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123.ミヤコ君は実は見えてた

言い訳をします。本日ショックなことが有り筆が進みませんでした。

FGOという、偉人英霊バトルをするソシャゲで、熊本出身のキャラクターが出てきたのです。

私は知らなかった。無念。

河上彦斎かわかみげんさいさん、某るろうに剣心の主人公のモデルの一人なんだそうです。

 ミヤコは地獄の花の気配に心当たりがあった。


「話に聞いただけじゃ、そんな分からないです……でも、心当たりがあります」


「え? 嘘! 本当に?」


 まさか本当にミヤコに心当たりがあるとは思っていなかったツカサは思わずソファから立ち上がる。

 髄ッと詰め寄ってくるツカサに、ミヤコはやや身を引きながらこくこくと頷く。


「昨日……見たところに、小さいけど世界の罅っぽいのが……あったかもしれないんです」


「それって、水前寺の夏祭りの時みたいな?」


 水前寺夏祭りで見たジェーンズ邸、そのことをミヤコはツカサに連絡していた。

 あの時は罅がすぐに消えてしまったので、すっかり油断していた帰り道に、異界の流入によって現れた水虎に襲われた。


 だから次にあの罅を見つけた時は、もっとしっかり警戒しようと思っていたのだ。

 しかし、ミヤコが見つけたそれは、どこか水前寺夏祭りの時とは違って見えた。同じかどうか、分からないその気配を、世界の罅であると断じられなかったミヤコは、機会があればツカサに相談しようと思っていたのだ。


「えっと、あんまり……はっきり見えたわけじゃないんです。黒い靄がちらついたような、感じで……罅自体は見えてなかったし」


 それでも気になると感じたのだから、何かあるかもしれないと、ミヤコはツカサに告げる。

 ツカサもはっきり見たのではないと聞いて、少し難しい顔をするが、それでもミヤコを信じているのか、大きく頷き「そこに行こう!」と言った。


「そこで必ずしも加工がおこなわれてるとは限らないんだけど、見てみる必要はあるでしょ。小さい罅でも観察は必要、罅の大きさ次第では対処しなきゃだし。あと熊本城の展望フロアから見えたなら、きっとここから車で行って帰って来られる範囲だしね」


 特にそれが行動を決定した理由なのだろう。

 ツカサはすぐに立ち上がると、ミヤコたちにも行こうと促す。


「で、場所は何処?」


「えっと、電車通りの、凄く高いマンションの傍です」


 電車通りと聞けば、すぐ目と鼻の先だと驚くツカサ。しかし続く言葉はとても曖昧。


「……高いマンションって、うーん、どれかな?」


 最近は熊本市内にも高層マンションが増えてきたので、電車通りの高層マンションというだけでは絞り切れない。

 ミヤコは思い出せる条件をいくつか挙げていく。


「えっと、大きな道路が交差して、学校がいっぱい集まってる所です。電車の通ってる道沿いの、それと、マンションの傍には電車の集まってるところがあって……あ、近くで工事、してました」


 いくつか出された情報に声を上げるユカリ。


「あ、分かった、福祉センターとか子供支援センターの横にある所だ」


 ついこの間行ったばかりだから分かったよと、ミヤコの頭をなでる。


「場所分かるから運転は私がするね」


 場所が分かれば足を止めずにとっとと行こうと、ユカリは颯爽とマンションの部屋を出る。

 それにミヤコたちも付いて行く。


 下へ降りるためにエレベーターを待つ間、ふっとツカサがミヤコに問う。


「でもどうしてそこあるかもって思ったの? 靄っていつ見えたのかな?」


 今日確かに電車通りは通ったが、ミヤコの言う高層マンションはまだ先のはずだった。

 ミヤコは素直に答える。


「昨日熊本城から見た時、何か違和感がある気がして……それで、今思うとあれは靄だったなって分かる感じなんですけど、一瞬見ただけだとちょっと煙って見える感じで……工事も近くでしてたし」


 ミヤコの言葉が少し言い訳がましくなってしまったのは、異変を察していながらも、すぐにツカサに連絡しなかったことが後ろめたかったからだ。

場所はかなりぼかして書いてるけど、電車通りの福祉センターとか書いてしまうとバレてしまうでしょうか?

事件がある場所をどこまで言及していいのか悩んでおります。

ゆめタウンは複数存在するので、どこの店舗と言及しない方向です。

あ、サブウェイ言及しちゃった。すみません。それほど地下鉄を渇望してたんです。

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