第12話
今日は清々しい朝だな。昨日は水族館に行って疲れたけれど、運動部の私なら問題ないわけなのよさ。ということで顔を洗い弁当でも作るか。とりあえずあスッキリしなくてわ。
「なんじゃこりゃー!」
びっくり鏡の中の私は寝癖で髪の毛がおかしなことになっている。早急に治さなくては。あ〜でも私寝癖全然治らないんだよね。仕方ない。今日はある程度整えて、ヘアピンで止めるか。やりたくなかったんだよな〜。そう私はいつも前髪で顔が隠れているんだ。でも今日は隠せない。やだな〜。でも仕方ないよね。いつもなら気にしないけど、少しはメイクもするか。久々のメイクに苦戦し、弁当を作ることができなかったのだ。
あ〜あ弁当作れなかった。今日は学食か。てか、視界がめっちゃ広いんだけど。バスケしている時よりも広く見える。前髪の力は偉大だな。
「ふ〜か、おはよう」
「おはよう八重。今日は1人なの?」
「うん、麗夜は朝練だって、って、ふ〜かどうしたの!今日は目が見える。さらにメイクをしているだと。何があった?頭でも打ったの」
「失礼な。今日は寝癖がやばくてこうするしかなかったんだよ」
「あ〜なるほどね。やっぱりあんたしっかりすると可愛いね」
「嫌味にしか聞こえない。私は可愛いより美しいの方が嬉しいな」
「確かに可愛いよりも美しいという表現の方が正しいわ」
「てかいつもの私が美しくないといいたいわけ?」
「いやいつも顔隠れているじゃん」
「それはそうだけど・・・」
「今日視線の量すごいね」
「ね。でも全部八重に集まっているだけでしょ」
「いやあなたにも視線いっているよ」
「そんなわけないじゃん」
「まあいいや」
どうしたんだろう八重。私に視線が行くわけない、、、あった!めっちゃ視線感じる。
「八重の言うとおりだわ。めっちゃ視線感じる」
「だから言っているじゃん」
私は視線を感じながら教室に向かったのだ。
教室がやけに騒がしいな。
「ねえ、見た?あんな美人な人この学校にいた?」
「いや、初めて見た」
誰の話をしているのだろう?まあいいや自分の席に座ろ。
「え、噂の人って小雪さんなの⁉︎」
ん?なんだ噂って。
「八重、この人たちは何を言っているの?」
「あんた自覚ないの?ふーかはいつも前髪で顔隠れているっでしょ」
「そうだね」
「で、あなた意外と顔整っているんだよ。私だって初めて見たとき驚いたんだからね」
「そうなの。初めて知った」
なるほどね。初めて知ったよ私の顔が整っているんだなんて。だから注目を集めているんだ。なら前髪を下ろせばいいんだ。そうして私はヘアピンを外しいつも通りにした。
「こっち方が落ち着くな」
「ふーかもう手遅れだよ」
「え、なんで?」
「あなた本当に学年1位?少し疑うわ」
「ひどいな〜」
「まあどうでもいいや。後は頑張ってね」
「何を?」
八重は私の質問に答えずに自分の席に戻って行ってしまった。
「小雪さんちょっといいかな?」
昼休み、私はいつも通りみんなとご飯食べているといきなり呼ばれたのだ。
「ここで要件を済ませることはできますか?」
「えっと、ちょっと出来ないから来てほしい」
「わかりました。手短でお願いします」
それから私は人気のないところに連れて行かれました。
「あ、あの、小雪さんのことが好きです。付き合ってください」
怖。名前も知らない人からいきなり告白されたんだけど。恐怖でしかないな。
「あの、すみません。お気持ちは嬉しいですが、あなたの気持ちには答えることはできません」
「そ、そっか。でも気持ちは嬉しいならお試しでいいから付き合わない?」
諦めわる。無理と言われたら早く引き下がれよ。
「ごめんなさい。私あなたの名前すら知らないですし、なんも知らない人と付き合うことはできません。それでは」
そうして私は無理矢理話を切り上げ教室に戻ったのだ。
「なんてう言われたの?」
「八重、そんなこと聞かなくてもわかるでしょ。告白されたんだよ」
「そりゃそっかー」
「なんて答えたの?」
なんと驚き瑞稀まで興味をもちゃったよ。
「振ったよ」
「え〜なんで。彼結構イケメンだったじゃん」
「いや知らない人にいきなり告白されたら恐怖でしょ」
「確かにそうか」
それから私たちは雑談しながらお昼休憩を過ごした。
翌日の朝、私はたくさんの人に囲まれている。主に女子生徒だが。
「なんで後藤くんの告白断ったの?」
「もったいない、あんなイケメンなのに」
「何、もっとイケメンじゃないと釣り合わないと思っているの?」
「彼は後藤と言う名前なんですね。初めて知りました」
「え、知らなかったの?」
「え、あ、はい。知りませんでした」
「あんなにイケメンなのになんで振ったの?」
「知らない人からいきなり告白されても困りますよ」
「だとしてもイケメンだよ」
「でも社交辞令を知らない人とは付き合えませんね」
「あなたって結構変わっているね」
もう用は終わったとばかりにみんな散っていったのだ。
更新遅くなってしまい申し訳ございません。お読みくださりありがとうございます。恋愛経験のない作者にはなかなか展開が思いつきませんでした。これからは3日に一話は出せるように頑張ります。
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