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転生して異世界に指導者として出向くことになった  作者: よぎそーと
一章

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11/57

11歩目 それでは二人にも嫁を抱えてもらおう

 祈り始めてから最初の大行事となった収穫。

 その成果に感謝の祈りを捧げ、形式を作っていく。

 見えやすい方法というのは訴えかける手段として最善である。

 それを行い、日々の生活の事あるごとに何かしらの形式を入れていく。

 とにかく他の者達の印象づけていく必要があった。

 そんな形式が大事なのではないが、あると便利な勧誘手段なので利用していく事にする。



 一方で実務もしっかりと行っていく。

 畑の方は二人が仕事をおぼえてくれていったので、目を離してもあまり問題がなくなった。

 ヒロフミがいない所ではサボってるかもしれなかったが、その場合は自分達が食い扶持を失うという問題を抱える事になる。

 それぞれ担当する畑を割り振っており、出来たものはそれぞれが手に入れる事にしている。

 手を抜いて損をするのは本人だけだ。

 その場合、例え泣きついてきても取り合う事はない。

 自業自得という事をはっきりと体験してもらう必要がある。

 幸い二人はそこまで愚かではなく、実入りは相応のものになった。

 因果応報が良い方向で表れてくれた。

 おかげでヒロフミは、集団の長に自信を持って進言する事が出来た。



「あの二人に嫁を寄越してくれ」

 再び嫁をとらないかと打診されたヒロフミは、逆に二人を推挙した。

 これは長もびっくりしたようで、かなり驚いていた。

「本気で言ってるのか?」

「当たり前でしょ。

 あの二人がどれだけがんばったのか知らないわけじゃあるまいに」

「そりゃあまあ…………けど、本当に大丈夫なのか?」

「まあ、今年と同じ調子で来年も頑張ってくれれば。

 それでも、天気とか次第じゃどうなるか分からないですけどね」

「それでも、あいつらに嫁を?」

「何が問題ですか?

 来年、あいつらが失敗するとでも?

 だったら俺も同じですよ。

 誰かだけが失敗するってわけじゃない」

 慎重になる長の気持ちも分かるが、ここは上手く押し通したかった。

 確かに女は欲しい。

 ハーレムには憧れる。

 しかし、今はまず人手の確保が急務でもある。

 それなら、二人が嫁をもらってくれた方が効率は良い。

 ヒロフミが二人三人を相手にしても限界があるのだ。

 まだしも二人が嫁をめとった方が次世代が誕生する確立は高い。

 何より、野郎共のやる気が変わってくるだろう。

『女房と子供のためにもがんばらないと』という気概がわいてくるのはヒロフミ自身が体験している。

 同じ事が二人にも起こる事を期待したかった。

「そんなわけだから、あの二人に嫁をめとらせてやってくれ」

「ううむ、しかしなあ」

「何か問題でも?」

「お前の言いたい事は分かるがなあ。

 出来ればお前にも二人目をめとってもらいたい」

「おいおい……」

 そこまで粘るか、と思った。

 ありがたい申し出ではあるのだが。



 長からすれば、やはりヒロフミに新たな子供をもうけてもらいたいという想いがある。

 昨年もそうだったが、今年は人を指導して成果をあげている。

 これはこれで大きな快挙である。

 自分一人だけが優れてるのではなく、人を教え導く事が出来るというのは大きな才能だ。

 それを発揮してくれる者には、やはりそれだけの大きな実入りが期待出来るのでは、という思惑がある。

 女の方からしても、食べる物を確実に手に入れてくれる者が魅力的にうつる。

 嫁にいける者達の多くがヒロフミを名指ししてるのだから。

 そちらからの願望も無視するわけにはいかない。

 これを断られては長の権威が疑われかねない。

 どうしてもヒロフミには受け入れてもらわねばならなかった。

 長も引くに引けない事情があるのである。



 結果として。

 二人は見事に嫁をめとる事となった。

 自分には無縁だと思ってたらしく、この話を持っていった時にはなかなか信じなかった。

 しかし、長がはっきりと言ってくれた事で真実だと納得した。

 それからは狂喜乱舞の有様だった。

 それだけ嬉しかったのだろう。

 ただ、ヒロフミももう一人嫁をめとる事にはなった。

 さすがに長の方もこれは妥協できなかったようだ。

 出来ればもう一人、という所をどうにかこうにか一人に絞ってもらった。

「どうにかならんのか」

と泣きついてくる長を、

「余裕があれば来年にでも」

と言って避けるのが精一杯であった。

 もっとも、問題を来年に持ち越しただけとも言える。

 来年になってやはり「嫁にもらってくれ」と言ってくるかもしれない。

 その時はさすがに逃げようがない。

 出来れば一年の間に他の誰かが嫁にもらってくれれば、と願うところだった。

 その望みは現在の所かなり薄いが。

(でもなあ)

 さすがにそこまで負担はできないと思いつつも、未練が残る。

(ハーレムだよなあ。

 出来ればやってみたいもんだ)

 男として挑戦せずにはいられない何かがあった。

 一話書いたらそのまま次にうつり、数を稼いでいく。

 そんなわけで誤字脱字が減らない。

 読み返せば良いのは分かってるが、そんな精神的な余裕が無い。

 良い子のみんなは決して真似してはいけません。



 そして、続きだが、果たして今日中に出せるかどうか。

 さすがに疑問である。

 出来るだけやっていきたいが。

 まあ、こればかりは期待しないでいただきたい。



 なお、ブックマークに評価点ありがたい。

 まさかこれだけもらえるとは。

 感想や誤字脱字の報告も嬉しいもんです。

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おまえら、教えやがれ
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  ↓
http://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/479725667.html

『ピクシブのブースを使ってるので、その事を伝えておかねば』
http://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/article/477601321.html

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