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7歩目 成果があがれば人が割り振られてくる

「……良かった」

 目の前の畑でなってる作物を見て、ヒロフミは安堵をおぼえた。

 気が気でなかった数ヶ月がこれで報われる気がした。

 ありがたい事に作物は順調に育ち、それなりの収穫となった。

 もちろん全てを刈り取るわけではない。

 今後の事も考え、幾らかは種にして来年に向けて補完していく事にする。

 それでも結構な量の収穫になったので、十分に他者達に分け与える事ができた。



 そこからが大騒ぎだった。

 何をしてるのかと思っていたヒロフミが大量に成果をあげてきたのだ。

 他の多くの者達は驚きのあまり硬直していった。

「こりゃ、えらいこっちゃ」

 集団の長はそう言って呆然と収穫物を見つめていった。

 おかげでヒロフミは遠慮無く申し出る事ができた。

「来年はもっと大きく収穫したい。

 そのために、畑を拡大したい。

 でも、一人じゃ無理だ。

 一人でも二人でもいい。

 作業を手伝ってくれる人間が欲しい」

 今後、安定した収穫を得る為にも何人かには農作業をしてもらいたい。

 そのためにも、後進を育成せねばならなかった。

 ただ、すぐに受け入れられるとは思ってもいない。

 一人か二人でも良いから、とにかく誰かが手伝ってくれれば、と思った。

 だが、今回の成果は本当に大きな衝撃を与えたようで、

「おお、かまわん、かまわんぞ。

 どんどんやってくれ!」

と集団の長は乗り気だった。

 成果を見た者達も、これだけのものが得られるならばと思ったのだろうか。

 我も我もと名乗りをあげてきた。

 そんな希望者の中から選抜するのに一苦労となってしまった。



 なんとか人を選び終わり、二人が新たに農作業に入る事となった。

 その二人と共に、春の種まきまでにより大きな畑を作っていく。

 石器の鍬なども用いて可能な限り作業を進めていく。

 野菜を育ててない間もやる事は多い。

 そして、貯まった経験値を用いて必要な技術も会得していく。

 自分自身の技術を上げたいところだが、今回はそうもいかない。

 教え子となった二人に技術を伝えていくための技術を身につけねばならなかった。

『教育』がヒロフミの技術に新たに加わる。

 また、よほどがんばったのか、この年はより多くの経験値を得る事が出来た。

 それを用いて、『陶器』の技術も身につけた。

 水を汲んでくるのに役立つし、調理にも使える食器が欲しかった。

 これはさすがにすぐに手を出す事は出来なかったが、将来を見越して用意をしておいた。

 来年の収穫が終わったら、そちらに取りかかる為に。



 ただ、急激な技術・知識の向上がどうしても頭打ちになる。

 ヒロフミの方の問題ではなく、人手が足りなくなったのだ。

 まだまだ狩猟に人数を割かねばならい状況ではどうしようもない。

 人口が増えていけば良いのだが、今いる子供達が順調に育つにしてもあと数年は待たねばならない。

 これから生まれる子供達については、それこそ十年以上の時間がかかる。

 その間は、数十人の人数の中でやりくりするしかない。

 生活環境が改善され、死亡率も減ったであろうが、発展するにはまだまだ時間がかかる。

 更なる発展のために必要な人的資源を得るには、これから二十年三十年という時間が必要だった。

 世代も三世代四世代と重ねていかねばならない。

 さすがに一代でこれ以上を求めるのは無理があった。

(とりあえずはここまでか)

 この世代におけるヒロフミの役目はこのあたりが限界のようだった。

 もちろん、全てが終わったわけではない。

 ヒロフミが積み上げたものを次の世代に渡していかねばならない。

 教育して、技術を継承させ、途切れる事無く続けさせねばならない。

 そうしていくなかで、改善や改良もさせていってもらわねばならない。

 他の誰の為でもなく、この場にいる者達自身の為に。

 次の世代あたりが更に発展する為の仕込みをこれからしていく必要がある。

 単純な技術の開発やそれの確保難だけではない。

 内部の、精神的な部分の充実をはからねばならなかった。



(考え方をどうにか出来ればいいんだけど)

 先々の事を考え、次の一手のために今何をやるかを考えるように。

 少なくともそれを大事に出来るような考え方を。

 思想や思考といったものにある程度の方向性を与えたかった。

 もちろん統制や独裁をするためではない。

 よりよい方向を示し、悪い方向へ向かっていかないように。

 善悪と言っても良いかもしれない。

 進めば発展と繁栄がある善なる方向と、陥れば衰退して滅亡するしかない方向を。

 それをどうにかして示し、今後の発展につながるようにしたかった。

(何か良い方法ないかな)

 やるのはまだ少し先になるだろうが、適切な方法がないか能力表と見ながら考える事になりそうだった。



 そんなヒロフミに予想外の話が舞い込んでくるのは、冬が終わって種をまく季節が近づいて来た頃だった。

 続きは明日。

 何話か公開出来れば良いのだけど、ちょっとどうなるか分からない。

 可能な限り活動報告やツイッターで時間をお知らせ出来るようにしたいと思ってはいるけど。

 現状ではどうなるか分からない。

 なるたけ頑張ってくので、ご了承を。

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おまえら、教えやがれ
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http://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/479725667.html

『ピクシブのブースを使ってるので、その事を伝えておかねば』
http://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/477601321.html

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