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転生して異世界に指導者として出向くことになった  作者: よぎそーと
三章

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31/57

31歩目 それでもやらねばならない

 憂鬱な状況であるが、日々の生活は営まねばならない。

 今回、牧場の家に生まれたヒロフミは動物の世話をする事から仕事を始める事となった。

 子供であってもやる事はある。

 出来る事から始まり、仕事を一つ一つおぼえて日々が過ぎていく。

 その間に手に入れた経験値で技術を高め、ついでに先々を見据えて必要な部分をのばしていく。

『飼育』は必須として、『動物知識」に『調教』など。

 必要と思える技術を、経験値が貯まる度にあげていく。

 おかげで十歳になる頃には一通りの事が出来るようになっていた。

 体の成長をまたねばならない事もあったが、大人と同様の働きが出来るようになった。

 その事に親を含めた周りの者達が驚いていく。

 が、仕事が出来るにこしたことはない。

 普通とは違うできの良さを喜びこそすれ、疎んだりはしなかった。

 この辺り前回と同じなので、妙な既視感をおぼえる。

 おそらく今後もこんな調子なのだろう。

 転生を繰り返し、記憶や経験を持ち越せるのは大きい。

 また、血筋が続く事で持ち越しによる継承のロスが無く、家による資産の継続があるのがありがたい。

 再び最初から、一からやり直しでないのはありがたかった。

 ともあれ、ある程度の年齢になるまでやる事は同じだ。

 おぼえるものは違っても、経験値を貯めてレベルを上げるのは変わらない。

 今回やりたい事、やるべき事のためにある程度の準備をして、始める時期を目指していく。



 概ね十四歳や十五歳になれば大人と認められる。

 独り立ちにはまだ少々早いが、それでもある程度の自由が認められるようになる。

 当然それは責任を果たした後での事になるが、それでも最良が認められるのは大きい。

 それを待ってヒロフミはある事を進言した。

「もっと動物を集めてきたい」

 牧場にいる家畜は現在イノシシが主流であるが、もっと増やしたかった。

 このあたりに何がいるのかは分からないが、出来るだけ探索をして家畜になる動物を探してきたかった。

 目星もある程度は付けてある。

 身につけた動物知識のおかげで、家畜になりそうな動物がどのあたりにいるかは把握出来ている。

 それを元に該当しそうな地域を巡ってみるつもりだった。

「どうかな?」

 この時代の親、そして集落の大人に尋ねていく。

 返事はさすがにすぐには出てこない。

 しかし、すげなく却下されるという事も無い。

 いきなりの申し出に戸惑ってるのだ。

 とはいえ、新しい動物が増えるならそれに越した事も無い。

 それにこの近隣の地形なども分かればそれもありがたい。

 いまだに探検はさほど進んでおらず、集落から離れた所がどうなってるのかは未知数だった。

 それを知る良い機会にはなりえる。

 その情報がすぐに必要になるという事は無い。

 だが、集落の拡大拡張を考えた場合、周辺の把握は必要不可欠になる。

 川下の集落も、その為にかなりの手間をかけている。

 川上のほうも将来拡大拡張する時が来たら現地の調査をしていく必要がある。

 今のうちにそれが出来るならその方が良い。

 結局、やらないよりはやった方が得る物は大きいだろう、という結論に至る。

 ヒロフミが進言してから一ヶ月。

 承諾がおりた。



 とはいっても、承諾がされたとはいえ何かしら援助があるというわけでもない。

 必要な道具は自分で用意するのが基本になる。

 あくまで許可は、他の日常業務をしなくても良いという事だけになる。

 その分は他の者達が請け負うという事になるので、それ以上の援助はない。

 何かしら欲しければ、頼んで譲ってもらうか、代わりに何かを提供するか労働するしかない。

 対価の支払いは様々な形で求められる。

 このあたりは仕方ないので、必要なものを頑張って手に入れるしかない。

 幸いなのは、何時頃出発するというのを決めてない事である。

 なので必要なものを用意するだけの猶予はある。

 その間に更に必要な技術も磨き、その時に備えていった。



「で、どうだ?」

 準備の一環として訪れた場所で勧誘をしていく。

 集落の偉いさんというわけではない。

 重要な役割を担ってるのは確かだが、最近は必要性が薄れてきた者達でもある。

 この集落が出来上がった時には重宝されたが。

 それも五世代六世代と経ち、時間にして一百年も経つとやはり必要性が低下してしまう。

 けれど彼等はたゆまず仕事に従事し続けてきていた。

 かつてのように本来の作業をする機会は減っていたが。

 しかし彼等の能力はあれば助かる。

「一緒にきてくれるとありがたいんだが」

 そう行ってヒロフミは相手の返事を待った。

 狩人達の。

こんなの考えてる


「異世界転移した現代人ががんばる話/試作品」

http://ncode.syosetu.com/n2989du//

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おまえら、教えやがれ
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http://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/479725667.html

『ピクシブのブースを使ってるので、その事を伝えておかねば』
http://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/477601321.html

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