表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
The Peach Garden 桃園物語  作者: Herniatedkun
15/24

桃園物語 第15話 義兄弟

桃園物語 第15話 義兄弟


兵士たちが、関羽、張飛の二人の元を去ると、すぐに関羽は張飛の縄を解いた。


関羽、

" 悪かったな弟よ、、。"


張飛

" いや、実は俺の方こそ助けられた。危うく官軍の兵士たちを無闇に殺し、取り返しのつかない罪を犯してしまうところだった。尊兄、感謝する、、。"


" しかし、それにしても、随分と物騒な格好をしてるじゃないか?"


張飛は関羽の物々しい装いを見て尋ねた。


関羽、

" フッ。何を言うか?劉玄徳殿の力にならないか?と張飛、お前の方から話を持ち掛けたのではなかったのかね?"


張飛

"確かにそうだが、でも、アニキは俺を信用しなかったじゃないか?"


関羽

" あの時は、あの場が塾だったため、冷淡な態度をとったのだ。まだ童子や親やらが周りに残っていたかもしれないからな。こういう大事な話は、密にするべきであり、誰にも漏れないように用心しないといけない。"


" 実は、劉備玄徳氏の噂は以前から知っていた。楼桑村にある大きな桑の木の家は、かつては名家だったという。私も気になって、以前から密かに調査していたのだ。まさか、それが王室所縁の家だとは、思わなかったが、、。"


張飛

" うーむ、流石は兄者!

兄者はやはり俺の兄者だ!" とハハハと笑った。


関羽、

" 酒場の主人からお前の話しを聞いてね、私は、ただちに塾の職員たちを休暇に出し、塾をクローズして、ここに馳せ参じた、というわけだ。さぁ、弟よ!劉備殿のところへ急ごうじゃないか!"


" 実は、その劉備殿だが、実は、、"


張飛がそう言いかけた時、


" おーい!もう、そろそろ、出てきてもいいかいかなぁ?"


と、物陰から一人の貴公子風の青年が現れて言った。


関羽、

" Oh ! あなたはもしや?劉備玄徳ではありませんか?"



" そう!このぼくが、劉備玄徳だ。"


青年はにこやかに答えた。


こうして劉備、張飛、関羽、後に桃園三兄弟となる三人が、初めて集結したのである。




















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ