程度じゃ目に見えるほどHPは減ってくれない。

 ならもう一つ、と言いたいところだけど、お兄のHPがまた少し減ってきてるのを見て、大人しく《酸性ポーション》を投げるのは諦め、代わりに《ハニーポーション》を投げてお兄のHPを回復させる。


「とりあえず、順調?」


 お兄が時折《ヘイトアクション》を使いつつ、手にした槍を突き出してヒュージスライムの気を引き、反撃はキチンと盾で受け止める。

 そうしてお兄が気を引いている間に、リッジ君とリン姉は反撃を気にする必要もなく着実にダメージを積み重ねてるし、私もお兄とリン姉にポーションを投げる合間、《酸性ポーション》をぶつける余裕さえあった。


 もしかしたら、このまま倒しきれるんじゃないか。そんな予想が頭を過ぎるけど、流石にボスなんて言われてる存在はそこまで甘くなかった。


「えっ、何あれ」


 ヒュージスライムのHPが残り半分に差し掛かろうとしたところで、急に動きを止めたかと思いきや、少しずつその体を膨らませ始めた。

 私は距離を取って見てるから分かるけど、至近距離で対峙してるお兄やリッジ君は、まだその異変には気づいてない。


「キラ、リッジ君、離れて! 《ガードフォーメーション》!!」


 私と同じように距離を取っていたリン姉が、叫びながらアーツを発動し、ゴブリン達に防御姿勢を取らせる。

 するとその直後、急にヒュージスライムの体から4本の触手が飛び出し、身体ごと回転しながらそれを振り回し、全方位を薙ぎ払った。


「うおっとぉ!!」


「うわっ!?」


 すぐに反応して盾を構えたお兄と、事前に防御姿勢を取っていたゴブリン達は無事だったけど、まだ慣れてないリッジ君はそうはいかず、触手に薙ぎ払われて大きく吹き飛んだ。


「リッジ君!!」


 全快だったところから、いきなり瀕死になるまで追い詰められたリッジ君を見て、私は慌てて《ハニーポーション》を投げ、HPを回復させる。

 お兄だと、瀕死状態から回復させたかったら2本必要なんだけど、リッジ君は《軽戦士》なだけあってHPが少なめだから、一本で済んだ。

 回復させる分には楽だけど、その分死にやすいってことだから、ちょっと心配になるなぁ……


「ありがと、ミオ姉。助かったよ」


「私は回復役だからね。それより、スライムが触手で攻撃するなんて、そんなのアリ?」


「アリなんじゃない? スライムの体ならあれくらい変化させられてもそんなにおかしくないし」


「うーん、それもそうかな?」


 いやまあ、ライムもご飯食べる時なんかは、みょーんって感じに体伸ばして触手みたいになってるし、あれの超強化版と思えば……うん、それにしてもあれはちょっと強すぎない?


 見れば、これまで体当たりしたり圧し潰そうとしたりするくらいしかしてこなかったヒュージスライムが、生えた4本の触手を操りお兄に絶え間なく攻撃を繰り返してる。

 さすがに、体当たりよりは威力が弱いみたいだけど、それも回数が重なればバカにならないダメージ量になるみたいで、割と余裕そうだったはずのお兄のHPが、目に見えて減少し始めた。


「《サモンヒール》! こっちは平気よ、キラ、前代わる?」


「いや、まだ行ける!」


 リン姉が《召喚魔法》の一つである召喚モンスター専用の回復魔法を使って、減ったゴブリン達のHPを回復させ、壁役の交代を申し出たけど、お兄は私のほうをチラりと見た後、そのままヒュージスライムの攻撃を受け止め続ける構えを見せた。

 これ、もしかしなくても、私の回復を当てにされてるよね?


「リッジ君、私の手塞がっちゃうと思うから、次は頑張って避けてね!」


「うん、大丈夫。今度はちゃんと躱してみせる」


 リン姉とお兄は上手く対処したのに、自分だけしてやられたのが悔しいのか、キッ! とヒュージスライムを睨んで突っ込んでいくリッジ君の姿を微笑ましく思いつつ、私は私でライムに頼んで《ハニーポーション》を次々とお兄に投げる。

 それでなんとか、お兄が下がらなくてもヒュージスライムの攻撃を抑えることが出来るようになったけど、それはあくまで通常攻撃の話で、さっきみたいな全体攻撃はどうしようもない。だから、リッジ君にしろリン姉のゴブリン達にしろ、どうしても動きが慎重になって攻撃ペースが落ちる。


 しかも、私の《ハニーポーション》の在庫もこのペースだとちょっと残りが心配だった。

 いや、うん。それなりに作ってはいたけど、所詮昨日今日で集めたアイテムの数なんてたかが知れてるし、私とライムに関しては、お金がないって理由で満腹度の回復のために飲んだりもしてたから、仕方ないんだよ。

 べ、別に、お兄が「自分達だけでも倒せる」って言ってたから油断して飲み過ぎたとか、そんなんじゃないからね?


「また来るわよ!」


 そうして、さっきまでよりもゆっくりとHPを削っていく中、再びヒュージスライムの動きが止まり、全体攻撃の予兆を見せる。

 それに合わせて、お兄もリン姉もさっきまでと同じように防御姿勢を取るけれど、リッジ君だけは違う動きを見せた。


「うおぉぉぉ!!」


「ちょっ、リッジ君!?」


 防御する手段がない以上、リッジ君がすべきはヒュージスライムの攻撃範囲から急いで離脱することのはずなのに、むしろ剣を構え近づいていく。


 そして、ヒュージスライムの触手が周囲を薙ぎ払う。


 お兄はその大きな盾で防ぎ、ゴブリン達もまた丸盾を持つゴブゾウが前に立つことで被害を最小限にするけど、リッジ君はただ、迫りくる触手をじっと見据え、


「っ……だりゃあ!!」


 走り寄る勢いそのままに、高跳びの要領でそれを飛び越えた。


「えぇぇ!?」


 触手とは言うけど、その太さは下手な樹よりもよっぽど太い。それが枯れ木を振るうような速度で襲ってくるのを、正面からタイミングを合わせて飛び越えるなんて、いくらゲームとは言えちょっと私には想像の埒外だった。

 見れば、お兄やリン姉もこれは予想外だったのか、目を見開いて驚きを露わにしてる。

 しかも、リッジ君のそれは、単なる回避行動で終わらなかった。


「届けっ、《ソニックエッジ》!!」


 リッジ君の剣が煌めき、その体が空中で不自然に加速する。

 アーツはあくまで、プレイヤースキルじゃなくてシステムのアシストで発動する攻撃だから、その体勢がどんなだろうと関係ないと言えばないんだけど、昼間に決闘で使われた時よりもよっぽど常識を投げ捨てた使い方に、もはや驚きを通り越して呆れさえする。

 リッジ君、アーツ苦手って言ってたけど、絶対嘘でしょこれ!!


「ってか、リッジ、攻め過ぎだ! ターゲット移るぞ!」


「えっ?」


 お兄はさっきから、激しさを増す攻撃を前に盾で捌くのが精いっぱいで、反撃はほとんど出来てなかった。

 もちろん、《ヘイトアクション》のアーツで気は引いていたけど、それにしたって限度がある。

 その結果として、戦闘開始からずっとお兄が引きつけていたヒュージスライムの攻撃が、今の曲芸染みた攻撃を切っ掛けに、ついにリッジ君の方に向いた。

 それまでずっとお兄が気を引いて、今の全体攻撃以外でヒュージスライムの攻撃が向かうことがなかっただけに、流石のリッジ君もすぐには反応出来てない。


「こんのっ! 《ガードアップ》!!」


 そんなリッジ君とヒュージスライムの間に、お兄がアーツで防御力を上げながら飛び込んでいく。

 さっきまでは余裕そうに受け止めていた攻撃も、そんな不安定な状態で受ければ上手く捌けない。ヒュージスライムの触手が打ち据えるごとに、お兄のHPがどんどん減少していく。


「キラ兄!」


「まだ平気だ! 早く体勢立て直せ!!」


「っ、分かった!」


 硬直時間が過ぎ、自由の身になったリッジ君が距離を取ると、ヒュージスライムは目の前のお兄を無視してそちらへ向けて触手を伸ばす。

 けど、攻撃後の隙を突くならともかく、自由に動けるようになったリッジ君には、その攻撃は当たらない。左右、正面、上と、四方向から来る攻撃を、リッジ君は紙一重で躱していく。


「お兄、ポーション!」


「おう、助かるぜミオ」


 その代わり、連続攻撃から解放されたお兄に、《ハニーポーション》を続けて使いHPを全快させる。

 それが済み次第、お兄はリッジ君に移ったターゲットを自分に向けようと槍での攻撃を始めるけど、さっきのリッジ君の攻撃がクリティカルになってたみたいで、中々お兄に戻らない。

 そうなると、私はリッジ君が事故らない限り、手持無沙汰になるわけで。


「ミオちゃん、ちょっと大技行くから、MPポーションお願い!」


「うん、分かった!」


 それを見たリン姉から、新しくサポートの依頼が飛んできて、私は大きく頷きを返す。

 さっきの《サモンヒール》以降、リン姉のほうにはポーションを投げてなかったのもあってか、MPが2割くらいにまで減っていたから、ライムから吐き出される《初心者用MPポーション》を惜しみなく使い、今度はリン姉のMPを回復させていく。

 ……のはいいけど、リン姉のMP多くない!? さっきは合間を縫って適当に投げてただけだから気づかなかったけど、3本使ってやっと半分なんだけど!? 私なんて空っぽからだって1本使えば満タン近く行くよ!?

 ……次は《ハニーポーション》並の回復量を持ったMPポーションのレシピとか、探そうかなぁ。


「うん、もう大丈夫。行くわよ、《召喚》!」


 なんてことを考えながら4本目を当てたところでリン姉は頷き、新たに召喚石を3つ投げる。

 杖を掲げ、新たに追加で召喚されたのもまたゴブリンだったけど、その装備は今までとは違って、全員槍で統一されていた。


「全員、突撃! 《アタックフォーメーション》!!」


「「「「「「ギッヒーー!!」」」」」」


 回復したばかりのMPが、ゴブリン達の維持コストでみるみるうちに減っていく中、リン姉はすかさずアーツを使う。

 それに呼応し、6体にまで増えたゴブリン達が一斉に咆え、まるで特攻するかのような勢いで果敢に突撃していった。

 ゴブリナが後ろから雨のように矢を放ち、それに一歩遅れてゴブゾウの剣がヒュージスライムを三角形を描くように切り裂くと、そこを目掛け3体のゴブリンから放たれた3本の槍が立て続けに突き刺さる。そして、トドメとばかりに、ゴブトがその両手剣を叩きつけ、ヒュージスライムのHPがみるみるうちに減っていく。


「今よ! 《送還》!!」


 それだけ一気に攻撃すれば、当然ヒュージスライムのターゲットもゴブリン達へ移る。

 そのタイミングで、リン姉がゴブリン達を召喚石として一斉にインベントリに戻すアーツを使い、ターゲット不在になったヒュージスライムが一瞬その動きを止める。


「行くぞリッジ! 《スピアチャージ》!!」


「うん、《トライデントスラッシュ》!!」


 その隙に、両側から挟むようにして、お兄が体ごとぶつかるように槍を突き刺し、リッジ君の三連撃が綺麗に決まる。

 ただでさえ減少していたヒュージスライムのHPが、この攻撃で更に追い打ちを受けて減少し……


「やったか!?」


「キラ、それフラグよ。というか、まだまだ余裕で残るから警戒して」


 お兄の悪乗りのせいかどうかは定かでないにしろ、残り2割ほどで減少が止まった。


「ここからが本番よ」


 そして、リン姉のその言葉に応じるかのように、追い詰められたヒュージスライムはその触手を体と同化させ、更に大きく肥大化していき――破裂した。


「えっ、嘘」


 まさかの事態に、私もリッジ君もぽかーんと口を開けたまま硬直する。

 けど、お兄もリン姉も、こうなることは分かっていたのか、特に驚いた風もなく、改めて武器を構え直していた。


「《分裂》ね。たくさんいるのは平原のグリーンスライムと違って雑魚だけど、油断してると数の暴力でやられちゃうから、気を付けて」


 そう言ったリン姉の前には、最初の半分くらいまで小さくなったヒュージスライムと、それが生み出した数十体ものミニグリーンスライムの大群がいた。

やたら苦戦しておりますが、4話ほど前にネスちゃんが言っていた1人で狩ったというのはハメ技によるものです。キラ達が弱いわけではありません。

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