リストと白騎士
キーンコーンカンコーンキーンコーンカンコーン
「翼!!今日もいくだろ!」
「おう!」
放課後詩織の教室でいつものごとくこの会話がはじまった
ちなみに光は隣のクラスだ
日向翼
詩織のクラスのムードメーカーでお調子者
そのわりに運動神経はかなりよく後は頭が良ければ完璧だが、頭はついてきてはくれなかったようだ
しかし、顔もいい為行事の時には他校から彼を 見に来る客は少なくない
そして彼は帝国ロワイヤルでも指折りの人気を集めるプレイヤーなのだ
白騎士…ヨク
金髪にアメジスト色の瞳をしたアバターで人気投票でも上位をとるだろう
ちなみに白騎士より人気を集めているのは神出鬼没でミステリアス
黒いマントに身をつつみ顔を隠しているプレイヤー
黒騎士
男なのか女なのかいまだに謎に包まれるプレイヤーで
名を知るものも誰もいないらしい
それはさておきつまり、今日もいくだろ!というのは帝国ロワイヤルにいくだろということなのである
「そうだ!立花さん!」
ふと翼が詩織の前に来てニカッと笑ってきた
「?」
「帝国ロワイヤル!立花さんも参加しない?」
「え。」
「翼やめとけよ!立花は戦闘系ダメだろ」
決めつけたように翼に話しかけていたクラスメイトが言う
「……。(勝手に決めんなよ!)」
「そっか…。あ!俺が教えるし!登録してみようよ!」
詩織は内心アンタに教えて貰わなくて結構です!しかも登録既にしてるわ!とツッコミをしていたが翼が突如てを握ってきた為に思考は停止してしまった
「それなら大丈夫なんじゃねーか?」
「だよな!俺白騎士だし」
「(自分でいうな!というかいつまでてを握ってるつもりなの!)」
二人で盛り上がってしまった翼たちに詩織はてを握られたままジトーッと様子を伺っていた
すると突如首根っこを捕まれ後ろに引っ張られた
ボスッと背中に何かが当たり、見上げると不機嫌な光が翼を見ていた
どうやら光が引っ張り抱き止められたようだ
拍子に手の拘束はとれたのだが、今度は光の片腕が首に回され拘束されてしまった
「光…」
「詩織…帰りますよ」
「ちょっと立花さん俺たちとはなしてるんだけど?」
「ああ、そうなんですか。ただ自分の恥ずかしい話を暴露してるんだとおもいましたよ」
「なっ!」
「まぁいいや。詩織帰りますよ。今日は母さんが用事があるので俺もそっちに行きますから」
「あ、了解。じゃあね、日向くん」
てを軽くふりぎこちない動きで光より先に教室を出た詩織は光がニヤニヤと翼を見て笑っていたのを見ることはなかった
「で、また絡まれてたんですか?」
帰り道を進みながら光が詩織に呆れたように話しかけてきた
「絡むというか、帝国ロワイヤルに入らないかって…」
「もう入ってるじゃないですか。それともアレですか?自分じゃできないつり目を実現された御姉様な自分に酔いすぎて恥ずかしくなったんですか?」
「酔ってない!確かにつり目にはなりたいけど、容姿なんて変えられないもの!」
「整形は?してあげましょうか?」
「ちょっ!拳握りしめて近づくのやめて!殴ってもつり目にはならないから!」
「大丈夫ですよ。間違えて目が潰れたら一生つり目なんて気にならなくなりますから。」
「コワッ!コワいわよ光!」
「クックク……やっと本調子ですね。」
光は拳を広げるとポンポンと詩織の頭を軽く叩いた
「え?」
「アイツが関わると詩織はツッコミがぬるいです。ツッコミのない詩織など、サンドイッチの耳以下ですね」
「ようなしってことか!!!」
「よくわかりましたね!流石学年2位」
「2位言うな!首席のアンタに言われたくないわよ!」
「ハイハイ。そういえば今日はオムライスでお願いします。」
「相変わらずのお子さま嗜好…」
「何か言いましたか?」
「いやー。なにも。(お母さんが)とびきり美味しいの作ってあげるわ!」
「………。」
突如光が顔を抑え黙り込んだ
「なによ………いたッ!頭叩かないでよ!」
様子を伺うと詩織は頭をバシッと叩かれ光は詩織を置いて足早に詩織の家に入って行った
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