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ラターシャの思い

「私、魔法が好きで、中等学校時代少し魔法の授業があった時に魔法師団に入りたくなったんです」


そうか。魔力量は元々持っているものでもあるけど、ラターシャから感じる魔力は練習しないと感じられない魔力だ。


「でも私は公爵令嬢です。夢見た魔法師団も入れないことなんて目に見えていた。でも魔法の練習は続けたんです」


辛いような寂しいような顔をしている。だったらあそこに連れて行くか…


「ラターシャ…今度、いや来週連れて行きたい場所があるんだ。お義母さんに許可をもらおう」


俺は《《ある場所》》にラターシャを連れて行くことにした。


「どこに…?」


「それは秘密かな。でも王都の中だし、危なくはないよ。そんな公爵令嬢が行かないところだとは思わないけど」


俺は笑顔で答えた。まさかラターシャがそんな思いを持っているとは思ってなかったけど少し嬉しい。


「驚かないの…?」


「驚かないさ。だって、夢は誰にも止められないし俺も魔法大好きだから気持ちが分かるんだ」


俺は魔法高等学校に通いたかったけど、多分俺は入れない可能性が高い。公爵令嬢の婚約者になったのだから。


「ありがとう。聞いてくれて。あなたが婚約者で良かった」


ラターシャの笑顔ってなんでこんなに眩しいんだろう。


「こちらこそだよ。俺もラターシャが婚約者で良かった。ありがとう」


そして俺達は笑い合いなんともない話をしながら1泊2日の花婿修行が終わった。

_____________________________________


「よう。おはよう、ソラ」


ナタリアだ。ニヤニヤしながら席に近づいてくる。理由はわかってるけど、ガチでやめてほしい。ナタリアは本当に腹黒だ。


「あぁ、おはようナタリア。というかニヤニヤすな」


「ニヤニヤしないほうがおかしいだろ。で、どうだったんだ?花婿修行」


はぁ、本当にいいやつなんだけど、素顔を知っちゃうとな〜。というかクラスメイトがこっちに集中してるけどどういうこと?


「うん。特に問題はなかったよ。ラターシャとも普通に話したし。あ、聞きたいことがあってさ」


そうだ。忘れてた。ナタリアに聞こうと思っていた重大なことを忘れてたわ。


「ラターシャって笑わないの?俺の前だとほとんど笑ってるし、たまに爆笑されるんだけど」


「……」


ん?ナタリアが固まった?硬直してるんだけど?え?俺また変なこと言った?


「ラターシャ様が笑った…?あの人は美人で秀才だから有名だが、冷血令嬢とも言われてるのだぞ!?」


「え?嘘だろ!?」


え?衝撃なんだけど。ラターシャが冷血令嬢?いやないだろ。あんな笑顔見せるのに?


「お前…すごいな。初めてお前のことすごいなって思ったわ」


「初めてっていうのはいらねーよ!」


ラターシャがそういうふうに思われているとは…まぁ、これは良かったというべきなのかな?無理して笑ってそうには見えなかったし。来週はどうなるかな?


そして俺は知ることになる。ラターシャの凄さに。そしてラターシャの思いに。

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