第6話 ロイヤルサウザンドオークキメラ死す!
side 灰夢
「灰夢くん…準備は良いかな?」
あー帰りたいよ…あったかい我が家に帰りたい…
こうなったのもクソババァとクソジジイ、弱腰神様のせいだ!全員倒す!
「魔法陣を展開」「いでよロイヤルサウザンドキメラ!」「あ!ミスった!」
召喚されたのは100の首を持つ様々な魔物の集合体であった。発注ミスやめてください!?
「ご冥福をお祈りします」と言い放った笑顔のウラハラは転移した。嵌められた!
「ムヌホンフヌユー!」「グヒャ!!!」
完全に不意を突かれた閃光で視界を奪われた灰夢に強烈凶暴無慈悲な一撃がクリーンヒットした!
しかしながら2撃目は飛んで来なかった…
ロイヤルサウザンドキメラは突如として発狂、自壊してしまった。
「おめでとう!これで名実共に中ボスだな!
さっきのキモい化け物は先代中ボスだったからな!
って気絶してるのか…後にしよう…」
side ウラハラ
「お前が飼っている異世界人、我ら4人で共有しないか?」
牛の角を持った筋骨隆々の男が言い放った。
「其れが良いな」
「同意」
残り2人もその意見に乗るようだ。
「残念ながら、既にあいつは俺より強い…お前たちに操縦できるとは思えん」
「「「なにっ!?」」」見事にハモった!
「あやつが倒したロイヤルサウザンドキメラは不死身のキモい化け物だ…100の脳を持ち、100の技を持つ…
契約書で縛っていたからなんとか操縦出来ていたがな」
「そんな化け物を奴は瞬殺した。お前らにその力があるか?」
「ない」「ない」「ない」「ですよね〜」
「…」「…」「…」「…」
めっちゃ気まずいまま会議は終わった。