表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/118

60『パフェを二つ食べた大石クララ』

魔法少女なんかじゃねえぞ これでも悪魔だ 小悪魔だけどな(≧▢≦)!


60『パフェを二つ食べた大石クララ』 





 オモクロのミニライブを観ている中に黒羽がいる。筋向かいの喫茶店の二階席には、帽子を目深に被った大石クララの姿もあった。


 読者はお気づきだろうが、黒羽は先日、光プロの光ミツルの直感と道楽でつくられたAKR47のチーフディレクター。大石クララはAKRのセンターで、週末アイドルと銘打ったAKRの中で、ただ一人七日間全てをAKRに捧げているチームのリーダーである。


 パチパチパチ……!


 ミニライブが終わると、黒羽は普通のオヤジファンのように目をへの字にして拍手。クララが待っている喫茶店の二階に上がった。


「どうだった」


 握手会に移ったオモクロたちを見下ろしながら黒羽は水を向けた。


「勉強になりました」


「そうか……それはよかった」


 二人の会話は、あらかじめ決まっている。黒羽が、そう決めたのだ。黒羽は、クララの「勉強になりました」の言葉の響きや、表情から反応を観察して、オモクロがAKRの、いい当て馬になるかどうかを見たかったのだ。


 クララの言葉には熱がなかった。論外なんだろうなあ……黒羽は、クララの反応をそう受け止めて伝票を掴んだ。


「あ、今の『勉強になります』分かりました?」


「5段階評価で3ってとこだろ?」


「あ、さすがです。でも、どうしてですか、わたし、思い切りポーカーフェイスだったと思うんですけど?」


「4とか5だったらパフェを二つも食ってない」


「あ、それは、黒羽さんがいくら食べてもいいって(#'∀'#)」


「分かってるよ、クララは他の子たちの倍はカロリー使わせてるからな」


「カロリーだけじゃないですよ」


「ほう」


「あの子たち、今度はアキバでやるらしいです。そっちも見てきていいですか?」


「あ、それなら……」


「黒羽さんは別に来てください」


「え、つれないなあ」


「わたしが、どこからどんな風に見てるかも見ていただければ勉強になります」


「え、アキバの広場だろ、見つけられるかなあ」


「それぐらいのオーラ、ヒカリの黒羽ディレクターが見つけられなくてどうするんですか」


「あ、やられたなあ(^_^;)」


「じゃ、お先に」


「おう!」



 ズズズ―


 すっかり温くなったカフェオレを飲み干して苦笑する黒羽。



 そして、その苦笑いを、路上からしっかり見ていた男がいた。



 オモクロのプロディユーサーの上杉である。


 上杉は、最初から黒羽の存在には気がついていた。黒羽の向かいの子が大石クララであることも気がついて地下鉄に下りていくクララの姿もしっかり見届けた。



――やっぱり、黒羽には勝てないか――



 そう思って、視線を落としたところで気がついた。いや、オーラを感じてしまった。ヒカリプロの二人に負けないくらい醒めた目。醒めながらも、全身から――自分ならもっとすごいぞ――と不遜と思えるくらいに漲るオーラを。


 気がつくと、二人の少女に声をかけていた。


「ちょっといいかなあ……」


 むろん二人の反応は、駅前であしらったデコボコニイチャンたちへの反応とは違っていた。


 二人の少女は、その足でオモクロの所属事務所に向かった。


 あっけないほどの展開である。


 それもそのはず、この出会いと展開をコントロールしていたのは、通行人に化けた雅部利恵である。利恵は、久々に天使らしい良いことができた……そう無邪気に喜んでいる。


 利恵は、こうやって、ルリ子と美紀をアイドルにすることに成功した。むろん白魔法で、アイドルをやれるだけの素養は付けてある。ほんとうは、ルリ子のグループみんなをアイドルにしてやりたかったのだが、オチコボレ天使の利恵には二人が限界だった。



 かくして、ルリ子と美紀はオモクロのメンバーになった。

 

 オモクロは略称こそ変わらなかったが、正式名称は変わった。


 オモシロクローバーではない。



 想色クロ-バーである。



 オモシロ系の色は一掃され、清楚とビビットが同居したようなアイドルグループになった。

 むろんセンターは、奇跡のようにのし上がってきた吉良ルリ子である……。





☆彡 主な登場人物


マユ       人間界で補習中の小悪魔 聖城学院

里依紗      マユの同級生

沙耶       マユの同級生

知井子      マユの同級生

指原 るり子   マユの同級生 意地悪なタカビー

雅部 利恵    落ちこぼれ天使 

デーモン     マユの先生

ルシファー    魔王、悪魔学校の校長 サタンと呼ばれることもある

レミ       エルフの王女

ミファ      レミの次の依頼人  他に、ジョルジュ(友だち)  ベア(飲み屋の女主人) サンチャゴ(老人の漁師)

アニマ      異世界の王子(アニマ・モラトミアム・フォン・ゲッチンゲン)

白雪姫

赤ずきん

ドロシー

西の魔女     ニッシー(ドロシーはニシさんと呼ぶ)  

その他のファンタジーキャラ   狼男 赤ずきん 弱虫ライオン トト かかし ブリキマン ミナカタ

黒羽 英二    HIKARIプロのプロデューサー

光 ミツル    ヒカリプロのフィクサー

浅野 拓美    オーディションの受験生

大石 クララ   オーディションの受験生

服部 八重    オーディションの受験生

矢藤 絵萌    オーディションの受験生

上杉       オモクロのプロディューサー

片岡先生     マユたちの英語の先生  



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ