第8話ー魔物の大群
たいへんお待たせしました! 続きです!
一部書き直ししたので、ステータスとか変わってますm(_ _)m
門の前に来た俺たちだが、門は門番によって閉められていた。
だが気にせず門の前に行く。
門番は俺に気づきこちらに近寄ってきた。
「君は冒険者かな?」
「いや、違うな。ここを通りたいんだが…?」
「すまないな。今森の方から魔物の大群が来ていてね、冒険者達と騎士達が門の外で迎え撃つため待機してるんだ。冒険者や騎士達以外の人達が、この門を通るのは今は無理なんだ。外の人達が魔物を退治するまで開けることは出来ないんだよ」
(そういえばギルマスの部屋にいたときそんな事を言ってたな。後から来たやつが)
そこまで考えた俺はある行動に移す。
「そうか…なら勝手に通るまでだ」
「は? お、おい! 君!」
門番の人が俺の事を呼び止めているが俺は気にせず進む。
スフィアは、困惑しながらもちゃんと俺の後をついてきた。
門の目の前に立つと俺の後ろ斜めにいるスフィアを抱き上げ抱える。
…いわゆるお姫様だっこで。
「ふぇ!?」
「捕まってろ」
そう言うと俺は足に力を入れ、門の上…この国を覆っている城壁の上まで飛び上がる。
「ひぁああああああ!!?」
スフィアが、驚いてるようで声を出してるが特に気にせず城壁の上に一旦着地。
今だに腕の中で震えているスフィアにもう1度捕まっとけと言うと、今度は外に飛び降りる。
「ひ…ひゃあああああああああ!!!!!」
そして、着地。
スフィアが何かぐったりしてるが大丈夫だろう。
あたりを見回してみると、冒険者達と鎧を着た騎士達が結構いた。
1000人はいるんじゃないか? これ。
そして、そのほぼ全ての奴らがこっちを見ている。
まぁどうでもいいが…
俺は特に気にすることなくスフィアを抱えたまま、魔の森の方へと向かう。
(そういえば、魔物が来てるのって魔の森からだっけか? …俺の方に向かってきたやつだけ殺せばいいか…)
と、俺がそんな事を思いながらもう少しで魔の森の手前の森に入ろうかとしたところで、後ろから声が聞こえた。
「待つんだ貴様!」
多分俺のことだろうと思うが特に従う理由もないので無視する。
「待てと言っておろうが! 土鎖!」
そう言うと俺の足元から土の鎖が俺に向かって飛んできた。
だが、その鎖が俺に触れた瞬間、鎖は崩れ落ちた。
「なっ!?」
そして後ろに振り向く。
そこにいたのは、ギルマスだった。
後ろから赤髪と青紙が走ってきているのが見える。
俺はギルマスへと視線を戻し言う。
「…何のつもりだ?」
「…貴様こそ、一体何処に行くつもりだ? 部屋で言ったであろう。魔の森から魔物の大群が来ておると」
「それがどうした? 俺はただ帰るだけだ」
「帰る…?」
「ああ、俺の家は魔の森なんでね」
俺がそう言うと、ギルマスはおどろいた表情になった。
「家…だと…?」
「ああ。正確には家じゃないが、俺は魔の森で暮らしてるんだよ」
そう言うと、俺はギルマスに背を向けた。
そして、歩き出す。
「なっ!? 待て!」
ギルマスが呼び止めているが無視する。
だが、これではまた邪魔されるかもしれないので、魔法を一つ。
「…“発光”」
そう呟いた時、俺のすぐ後ろに野球ボールの球くらいの大きさの光の球体が現れた。
そして、一瞬のうちにその球体が光輝く。
「うっ!?」
ギルマスを含め他の奴らが、突然光った球体を見て、声をあげた。
一応俺の後ろにいる奴らの気配が動いていないかを確認した後、俺は遂に森に入ったのだった。
森に入って数分。
あと、歩いて10分くらい魔の森へとたどり着く。
なお、すでに、スフィアは復活したみたいなので、俺に手を引かれて歩いている。
「あ、あの、ご主人様。どちらに向かっておられるのですか?」
「魔の森だ」
スフィアが聞いて来るので素直にこたえると、スフィアは驚いたように声をあげた。
「ま、ままま、魔の森ですか!?」
「そうだけど…?」」
「え、えとえと、さ、さっき帰るって、言ってませんでした!?」
「ああ、言ってなかったな。俺の家…というか、住んでる場所は魔の森なんだ」
俺がそう言うと、スフィアは目を丸くしながら、「ふぇえええええ!?」と驚いていた。
数分後落ち着いたスフィアは「すみません」と言って、今度は大人しくついて来る。
…若干震えているが。
そこからさらに10分くらい歩き、やっと魔の森が見えたところで異変に気付いた。
(何か来る。さっき言ってた魔物の大群か…)
俺はそう考えると、すぐスフィアを抱える。
「ひゃあ!?」
スフィアはいきなりのことでびっくりしたのか驚いている。
「大人しく捕まってろよ」
そう言うと俺は走り出す。
魔の森に入った直後目の前に色々な魔物が現れた。
「ま…魔物…!? こ、こんなにたくさん…ご、ごしゅじんさまぁ…」
スフィアはたくさんの魔物を見たせいか、怖がっている。
俺はスフィアにしっかり捕まってろよと言い、とりあえず目の前にいる魔物に魔法をぶっ放す。
「氷地獄」
そう言うと、魔物の足元に広範囲に氷がどんどん形成される
その氷は魔物を次々と飲み込みあたり一面氷だらけになった。
「…へ?」
スフィアはこの光景を見て空いた口が塞がらない。
俺は特に気にすることなく氷を風刃で切り裂いて行く。
とりあえず俺の通るとこだけ切り裂き、他は放置して先に進む。
「す、凄いですね。ご主人様」
「そうか?」
「はい! こんな魔法見たことありません!」
スフィアがそう褒めてくる。
俺は少し適当だったが、お礼を言い、スフィアを連れて先に進む。
途中何度も魔物の軍勢と出くわしたが全て魔法で氷漬けにし進んだ。
その度にスフィアが褒めてくるが…まぁ、うん。嬉しいと言えば嬉しい。
そんなこんなで、やっとあの場所に戻ってきた。
「ここが、ご主人様の家?ですか…?」
「まぁそうだな」
スフィアが木とその周辺を見ながら言う。
「そ、そうですか...」
そう言ったあと、下を向いて黙り込んでしまった。
俺は、とりあえずアイテムボックスからあのとき買った串焼きを2本取り出し、その1本をスフィアに渡す。
「え…?」
串焼きを持つ手を見つめる。
そして、スフィアは不安そうにこっちを見てきた。
「どうかしたか?」
「あ、あの、これは…?」
串焼きに目を釘付けにしながらスフィアが言う。
それに対し、俺は笑ながら答える。
「まだ、腹減ってるだろ? まぁ串焼きしかないけどな」
俺がそう言うと、スフィアは串焼きに目を向け固まった。
そして恐る恐ると言った感じで言う。
「た、食べても…良いん…ですか?」」
俺はその問いに、スフィアの頭を撫でながら答える。
「ああ」
俺がそう言うとやっとスフィアは食べ始めたので俺も串焼きを食べる。
柔らかい肉がしっかりと甘辛いタレに絡み合っていてとても美味しかった。
スフィアの方を見てみると、スフィアは美味しそうに焼き鳥を食べていた。
俺はその様子を見て、最後の2本の串焼きをアイテムボックスから取り出す。
そのうち一本をスフィアに渡す。
それを見たスフィアは、一瞬嬉しそうにしたが、すぐに慌てた様子で俺に話しかけてきた。
「あ、あの! わ、私はもう大丈夫です!」
「そうか?」
スフィアがそういうので、その焼き鳥をアイテムボックスに入れようとした時、「くぅー」と、可愛らしい音が聞こえた。
すぐさま、その音の発生源を見る。
そこには、顔を赤くしたスフィアがいた。
「う…うぅ…」
…とりあえず、無言でしまいかけていた焼き鳥を差し出す。
「…あ、で、でも…」
「いいから食え」
「…はい」
俺から焼き鳥を受け取り、食べ始める。
俺も、もう一本の焼き鳥を食べる。
うん、うまい。
名前:レイコウ・カミヤ LV.9
種族:人族
性別:男
年齢:15
体力:80000
魔力:80000
筋力:80000
敏捷:80000
耐性:80000
称号:【異世界人】【下克上】
固有スキル:【スキル一覧】【全属性適正】【神の力】【武具創造】
スキル:【剣術LV.MAX】【解体LV.MAX】【火魔法LV.MAX】【水魔法LV.MAX】【風魔法LV.MAX】【土魔法LV.MAX】【氷魔法LV.MAX】【雷魔法LV.MAX】【光魔法LV.MAX】【闇魔法LV.MAX】
【アイテムボックス】
適正属性:【全属性】