能力
それから数週間は魔法を使うことに慣れるため色々な魔法を使ったり魔力のコントロールの練習をしていた。
アイシャがいうには魔力を感じるのは普通より遅かったが、魔力のコントロールと魔法を使うことには才能があるらしくみるみるうちに良くなっていると褒めてもらえた。
ある日、アイシャから能力というものについて教えて貰った。
能力というものは先天的なもので普通の人よりも才能が突出していたり、普通の人ができないようなことが出来てそれを持つ人は数百人に一人か数千人に一人と言われているらしい。
アイシャが言うには俺も能力を持っている可能性があるといわれたがそれを調べるための方法に少し時間がかかるらしくその準備が終わるのを待っていた。
いつもの様に魔法の訓練をしているとアイシャから準備が整ったといわれ、その場所へと向かった。
向かった場所の床には複雑な呪文の様な物がが描かれていた。
「アイシャこの床に描かれている物って何?」
俺は不思議になり聞いてみると
「これは、魔法の中の魔法陣というものでそれを描くことによって様々なことを行うことが出来るんだ」
アイシャが答えてくれた。その後、この魔方陣の効果について教えてくれた。 この魔方陣というのは昔から持っている能力について知ることが出来る物で貴族などが子供の時に行う儀式の一部や才能として知るために今は使われているらしい。
アイシャも能力を持っているらしく、能力は『魔力感知』という物らしくそれによりここで魔法が使われたかや誰の魔力なのかなどがわかるらしくそれにより土を盛り上げたのが俺だと確信したらしい。
能力について説明を聞いた後に魔法陣の中心に立ってくれとアイシャに言われたのでそれに従い魔法陣の中心に立つとアイシャが魔法陣に魔力を注ぐのが見えた。魔力を注がれると魔法陣が発光し始めた。
眩しくなり目を瞑っていると突如頭の中にある言葉が浮かんできた。
その言葉は『ゴーレム生成』だった。
ゴーレム...生成?能力があったと嬉しいんだがこれって凄いのか?と自分の能力が凄いかどうかわからず首を傾げた。
「どっどうだった?もしかして何もなかったのか?」
その様子を見て心配そうにアイシャが尋ねてくれたので『ゴーレム生成』という能力があったと報告するとアイシャは少し考えた後にまず最初にゴーレムについて教えてくれた。
ゴーレムとは基本的に土や木などと魔石という物を素材にして形成され体に入った魔石の魔力を原動力として動く者だという。
魔石とは魔物などの体内にあるもので魔力の貯蔵と少量の魔力が生成される物で魔物が強いと魔石も大きい傾向にあるらしい。
魔石自体は魔術師には大変重宝される物で小さいものでも比較的高く取引されていて大きいもの程とんでもない値段で取引させるような物だという。
ここまでの話を聞いた後、アイシャは思い出したように何処かへ行き何やら手に持って帰ってきた。
手に持っていた物は手で包める程の綺麗な赤色をした石で目の前で見ると何やら石から魔力を感じることができた。
「これが魔石という物だ。これは小さいサイズの物だがそれでもかなりの値段にはなるだろう。まぁこれは全く使っていなかった物だがな」
そう言いながらアイシャが魔石を手渡してくれた。
手渡されると見るよりもしっかりと魔石から魔力を感じることができた。
「これを使ってソラの能力についてやってみるか」
「えっ?」
俺はアイシャがさらっと言ったことに驚いた。魔石はさっきの話を聞くとかなりの値段のする物らしいしそれを簡単に使ってしまっていいのかとアイシャに聞いてみるとアイシャはたいした事ではないように言った。
「まぁ貴重な物ではあるがゴーレム生成という能力も興味深いしどうなるのかというのを見てみたいしね。それにゴーレムは貴重だし様々な使い道があるから十分に価値があるよ」
ゴーレムを作るというのは基本的に手間がかかり貴重な物を使うということだけでなく作ることがが出来る魔術師が前の大戦で少なくなってしまいゴーレム自体が貴重だという。
ゴーレムは登録された物の言うこと壊されるまで忠実に従うため前の大戦では重要な戦力として使われていてたという。
そこまで聞いた後ゴーレムを作るための準備を始めた。
まず素材は手に入りやすく加工も楽な土を圧縮した物で作ることにした。
アイシャは今回のゴーレムは初めてなので移動とちょっとした作業が出来ればいいらしい。
俺はそこまで聞いて考えていると早速能力の一部が発揮された。ゴーレムの形が頭の中に2m程の人型のゴーレムが浮かび上がってきた。
これをアイシャに書いてみせると基本的なゴーレムの形でありこの形で作っていこうということになった。
それからゴーレムを作るための作業に入った。
作業中、能力の効果がわかるようなことが多々あった。
まずゴーレムに使うための魔石に自分の命令だけを聞くようにするために自分の血を垂らすらしい。
早速ナイフで親指を少し切り血を垂らすと魔石が少し鈍く光った。これは魔力に反応して光りこれが完了した印らしい。
どんどん準備が終わり最終段階の魔石と一緒に土を操作魔法で形を作ることだけになった。
「本当はここまでのことをするにはゴーレムを作るための魔法を習い長い時間が必要だがさすがは能力だな」
アイシャが感心したように言っていた。
魔石をアイシャがあらかじめ集めてくれた土の上に魔石を置き操作魔法をい使った。どんどんと土が思っていた形に形成されていきゴーレムの形になった。
完成したゴーレムを実際に間近で見ると自分より大きく2m程あり顔などがないためとても威圧感があった。
「ソラ、ゴーレムに魔力を注ぎながら命令を出してみてくれ」
そう言われて魔力を注ぐための準備を始めた。
「ゴーレムよ動け!」
魔力を注ぎながら命令するとゴーレムから大きな音を鳴らしながらゆっくりと歩き始めた。
ズシンッ...ズシンッ...ゴーレムの足音を森に鳴り響かせながら歩く姿を見てゴーレムの凄さがわかった。
この能力の強さがわからなかったが実際にゴーレムを見てこの能力の素晴らしさがわかった。
驚きながらも自分の心の中でこれよりも凄いゴーレムを作り出すことが出来るという確信が浮かび上がりかつてない高揚感に襲われた。




