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出会い

 目覚めると見たことのないところにいた。

 体を起こそうとしても力が入らない。かろうじて動く首だけを動かして辺りを見渡すとほとんどが木でできている。まるで中世ヨーロッパの映画のセットのような木造の家だった。

 そばでは、魔術師の様なローブを来た肌は褐色の女性が座っていた。

 

 女性は俺が起きたのに気付いたのかこちらに近づき話しかけてきた。

「あぁ、起きていたのか。体調はどうだ」

 と、体調について聞いていたので

「具合は悪くないんですが、体に力が入らないんです」

 と、今の体調について素直にいうと女性は分かっていたような感じで言った。

「それはそうだ。体にある魔力を全て一気に使い切ったんだからな」

 今、なんていった?魔力だってそれも使い切ったって…魔力なんてファンタジーでしか聞いたことないぞ。

 俺は衝撃的なことを言われ呆然としていると女性は納得がいったような顔をしていた。

「やはりあの時のことは全くわかっていないのか。」

 あの時とは気絶した後の事だろう。

「あの、あの時いた蜘蛛みたいな化物はどうなったんですか」

 と聞くと、女性が話し始めた。

「君が木の根に躓いた後、突然君の前の土が盛り上がったんだ、クラブスパイダーはそれを避けて別の方向に走っていったんだ」

 クラブスパイダーっていうのは蜘蛛の化物の名前のようだ、

 その話を聞くと俺はよくわからない現象によって助かったようだ。

 女性はそのまま話を続けた。

「しかし、君の前に現れた壁は不自然に盛り上がっていてね、それに君はかなり魔力を消費していてたから君が何かしたんじゃないのか」

 俺が何かをした?そんな力なんか持ってないし、そんなこと起こったことは一度もなかった。

 あまりに突飛な事が起きすぎて呆然としていると、女性は今度は俺について聞いてきた。

「君は、どこから来たんだ。旅道具も持たず靴すら履いていない、それに着ていた服装もここでは見たことのない格好だった。」

 俺は、思いきって聞いてみた。

「俺は、日本っていうところから来たんですけど」

 そういうと、女性は少し考えたあと言った。

「ニホンという国は私が知っている中ではないがどこなんだそこは?」

 嘘だろと女性を見るが嘘をついている様子もない。

 俺は他の国々の名前を聞いたことあるかと聞いてみるが全て知らないようだった。

 その後女性が様々な国らしき名前を言ったが、全て聞いて事のない国々だった。


 その後、俺はここに来るまでの経緯を全て話した。しかし、自分でも突拍子もない話である。

 やはり、彼女はこの話を訝しげに聞いていたが自分の話を聞き終わると何やら色々と考えてブツブツと何かを言っていたが突然何か閃いたように言った。

「君は、本当に異世界から来たかもしれない」

 

-----------

 全く面白いことになった。今のアイシャの気持ちだった。


 最初は少しの好奇心だった。たまたま森の奥に行っていた時に大きな音を聞きそちらに行ってみると少年がクラブスパイダーに襲われているのを見た。冒険者かと思ったが少年の格好があまりにもこの場所に似つかわしくない様な格好だった。

 助けに行こうと思った時にはもう手遅れだと悟った。しかし、驚くことが起こった。なんとその少年が魔法を使い土を盛り上げた。

 私は驚いた。あんなことを出来るようには見えない格好でしかも何も唱えていなかったのだ。

 とりあえずその場に倒れていた少年はこのままでは他の魔物や獣などに襲われてしまうと思い私の家まで運びベッドに寝かせておいた。


 少年はしばらくすると目を覚ましていた。

 そばへ行き話を聞いてみると、どうやら自分に起こっていることがわかっていないようだった。

 それどころか少年はどうやってここへ来たことすらかもわかっておらず自分が来た国の名前もここらへんでは全く聞いたことがないような国だった。

  何処かからここまで移動する様な大魔術は現在ではできないだろう、他にも色々と考えたがふとあることを思い出した。

 今住んでいるこの王国での古くからある伝承の勇者の召喚の儀式が行われたことと重なるのだ。

 そう考えるとこの少年についてもっと知りたいと思うようになった。


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