怪奇現象
ある山の中で、
「私には生きる希望がない」
そう呟き、首吊り自殺をしようとした女性がいた。
数日後に、彼女の遺体と遺書が発見された。
「私には希望がない。私は心から愛した男に騙された。これから死んで、その男を呪い殺す」
彼女の遺書にそう書かれていた。
彼女が愛した男は、彼女に300万円の借金ある。
だがこれは、自分の借金ではない。親が俺を育てるために、仕方なく借りたお金だ。
その親も、去年病死した。そのため、彼が300万円を払わなくてはならない。
男はそう彼女に言った。
女性は男を信じ、300万円を貸した。
次の日、男に連絡するがつながらなかった。
その時は、まだ彼を信じていた。
それから数日後、彼女は一人旅に出た。
そして、旅先で偶然見たものは、自分の彼氏と知らない女が一緒にいたのだ。
女性は、二人に気づかれないように、近づいた。
そこで、信じたくない事実を知る。
「いいの?彼女から300万も騙し取って・・」
「ば〜か、アイツは彼女じゃない。それに300万は騙し取ったんじゃないぜ。あのブスに夢を見せてやったんだ。その礼金だよ。」
なんと、男は女性を騙していたのだ。
それから数日後、彼女は自殺した。
男は数日後、首を切って死んでいた。
更に、男の近くには手紙が置いてあった。
赤い血で書かれた文字・・
「彼を呪い殺し、復習を果たした」
そう書かれていた。
彼女は自殺をし、男を呪い殺した。
だが、それで彼女の恨みは消えたのか?
それは誰にも分からない。