表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生して異世界に指導者として出向くことになった  作者: よぎそーと
四章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

55/57

55歩目 何度も問題が起こるのはそれが人のあり方だからなのだろう

 それでも手をつけられるところから手をつけていく。

 放置するわけにもいかない。

 積み上げてきた経験と、培ってきた技術や知識を総動員して考えていく。

 とはいえ、すぐに答えが出せるようなものでもない。

 例え方法が見つかっても、実行して実現するには時間も手間もかかる。

 果たして今回の人生を使っても達成可能かどうか。

「本当に面倒だな」

 ままならないものである。

 自分の作った組織や体制であるのに、自分の求めた方向から外れていく。

 それの軌道修正を行う為に、多大な苦労をしなくてはならない。

 頭の痛い事である。



 ただ、幸いな事に技術の発展や知識の探求などは進んでいる。

 ここ最近は停滞しているが、ヒロフミが直接手を出すまでもない。

 研究者や技術者などが、様々な創意工夫を行っている。

 また、一般人のちょっとした思いつきが新たな発見につながる事もある。

 そういう段階にまで到達しているのは素直にありがたかった。



 だからこそ、この体制をどうにかせねばならなかった。

 一人一人が何かを作り出していく為に。

 それの阻害になるような条件を排除していかねばならなかった。



「とりあえずは……」

 現状を確認していく。

 今回も王族の一部に生まれた。

 最初の頃から何代重ねてきたのか分からないくらいに長大な家系になっている。

 その、男子でつないできた血筋は今の時代もまだ守られてるようだった。

 ただ、様々な政治闘争のせいで暗殺されたり、主流から外されたりという事態が発生している。

 今回生まれたのも、中央や主流から遠い家庭だ。

 王族という地位にはいるが、実体は地方領主。

 それも現代日本で言うならば町内会の会長のような立場だ。

 庄屋や豪農といった方が近いかもしれない。

 市町村の首長ですらない。

 そんなとても遠い、名ばかりの王族でいったい何が出来るのかというところである。



 だが、腐っても王族である。

 権力はなくても地位はある。

 その立場だからこそ一般人では介入できない所にも顔を出せる。

 命令や指示を出せずとも、影響力はある。

 これしか武器はないが、これだけの武器があると言える。

 それを使ってどうしていくかだ。



「まずは味方だよなあ」

 何をするにしても一人ではどうにもならない。

 味方や仲間が欲しい。

「いや、そうじゃない……」

 そこまで考えて過ちをただす。

 必要なのは、そんな曖昧なものではない。

 もちろん必要だが、欲しいのは部下である。

 自分の指示や命令を素直に聞いて、意のままに動く者達。

 それがいなくてはいけない。

 それがなくては何も出来ない。

 発言をしても都合良く無視されて終わってしまう。

 それでは意味が無い。

「どうにかしないと……」

 自分の意のままに動く配下。

 それをどうにかして手にいれねばならなかった。



 その為に、『統率』や『組織運営』関係の技術や知識を手に入れていく。

 これから先の行動を成功させていくために。

 人心掌握から、目的達成の為の手段を身につけていく。

 幸い、今までの人生でためてきた経験値がある。

 それらのおかげで何をどうすれば良いのかが分かる。

 実際に行動にうつしてみても、思ったよりも上手くいくのが分かる。

 身近な人間の動きや心情が手に取るように分かる。

 それらへの働きかけも上手くいく。

 まだ子供なので、せいぜい同年代の子供達。

 それに身近にいる大人達を味方につけるのがせいぜいだ。

 しかし、それでも全く何も手に入らないというわけではない。

(この人たちを中心にしてやっていってみるか)

 まずはそこからだろうと考え、地味に着実にこつこつと賛同者を見つけて作っていく。



 そうしていく中で、情報も手に入れていく。

『戦略』や『分析』『心理』というった知識や技術で状況を把握するよう努める。

 自分の力になりそうなものはないかと。

 残念ながらそう都合のよいものは見つからない。

 しかし、それなりの成果もある。

 自分でも手に入りそうなものが。

 それらはすぐには力になりそうもないが、使い方次第で大きく化ける可能性があった。

 何より、手っ取り早く手に入れる事が出来る。

 あくまで比較的にという事だが、末端の王族にとってはそれで精一杯である。

 だが、それでもやはり王族であるというべきだろう。

 本当にごく普通の一般人だったら、そういったものに触れる機会すらないのだろうから。



 それは、没落した商会や工房、荘園といったものだった。

 また、落ちぶれた貴族や武士、技術者に学者といった者でもある。

 そのほとんどは借金漬けで首がまわらなくなっていたり、名ばかりの存在になり果ててたりする。

 しかし、元手もほとんどいらず、それなりのものが手に入る。

 無いよりはマシという程度ではあるが、本当に何もない無力な状態よりは手札が増える。

 そんなものとしか接触出来ないが、それらとの接点を作れるのは大きな力である。



 とはいえ子供であるから、何が出来るというわけではない。

 とりあえず会いに行って適当に言葉を交わす。

 それくらいしか出来る事がない。

 だが、それだけでもそれなりの効能はあった。

 ここでも王族という地位がものを言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おまえら、教えやがれ
  ↓
  ↓
http://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/479725667.html

『ピクシブのブースを使ってるので、その事を伝えておかねば』
http://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/477601321.html

+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ