55『ドロシー・ニッシー・マユシーでサンシ―だ!』
魔法少女なんかじゃねえぞ これでも悪魔だ 小悪魔だけどな(≧▢≦)!
55『ドロシー・ニッシー・マユシーでサンシ―だ!』
――こんなものが、あちこちにあるようじゃねえ――
――こんなもの、だれが仕掛けたのかしら?――
ドロシーは不安げに周りを見渡した。マユは透視魔法で探ってみたぞ。
――まだ、この家の中に五つはあるぞ――
――いいえ、十五個よ――
――分かってて、ほうっとくんですか!――
――うん、だれが仕掛けたかということも含めてね――
ニッシーは、それ以上は答えてはくれねえ。思念のやり取りも長引けば無言になっちまって怪しまれる。それに、ドロシーは正直にプンプン丸の顔に成っちまってやがるしな。
「フフ、ドロシーっておいしいお茶を飲むと真面目な顔になるんだ」
「え?」
「ああ、もう可愛いなあ!」
「あ、ちょ、やめてくらふぁいよ~(^~^;)」
ドロシーの頬っぺたを手で挟んでモミモミするするニッシー。誤魔化すのもなかなかの魔女だぜ。
「ねえ、いいこと思いついた!」
「え?」「なんでふかぁ?」
「今日の記念に、この三人をサンシ―って呼ぼう!」
「「サンシ―?」」
「うん。わたしがニッシー、マユがマユシー、そしてドロシーで3シーだろ(*^^)v!?」
「「ああ、なるほどぉ(^▽^)!」」
「そうだ、エイ!」
ニッシーが指を振ると、ティーカップに添えられたスプーンが一瞬でバッジになったぞ。
「まあ、かわいい。ハートが三つくっ付いてる!」
「じゃ、がんばって、ホウキを完成させるか!」
庭の草むしりと薪割りが終わったライオンたちが戻ってくると、西の魔女は、あっというまに仕上げて、ホウキをくれた。ライオンたちがランチを食べている間に、今度は薬を調合してやがる。
「困ったときに、お飲みなさい」
ニッシーは、そう言って二つの薬をくれたぞ。
「どういう時に使うんですか?」
ドロシーは、不思議そうに二つのポーションを見つめてる。
……マユもニッシーも思わず見とれちまう。
ほんとにムダに可愛い奴だぜ!
「困ったときよ」
西の魔女は、ニヤリと笑って答えに換えやがった。
「じゃ、お世話になりました」
ドロシーは、そう言うとホウキを肩にかついでお礼を言った。
☆彡 主な登場人物
マユ 人間界で補習中の小悪魔 聖城学院
里依紗 マユの同級生
沙耶 マユの同級生
知井子 マユの同級生
指原 るり子 マユの同級生 意地悪なタカビー
雅部 利恵 落ちこぼれ天使
デーモン マユの先生
ルシファー 魔王、悪魔学校の校長 サタンと呼ばれることもある
レミ エルフの王女
ミファ レミの次の依頼人 他に、ジョルジュ(友だち) ベア(飲み屋の女主人) サンチャゴ(老人の漁師)
アニマ 異世界の王子(アニマ・モラトミアム・フォン・ゲッチンゲン)
白雪姫
赤ずきん
ドロシー
西の魔女 ニッシー(ドロシーはニシさんと呼ぶ)
その他のファンタジーキャラ 狼男 赤ずきん 弱虫ライオン トト かかし ブリキマン ミナカタ
黒羽 英二 HIKARIプロのプロデューサー
光 ミツル ヒカリプロのフィクサー
浅野 拓美 オーディションの受験生
大石 クララ オーディションの受験生
服部 八重 オーディションの受験生
矢藤 絵萌 オーディションの受験生
片岡先生 マユたちの英語の先生




