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 それからゴーレムの操作の練習をすることになった。ゴーレムは最初の様に触って命令をするのではなく遠隔操作が基本らしい。

 遠距離から命令が出来るようになるにはゴーレムに何回も命令をして魔力を馴染ませていくことらしい。

 

 それにゴーレムの魔力が切れてしまっても魔力が貯まるまで待たずに自分の魔力を注ぐことでまた動かすことができるというのでそれをして練習を長くしていた。

 何回も練習していき約10m離れた所から命令ができるようになった。それ以外にも命令する時に具体的な動きをイメージしながらするとよりしっかりとゴーレムを動かせることがわかった。それをすることによってより正確な動きや距離などを決めることが出来るようになった。


 ゴーレム自身も魔石が馴染み余分な土などが何回も動かすことで削られていくことで最初よりもスムーズに動くことが出来るようになった。


 一通りゴーレムの操作が出来るようになった夜にアイシャから話しかけられた。


「明日、村に行こうと思うんだがソラも付いてくるか?」


「もちろん付いていくよ」


 アイシャは数ヶ月に一度ここから村に行ってこの森で採取した薬草を調合した薬とここでは手に入らないような物と交換しているらしい。

 他にも村で困ったことが起こった時は何かと助けており村の人々に信頼されているらしい。


 俺は、ここに来てからアイシャしか人にあっておらずそれ以外の人はどんな感じなんだろうかと明日行くことがとても楽しみになった。



 次の日の朝、起きて村に行くための準備をしている時にそういえばと思い出した。


「アイシャ、そういえばゴーレムって連れていった方がいい?」


「いや、ゴーレムは今回は連れて行かないよ。ゴーレムみたいな物を何も伝えずに連れて行ったら村人に無用な混乱を招いてしまうからね」


 確かにあんなに大きく威圧感があるのを連れていくのは普通は駄目だろうとアイシャに言われて気付き少し恥ずかしくなってしまった。

 

 しかしゴーレムから離れるとなると思うと少しの寂しさを感じてしまった。作ってからそんなに経っていないのにこんなに愛着が湧いている自分に少し驚いた。


「さぁ、そろそろ行こうか」


 アイシャに先導してもらいながら村へと向かった。


-----------


 朝に出発して村に辿り着く頃にはもう昼を過ぎてしまっていた。

 

 アイシャが村の中に入っていき立ち止まったのは村の中では大きめの家だった。

 ここは村長の家らしくアイシャが来た時にはまず村長と会うことになっているらしい。

 アイシャがドアを叩くとすぐに返事が聞こえた。ドアが開くと初老の男性が迎えてくれた。

 

「おぉ!これはこれはアイシャさんお久しぶりです」


「お久しぶりです村長。いつもの薬を持ってきました」


 村長はアイシャをみて愛想よく笑って話しかけていた。しかし俺の方をみると不思議そうな顔をして。


「いつもいつもすまんね。それでアイシャさんそちらの方は?」


「あぁ、彼は最近とった弟子でしてね彼も今度から私と来る様になるのでねよろしく頼むよ。」


 アイシャがそう言うと村長がこちらを向いた。


「私はソラといいます。これからお世話になるかもしれないのでよろしくお願いします。」


 すると村長は納得した様な顔をして家の中に招き入れてくれた。

 そして椅子に座りアイシャが持ってきた薬の袋を取り出して村長に渡した。

 その後、アイシャは今の情勢について村長に聞いた。

 


 やはり国は勇者召喚を行い5人の勇者の召喚に成功にしたらしい。勇者たちはまだこの世界に慣れていないので今から半年後の勇者召喚のパレードの時に姿を見せるらしい。

 

 それ以外の情勢を言った後、村長がすまなそうな顔をして話しだした。


「アイシャさん...すまないがお願いしたいことがあるんじゃが聞いてくれるかの?」


「何かあったんですか?力に慣れることなら力になりますよ」


 それを聞くと安心したようで村長が話し始めた。


「それが最近困ったことが起こってしまってのぅ...魔物に畑が荒らされてしまっているんじゃよ。最初は猪かと思って狩ろうと村人が集まったのはいいがいざ見てみれば猪より大きくて体の赤い魔物だったんじゃよ。村人にはまだ怪我人がでていないんじゃがこれ以上荒らされてしまえばわしらが飢えてしまうからどうするか迷っておるんじゃ」


 そこまで聞くとアイシャは多分サベージボアーというかなり凶暴な猪のような魔物じゃないかと言った。


「確かにこれ以上放置するのは危険でしょう。まだ冒険者には依頼をだしていないんですか」


「まだ出しておらんよ。冒険者に依頼するとなるとかなりの金額になってしまって二の足を踏んでおるんよ」


 アイシャはこちらをちらりと見た後、村長に言った。


「それでは私たちが討伐しましょう」


「なっなんじゃって!そっそこまでして貰おうとは思っておらんよ」


 村長が反対するのをアイシャは説得をして渋々だが納得してもらっていた。


「大丈夫ですよ。今回は私だけでなくソラがいますからね。彼はまだ未熟ですがゴーレムを使役できるのでとても頼りになりますよ」


「そうですか...本当に何から何まで申し訳ないのぉ...そちらのソラさんもこの村のためにお願いしたい」


 そういうとこちらに村長が頭を下げた。


「村長、頭を上げて下さい。魔物討伐について師匠だけでなく私も精一杯頑張りたいと思います」


 この村を守りたいと俺は絶対に魔物を討伐してやると思った。

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