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第6話 親戚の胃袋は掴みたくない

  《あゆみ視点》

 何で私がこんなことをしなくてはいけないの。面倒だな。まあでも可愛い従姉妹の風華の頼みだから聞いてあげなくもないけれど、これはひどい!

「起きて〜。起きろ〜。起きろ!」

「う、う〜ん。もう少しだけ。お願いだから。」

「起こせと言ったのそっちでしょ。もう8時半だよ」

仕方ないこうなっては奥の手を使うしかない。奥義・布団剥ぎ取り

「ひゃ〜寒い」

「はい、起きたね。おはよう風華。いい朝だね!」

「おふぁよう。憂鬱な朝だよ」

「あんた3時半くらいに起こしてって連絡きてんだけど、もしかして遅くまでゲームしてたの?」

「し、してないよ。私がそんなことするわけ。たまたまその時間に起きて、この後寝たら起きれそうになかったから、信用できるあーちゃんに頼んだわけ。わかる?」

「わかった。ゲームしてたわけだね」

「私の信用なしなの」

「あるわけないじゃん」

 そう風華は信用してはいけないのだ。彼女は息をするように嘘をつくから。しかもめっちゃうまい。真実も混ぜてくるから余計わからないんだよね。しかしサラッと重要なことも言ってくるので聞き流してはいけないのだ。しかもこんなんで頭もいいから絶対に勝てないんだよね。でも風華と一緒にいると楽しいんだよね。だから私は風華のことが大好き。恋愛対象ではないからね。

「あーちゃん何時までここにいるの。私着替えたいんだけど。それとも私の着替えているところ見たいの?」

「あ、ごめん。すぐに出るよ」

風華の着替え見たかったな〜。でもな〜、見たらその後風華に何されるかわからないからね。




 あぶね〜着替え見られるところだった。見られなくてほんとよかったよ。今の私色々とアウトだから。まあ、そんなことより早く着替えて朝食食べますか。


「おはようございます」

「「「おはよう」」」

「おはよう、風華」

「朝ごはんありがとうございます。今日の昼ごはんと夜ご飯私が作ってもいいですか?」

「え、うん、いいよ」

「ありがとうございます。使っていい食材は作るときに教えてくれるとありがたいです」

「わかった。そしたら作る時また言ってくれない」

「わかりました」

 やっぱり料理しないと腕が鈍ってしまうからね。それとあーちゃんたちをびっくりさせてあげる。私の料理が偉大だということを分からせてあげなくては。そんなくだらないことを考えながら私は朝食を食べた。




 午前10時、親戚が全員来た。決戦の日がついにきたのだ。

「みんな揃ったから始めるね」

おじさんが開幕の合図をした。

 始まって一時間。私はものすごく退屈だった。私の興味ないことばかり話して。はあこれだから出席したくなかったんだよ。まあ、でももう少しでこの会議も終わるからね。

「風華は何か言いたいことでもある?」

来た。私に話が振られました。ここでいうしかないですね。絶対にしなくてはいけないことを

「あの、家売ってもいいですか?」

「「「「「え」」」」

「いや、あの今誰も住んでいないじゃん。だからあの家もういらないのでお金に変えたほうがいいと思いまして」

「なるほどね」

「おばあちゃんにはお金も出してもらっていたから申し訳ないし、父は団信に加入していたからローンもないけれど、いらないと思いました」

やばいめっちゃ日本語が変。緊張する。

「そういうことか。う〜んどうしよっか」

「あの、えっと、誰か住みたい人がいたらあげますが」

まあいないでしょ。

「う〜んいらないな」

「いらない」

「流石に今から引っ越すのはな〜」

予想通り誰もいなかった。

「わかった。売っていいよ」

「本当ですか」

「でも何でそんなに売りたかったの?」

「さっき言ったのも理由なんですけれど、一番の理由は家族のものをあまり残したくなかったからです」

「え、どうして?」

「自分は家族の死を受け止めたつもりだったんだけど、家のことを考えたり、家族のことを思い出すだけで、やはり辛い時があります。また、交通事故に遭ったのは私のせいでもあるので。私がわがままを言わずに電車で帰れば事故にあわなかったはずです。なので逃げているだけだけど、もう思い出したくないんです。病院で見た、みんなの顔を。なんか重い話にしてしまいすみません。売る許可をくださりありがとうございます」

 みんなには伝えてなかったけれど、私は中学生までバスケをしていた。バスケを続ける予定で私立の学校に入った。基本行き帰りは自分でしていたけれど、その日は足を痛めたのと、寒かったので親に迎えにきてと頼んだの。そしたら来る途中に事故に遭ったのだ。私は電車の中で父から連絡が来て、でたら警察だった。そして交通事故にあったことを知り、最寄駅の近くの総合病院まで急いで行った。そしたら父と兄以外意識がなく死んでいた。しかし、父と兄は今すぐにも息が絶えかけていたけれど、私に最後の言葉を残して生き絶えたのだ。それを機に私は高校ではバスケをしないと決めたのだ。バスケをすると思い出してしまう。だか辞めた。



 昼食の時間になった。私が作る時間だ。重い空気にしてしまったんだから、私が責任持ってとても美味しいご飯を作らなくては。そういうことで作ったご飯は完璧だった。今日作ったのは和食だ。みんな私の料理を美味しいと言ってくれた。しかし、親戚の胃袋は掴みたくなかったな。

「ねえ、風華、本当にバスケを辞めてよかったのか?本当はまだ続けたいと思っているんじゃないの?」

叔父さんに急に言われた。やばい顔に出たかな?

「その顔は図星だね」

「いやそんなことないよ。もうバスケはやめる。またあの日みたいになるかもしれないし」

「いいか風華。あれはお前のせいではない。お前の家族のせいでもない。轢いたやつが悪いんだ」

そんなことはわかっている。でもどうしても忘れられないんだ。病院に行った時に見たみんなの姿が。

「まあゆっくり考えな。またお前のバスケしている姿を見たいよ」

「私もみたい」

「私も」

私はみんなに支えられてバスケをしていたんだ。みんなに期待されているんだ。みんなの期待に応えなくては

「私、バスケをやります。週が明けたら入部届を出します。だからまた応援してください」

「「「「頑張れ」」」

「皆さん本当にありがとうございます」



 疲れた。あんなに泣いたのは久しぶりだ。もうあの日から泣かないと決めたのに。でもやっぱり風呂は落ち着くな。今日は早く寝ようかな。明日家に帰るし。家を売る作業は祖母がやってくれるから、家に帰る前に寄ってこうかな。お別れを告げに。夜ご飯作らないと。みんな何がいいかな?う〜ん何だろう。てかマグロがあるって言っていたよな。確か私が捌いてよかったはず。あとは味噌汁と、卵焼きでも作るか。


「やっぱり風華は料理上手だね」

「ありがとう」

私の料理はやはり好評のようだ。美味しいと言ってもらえてよかったな。食後はみんなでゆっくりして私は就寝したのだ。


「バイバイ、おばあちゃん。体に気をつけて」

「ありがとう。バスケがんばってね。次は夏休みに来る?」

「そうさせてもらうよ」

そうして私は帰宅したのだった。


 久しぶりにきたのこの家に。中身は殆ど変わっていなかった。懐かしい。ここで私は9年間育ったんだな。ありがとう。そしてさようなら。もう少しここにたいけど帰らなくては。やるべきことがまだ残っている。兄弟たちが生きられなかった人生も背負って生きなくては。

毎日更新できるように頑張ります。

今回は少し重い空気ができてしまいましたね。感動してくれたら感想で教えてください。

あと家族がお亡くなりした日を5か月前から2か月前に変えました。

読んでいただきありがとうございます。ぜひブックマークと評価、感想をお願いします。

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父親と兄がくれた最期のことばがなんなのかきになる!
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