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104.城彩苑ソフトクリーム談義

食レポ小説? いいえ、ファンタジー小説です。


城彩苑には本当に多種多様なソフトクリームがあります。

私のお勧めは、福田農園さんのデコポンショコラミックスソフトと、泉茶さんのミックスソフト小豆添えと、杉養蜂園さんのはちみつドリンクフロートのアセロラです。

是非城彩園に行った際には、ソフトクリームを食べてみてください。

 食べた後のゴミを片付けながら、サツキがお勧めのソフトクリームがあると言う。


「俺はTENTENの半玉メロンがお勧め」


「あれは笑い取るための物では?」


 ツツジが何かを思い出したように目を細めふふっと笑う。

 ミヤコは実物を知らないので、黙って皆の話を聞く。


 名前からして何やら独特な形状をしていそうだが、メロンは良いなあとミヤコは思った。

 果物は好きだ。給食に出てきた時、保健室の先生が必ず自分の分を食べずに待っていてくれたので、昼休みに保健室に行って、いつもこっそりおかわりをを貰っていた。

 ミヤコにとって果物は人の優しさの味だ。


「いやマジで普通にメッチャクチャ美味いメロンだった。メロン美味すぎてビビった」


 すごく美味しいソフトクリームだとサツキが言えば、アセビが、だったら笑いは別のソフトクリームだと言う。


「笑いと言ったら壱の蔵の明太子ソフトだろ。普通に明太子美味いのに何でソフトクリームに乗せた」


 確かにとツツジが頷く。


「驚くことにそれが不味くないのが凄いんだよね。ソフトクリームの濃厚さで魚卵の臭みをさほど感じないし、程よい塩分と旨味が乳脂のまろやかさと相まって、不思議とあと引く美味しさ」


 うんうんと頷くアセビ。ついでにサツキ。

 どうやら三人とも食べたことがあるらしい。


「そういう見た目のインパクト重視なの好きだよねえ、でも私は杉養蜂園の蜂蜜ソフトと蜂蜜使ってあるビネガードリンクのフロートをお勧めするよ。あ、あと巣房蜜のソフトとかも美味しいよ。味も格別、他には無くて、美容にもいいからね」


 ふふーんと、何故か胸を張るツバキ。

 たぶんこのソフトクリームのプレゼンはミヤコに対して行われているのだろう。

 ミヤコはふむふむと話に耳を傾ける。

 ミヤコの横でミクもふんふんと鼻息荒く頷いている。


 ミクも好きなソフトクリームがあるのだろうかと、ミヤコが視線を向けると、ミクはびしっと右手を高く上げた。


 その様子を見てツツジがミクに質問をする。


「ミクちゃんは五木屋本舗の豆乳のだよね。きなこと黒ごまどっちが最近の一番だっけ?」


「黒ごま!」


 豆乳と黒ごま、小学生にしては渋いチョイスに、ミヤコは感心する。


 ソフトクリームの話をしながらゴミを片付け、熊本城へと移動する。


「香ばしくてね、美味しいんだよ、豆乳ソフトクリーム」


「あんまり甘くないし凄くさっぱりしてるから食べやすいよね。食後に美味しい感じ」


「美味しい感じ!」


「他にも杏仁豆腐とかの味もあるし、どれもさっぱり系だから、油物食べた後に食べると本当いいんだよねえ」


「あー分かる。五木屋さんのお豆腐を上げたやつ美味しいよね。シンプルにお豆美味しいってなる。あれ食べた後のソフトクリームは最高だよ」


「ソフトクリームは最高だよ!」


 ツツジとツバキがミクの代りにプレゼンをすると、ミクは上機嫌にこくこくと頷いた。


 アセビがぽつりと溢す。


「豆乳ソフトはワサビ味もある」


 とたんミクの顔がぐしゃりと歪んだのは、ワサビ味のソフトクリームを食べたことがあったのだろう。思い出しただけでこの表情だ。


「結構ワサビの味するよね」


 にやにやとミクの顔を覗き込みながら言うアセビに、ミクはぷくっと頬を膨らませそっぽを向く。


「アセビ、からかうな」


 アセビの頭を鷲掴んでサツキが引きずるようにミクから引きはがす。

 そのやり取りを見ながら、ミヤコは思ったことを口に出す。


「アセビさんって……」


 アセビたちの視線がミヤコに集まる。


「ゲテモノ食いなんですね」


 今度はアセビの顔がぐしゃりと歪む番だった。

ソフトクリームの他にも、泉茶さんのジェラートとかき氷も美味しいです。

香梅さんの所のかき氷も美味しいです。

甘いものを食べた後は、ウニコロッケとか馬肉メンチカツとか、熊本名物ちくわサラダ(サラダちくわ)もどうぞ!

美味かよ!

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